朝から曇り空だったけれど、雨は夕方から降るだろうと言う天気予報を信じて出かけた。車を橿原公苑の
駐車場に置く。今日のコースは橿原神宮から飛鳥川沿いに北に向かい、近鉄橿原線のファミリー公園前
駅の前にある浄化センターまでの21.2キロ。全線が自転車道なので安心して走れる。私は寄り道もする
ので40数キロ以上になる予定。歴史的遺産を訪れる時は出来るだけ前もって調べるようにしている。
説明文は調べた文献よりの抜粋。
橿原神宮
出発点の橿原神宮は神武天皇が畝傍山の東南、
橿原の地に宮を建てられ即位の礼を行われた
宮跡に明治23年創建される。第1代の神武天皇と
その皇后さん(ひめたたらいすずひめ)が祀られ
ているそうだ。ここから161号線沿いに北に進むと
すぐ隣に神武天皇陵がある。
神武天皇陵
神武天皇(紀元前711〜585)は日本神話上
での初代天皇。在位は紀元前660〜585年
で、即位した旧暦1月1日は現在の暦では2月
11日にあたる。天皇に即位したのは51歳と少
し遅かったようだけれど、なんと126歳まで
の長寿。本当だろうか? すぐ右隣にも天
皇陵がありそちらへ向う。
すいぜい天皇陵
すいぜい天皇は古事記・日本書紀に伝えられる
第2代天皇(BC581〜549)で、いわゆる欠史八
代(2代から9代までの天皇で、実存せず後に創
作された架空のものだとする考えが戦後の史学
界で支配的となったが、一方で実在説も根強く
存在している。)の一人である。
橿原神宮からここまでのこの一帯は畝傍山の麓にもあたりこんもりとした森に包まれている。きっと
紀元前の太古よりほとんどそのままの状態で残されているのだろうと思う。
世界には4大文明がありその古さには想像しがたいものがあるが、日本のここもなかなかなもの
だと思いながら紀元前の昔に別れて次へと向う。大きな車道を越えると今井町に出た。
今井まちなみ交流センター
室町時代後期に寺内町から始まり、環濠集落と
なる。現在でも大半が伝統的な町家が残り、8軒
が重要文化財に指定されている。
更に北に向うと、飛鳥川に出る。後はこの川沿いに北上する事になる。JR桜井線越え、自転車道から
少し左に入り正連寺大日堂へと向う。
正蓮寺大日堂
室町時代の建築で、本尊として鎌倉時代に
作られた重要文化財指定の「大日如来座像」
が安置されている。私の脊柱管狭窄症の平
癒を祈る。自転車道に戻り近鉄大阪線の手
前で再び左に折れて目指すは....
柿の本人麻呂神社
柿の本人麻呂(660〜720年)は飛鳥時代の歌人
で三十六歌仙の一人。「あしびきの、山鳥の尾の、
しだリ尾の、長々し夜を、ひとりかも寝む」なんて
いう心境もあったかな。
再び自転車道に戻り、さあ、ここからは町並みから外れて飛鳥川沿いの広々とした畑道などを走る。
最終地点までは立ち寄る予定無しで、のんびり田舎の景色を楽しみながら走りたいと思う。
彼岸花と黄金色の稲穂が美しい。遠くの方にうっすらと二上山が見えているのですが?
更に走っていると、つい寄ってしまった所。
多神社
近鉄田原本線を越えまだまだ飛鳥川に沿って走る。途中幾つか神社やら古墳やらの案内板があるが
、空模様があまりスッキリしない。いつ降りだしてもおかしくないい様子なのでとにかく後は走るのみと
する。
コスモスが咲いていた、多分前の家の住人が植えてくれたのだろう。ありがたいと思う。
急に飛鳥川から離れて畑の中を走る。
後もう少しで終点だ。最後の橋にさしかかった。大和川を渡り、川沿いで左が林の道を進む。どうやら
この中が終点の公園のようだ。林をまくように左に行き線路に沿っていくと浄化センターに着いた。
大和中央自転車道の終点