八甲田山神社登山口
山菜取りの人がクマに襲われて暫く八甲田山は入山禁止になっていた。そ
れが解除されて山に入れるようなったのは9月の終わり。解除後まだそん
なに経っていない。「クマに注意」の看板には、人としゃべる、手をたたく、熊よ
けベルをしっかり鳴らす、などと細かく注意書きがされていた。単なる「クマに
注意」ではなかった。
秋のこの時期だから登山者がもっといると思っていたがそうでなかった。山
に入ったが、クマに出会ったらどうなるのだろうかなど不安がつのるばかり。
暫くすると人の気配がして追い抜かれたりすると少し気持ちが楽にな
る。とにかくベルを鳴らし続けて歩く。
東北百名山の旅(2)
(2024年9月27日〜10月2日)
9月27日 車で自宅出発、名古屋発19時のフェリーで仙台港へ向かう。
28日 16時40分仙台港着。岩手山馬返し登山口へ。車中泊。
29日 岩手山登山。下山後、酸ヶ湯温泉八甲田登山口へ。車中泊。
30日 八甲田大岳登山。下山後、岩木山嶽温泉登山口へ。車中泊。
10月 1日 岩木山登山、下山後、帰宅のため東北道に入り、岩手山SAで車中泊。
2日 新東名高速道路静岡SAで車中泊。
3日 無事帰宅。車の走行距離は1788キロ。
樹林帯の中の登山道を進む。
登山口に着き車のドアーを開けると、プ
ーント硫黄のにおい。温泉地に来たの
だなと感じる。ここは青森県だ、確かに
はるばるやって来たなとつくづくおもった。
この山が大岳なのだろうか?
八甲田山(大岳)
所在地:青森県 標高:1585M
直ぐに地獄湯ノ沢に出る。
登山日: 2024年9月30日 晴れ 単独行
コース:: 酸ヶ湯八甲田神社登山口(6:37)→(7:22)八甲田大岳まで3キロ→(8:11)山頂
まで2キロ→(8:20)地獄の沢→(8:54)仙人岱ヒュッテ分岐→(9:50)鏡沼→
(10:00)八甲田大岳山頂(1585M)(10:25)→(10:45)大岳鞍部避難小屋→
酸ヶ湯まで3.4キロ →(11:38)上毛無岱→(12:00)下毛無岱を眼下に眺める→
(12:39)酸ヶ湯まで0.9キロ→(13:00)酸ヶ湯温泉登山口
所要時間:6時間半(休憩含む)
山頂まで2.5キロ
岩など大きい石が多い登山道
あともう少しでゴールと気持ちが急いたのか、滑って転んでしまった。運悪くそれまでしていた手
袋を脱いだばかりだった。転んだ時に右手と肘が地面にぶつかり怪我をする。出血があり、酸ヶ湯
温泉で応急処置をしてもらう。出血は止まったが、入浴は良くないと言われ、楽しみにしていた酸ヶ
湯の温泉に入れず、次の山、岩木山嶽温泉登山口へと向かう。 96.9座目の百名山。
夕方明るいうち岩木山嶽温泉到着。 まだ登山中の人の車などが止まっているかと思っていた
が全く一台もなく、登山者の姿も見えず、ここが本当に登山口なのかと疑う。 近くの店の人に尋
ねてみると、その通りと判り、ここで。車中泊。
酸ヶ湯まで0・9キロ
あともう少しで下山終了だ。
この木道が終わると再び
ブナ林に入ると展望もなくなる。
下毛無岱
急な階段から眺める絶景。
広々とした湿原でその中を歩くと
雲上の楽園と言われている様だが。。。
上毛無岱
草紅葉はまだ少し紅葉が残っているようにも思えるが、まあ、盛りは過ぎている様だ。
酸ヶ湯温泉登山口まで4.7キロ
避難小屋とバックには井戸岳と赤倉
岳、真ん中に噴火口。こちらはロープ
ウェイに続く道。
下北半島や太平洋が見渡せるようだが
こちらは雲が多くてよく分からない。
おやつを食べて、充分展望を楽しみ、
大岳鞍部避難小屋向けて下山する。
津軽半島と陸奥湾
八甲田山大岳山頂(1585M)
快晴で素晴らしい展望だ。 私のバック
は陸奥湾のようだ。
あともう少しで山頂だ!
山頂への道が見えてきた。
下方は鏡沼、水面に周りの景色が映
っている。
「この沼は爆発火口に水が溜まったもので
、モリアオガエル、クロサンショウオ、メススジ
ゲンゴロウなど生息している。青森県ではも
っとも標高の高い両生類の産卵場です」と
看板にあり。
さらに高度を上げる
山頂へと登りが続く
立て看板には「以前、この平坦地は湿原で
したが、登山者に踏み荒らされ消失してし
まい、今は小岳よりにわずかに残るだけに
なってしまいました。モリアオガエル、ヤマア
オガエル、イモリ等八甲田山中に生息して
いる両生動物が多く見られます。」書かれて
いる。
以前にはもっと素晴らしい湿原だったんだ
ろうにと残念な気持ちになる。
仙人岱ヒュッテとの分岐
ここで下山途中の人と出会い、毛無岱の紅葉の様子を尋ねると、もうすでに終わっているとの事。まあ、この程度に残っていれば良いかなと自分に納得させる。
仙人岱
高山植物が見事な所
「八甲田山はまだ生きています。
この沢は地獄湯ノ沢と言われ、硫化水素ガスや炭酸ガス等を噴出しています。」との注意書きがあり、更に、「この先の火山性有毒ガスに注意し、立ち止まらずに登山道を通過してください。」との警告もある。
少し足早に通過する。
山頂まで2キロ
樹林帯から抜けると少し展望が開けたところに出る。
ナナカマドが赤い。
毛無岱の紅葉が楽しみだ。