先日 朝、少し爽やかな風が吹いていたのでどこかに行こうと思い立つ。隣接する藤井寺市に古墳群
があることを思い出し出かけた。
いつも健康の為に走っている八尾河内長野自転車道に入り、しばらく走る。大和川に別れ、支流の石川
をしばらく走り、車道に出る。近鉄土師ノ里駅を過ぎ左に曲がり住宅地に入る。車道の喧騒から開放さ
れ家々の間を抜けて走ること5分程度で古墳の堀にぶつかった。
堀には水が無く、このように草が茂っていた。
堀に沿って入口を求めて走る。民家が隣接し
ていて、ここだけが自然のままと言う感じだ。
1周は出来ず、あと少しで行き止まりになって
いる。堀から離れて正面に向う。
仲姫命仲津山陵
応神天皇の皇后さんのお墓。民家のす
ぐ隣に正面入口があり、探していなけれ
ば見落としてしまう。なんか町内の中の
お墓と言った感じである。
この前にも古墳らしき盛り上がった小さな丘のようなものがあるが特に何も記されたものがない。ここ
から目と鼻の先に、応神天皇の古墳がありそちらに向う。ここが少し高台になっているのか、走っている
と建物の上にこんもりとした木々の茂みが見えてきた。あっという間に着いた。
応神天皇陵
調べてみると、第15代天皇で在位
は270〜310年。別名、誉田天皇とも言われ、
実在性が濃厚な最古の大王といわれ、しかも
110歳までの長寿だったらしい。
この古墳は立派な前方後円墳で仲津山陵よりも
はるかに大きく、よく管理されている。敷地内には
宮内省の事務所などもある。皇后さんと死後も共
に暮らせるようにと、そんな配慮で二人のお墓が
近くにあるのだろう。
すぐ前にも、こんもりとした小さな山があるので行ってみると、今度は説明板があった。大鳥塚古墳とあ
るが、誰が埋葬されているのかは記されていない。
説明文ではこの辺りは「古市古墳群」といわれ、数えてみると、大小なんと20もの古墳がある。古代の
人々は、この辺りにはそう易々とは近づけなかったのではないだろうかなどと想像してみた。古代の空
気?に少し触れた気分になり、帰り道へと向う。走行距離は27キロ。