伊吹山
標高:1377M 所在地:滋賀県
登山日:2007年11月16日 晴れ 歩行時間:5時間10分 友人と二人
コース:三宮神社登山口(230M)(8:30)→(9:00)1合目→(9:20)2合目→(9:50)
3合目→(10:11)5合目(880M)→避難小屋(8分休憩)→(11:30)伊吹山山頂
(12:30)→(1:10)避難小屋→(1:46)3合目→(2:40)三宮登山口
2008年2月15日
山から吹きおろす風から「息吹く山、伊吹山」となったのでは言われている山、その山に登らないかと友人に誘われて出かけた。伊吹山は遠くから見ると、実にどっしりとした山である。
新雪のラッセル
樹林帯の中で
1合目手前から町を見る
樹林帯の登山道
お昼ごはん
3合目手前の伊吹山
三宮神社の横から登山道に入り杉林の中
を登ると1合目。ここからは木陰なく真夏で
あればかなり暑いようだ。2合目が過ぎ、ス
スキの草原に出ると、前に伊吹山が見える。
登るにつれて伊吹山がぐんぐん
と迫ってくる。伊吹山は登った分
だけ高度を稼ぐ事が出来、登りの
苦労を決して裏切らない山だ。
3合目
高原状に広がっていてキャンプ場
やホテルがある。ここからは大きく
視界が開け、山を前に見ながら
登る。
7合目
6合目辺りから山頂は頭上に迫り
石の多いジグザグの道となる。
眼下に広がる3合目とスキー場
頂上台地の雪
8合目からは少し岩場のある急な
登り。これを登り切ると9合目。ここ
から山頂までは緩やかな遊歩道が
ある。頂上に出ると、景色は一変し
た。かなりの積雪である。雪の道を
山頂へと進む。
伊吹山山頂
山頂ではもう既に真冬の
様子。白い雪と青い空の
コントラストが美しかった。
ここに立つのはこれで3度
目になるが、雪があるのは
初めて。雪山の自然は厳し
いがとても美しい。
白山遠望
奥に白山が見えているのだが。
条件がよければ、能郷白山や
荒島岳も見えるようだ。
乗鞍岳(左)と御岳(右)遠望
すっきりと遠くまで晴れていれば
穂高や槍ケ岳までも見えるらしい。
山頂より南側の眺め
霊仙山、藤原岳がぼんやりと
見える。
山頂はドライブウェイーがあり完全に観
光化している。食堂や土産物屋などの
青色の建物が沢山建っていて、全く山
の素晴らしい景観を壊している。登山口
には山の自然を壊すなとの警告文があ
るが、地元観光協会はこのことに気がつ
いていないのだろうか?
三宮神社の鳥居横に大きな木があり、
紅葉していた。樹齢1000年は越えている
だろう。
次回は雪の伊吹山に登ってみたいと思う。
厳冬の伊吹山
再び友人と二人で真冬の伊吹に登ろうということになった。誰かが登っていれば多分
道がついていて、新雪をラッセルをしないでも登れるだろうと軽く考えた。それでも、
「あまり無理をしないで行ける所までにしよう」と決めて出発。 幸か不幸か14日の深
夜から降り出した雪は、翌15日も止まず山は豪雪となっていた。
神社の傍の登山口から入ってみると新雪のままで足跡などない。最初は靴が隠れる程
度の積雪だったが、次第に雪が深くなる。樹林帯を抜けやっとの事で一合目に出た。こ
こからが大変だった。目の前の真っ白の大雪原を一歩一歩ラッセルしながら進んだ。友
人がよく頑張ってくれて私は後を行く事が多かったが、1メートル進むのに夏山の何倍
もの時間と労力がいる。「ラッセル泥棒」と言う言葉を山の本で読んだことがあるが、
ラッセルされた後の道を歩くほど楽なことはなく、その言葉の意味がよく判った。
雪は益々深くなり膝から腰までに達するようになった。もうこれ以上進めないと判断
し、雪原に雪を掘って座る場所を確保しお昼とする。こんな大雪原の中での熱いラー
メンとおにぎりのお昼ごはんはまた格別だ。後ろを振り返ると、我々が登ってきた道
が一本雪原の中に続いていた。