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今“SFフィルター”の時代です part 1
酒造業界における濾過場からの省人化・省力化・コスト削減の実例
1. 上槽後すぐの濾過
貯蔵中の品質が保証されます。オリを完全に取り除いたお酒を貯蔵するので老香や色戻りが少なく活性炭の使用量が激減します。
2. 蔵内での濾過
上槽後SFフィルター濾過を行っているのでオリが少なく、渋下げを止めているところも多く見られます。活性炭の投入も少量でよく濾紙や濾過助剤を使わずにSFフィルターで直接濾過されています。
3. ビン詰め前の濾過
一般酒はもちろん生酒の濾過にも効果を発揮します。生貯蔵酒がビン燗後、ビン底にわずかに白い沈殿が見られることがありますが、SFフィルター濾過をすると完全に予防できます。生酒はクリーン室に入る前にSFフィルターで濾過すれば事故なく完全除菌の状態でビン詰めが可能です。
4. 紙パック詰めの濾過
従来のように熱酒を詰めて冷却してという工程を廃し、紙パック詰め前に常温でSFフィルター濾過を行えば、熱酒冷却の手間がなく作業が簡素でエネルギーの節約になります。
詰口前にラインの熱水殺菌を行えば事故の心配はないとされています。SFフィルターは80℃の熱水殺菌に耐えられるので全行程を殺菌することをお勧めします。
5. 水の濾過
除菌・除藻が完全です。SFフィルター濾過を行えば、糸状菌・枯草菌・藻類を除去し老香や色戻りの発生が抑えられます。清酒の醸造前に酸の出方も押えられるといわれています。
今後、少量多品種の時代を迎え、尚一層の濾過機の選択が重要な時です。SFフィルターの利用法が、最近になって酒質向上に一段と寄与しています。今迄は、蔵内濾過や、仕上げ濾過が主流をしめていましたが、上槽後の濾過に使われる事が多くなって来ました。
今後もSFフィルターの良さを取り入れた新しい利用法が出てくるものと思います。お気づきの点がございましたらご教示ください。
“良い脇役が、主役のお酒を引き立てます”