腰部脊柱管狭窄症

症状

脚が痛み出したり、痺れなどが生じてきた時には、この病気が考えられます。この病気
では普通に歩いたりすると脚に痛みが起こり、歩く事ができません。この病気では腰痛
はあまり強くなく、安静にしている時には、ほとんど痛みや痺れなどの症状はありませ
ん。背筋を伸ばして立っているとその症状が現れます。少し前かがみになったり、腰か
けたりすると症状は軽減され楽になります。この病気が進行すると、脚の力が落ちた
り、尿の出が悪くなったり、尿が漏れることがあるそうです。

MRIよる私の腰部の写真   

    正常な脊柱

真ん中の白い部分に脊髄馬尾神経
が通っている。

  腰部脊柱管狭窄症

真ん中の脊髄馬尾神経の所の
白い部分がほとんど無くなっている。

  脊柱を横から見た写真

白い帯状の脊髄馬尾神経が腰の辺りで
細くなり圧迫されている。

病態(日本整形外科学界のパンフより)

脊柱管は背骨、椎間板、関節、靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。年
をとると背骨にが変形したり椎間板が膨らんだり、靱帯が厚くなって神経の通る脊柱
管を狭くして(狭窄)それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管
狭窄症が発症します。椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症する事が多いようです。

治療

保存的治療としてリハビリテーション、神経ブロックや脊髄の神経の血行を良くする
薬で症状が改善する事があります。しかし、歩行障害が進行し、日常生活に支障が出
て来る場合には手術を行う事もあります。

私の手術

痛みや痺れの症状が現れて11ヶ月後に私は手術を受けました。結果は良好で、術後に一切
痛みがありません。手術は成功でした。手術をしてもあんまり良くならないということを
聞きますが、私は自分の経験からこう思います。「痛みなどがあるので、それを抑える為に
薬や注射を繰り返していても、神経そのものの傷みは良くなっていない。むしろ、痛くな
いからついつい無理をしてしまう。痛いと感じれば、自分の行動に制限をするが痛くない
ので平気になる。その結果神経の炎症が更に悪くなっていく。神経の傷みが回復不可能
にまで悪くなってしまうと、手術をしても症状はよくならないようです。」私の場合は約半
年間、飲み薬と血流を良くする薬で様子を見ていました。痛みが和らいだのでその後しば
らく薬無しの生活になりましたが、再度傷みが現れて、このままでは益々神経の傷が悪化
するだろうと判断し、発病から11ヵ月後に手術を受ける事にしました。


2004年とその後へ
還暦後へ