塩見岳

標高:3052M   所在地:長野・静岡県境


   東峰(3052M)

左奥が西峰。中央に仙丈岳や
甲斐駒ケ岳、更に右方に北岳が
見えるはずだが今は雲が覆って
いて確認する事ができない。4時
半の夕食まで十分時間があリ、山
頂で1時間あまり日向ぼっこしなが
ら雲が取れるのを待った。最初山
頂で出あった人が降りていってか
らはあとは誰もやってこない。高
い山の上に一人でいるというの
は気分の良いもんだ。

登山日: 2007年9月25,26日  晴れ   歩行時間:12時間10分  単独行

コース: 1日目
    鳥倉林道駐車場(5:08)→(5:50)登山口→(7:20)三伏峠まで1キロ地点
    →(7:48)塩川ルートとの分岐→(8:12)三伏峠(8:20)→(8:31)三伏山
    (8:50)→(9:38)本谷山(9:46)→(11:05)塩見新道との分岐→(11:20)
    塩見小屋(11:50)→(12:39)塩見岳山頂(1:28)→(2:15)塩見小屋(泊)
    2日目
    (6:16)塩見小屋→(7:53)本谷山→(8:41)三伏山(9:18)→(9:26)三伏
    小屋→(10:07)水場→(11:20)鳥倉林道登山口(11:23)→(1:02)駐車場 

         塩見小屋

下山前のスナップ。小屋は平屋建て
の小さい方で予約をしたほうが良い。
この棟が満員になれば右にあるテン
ト小屋に入ることになる。トイレは紙の
パックをもらいそれに取り込み、それを
大きな容器に入れて置く。あとはまと
めてヘリで下に降ろし、山には残さな
い方式。この日は8名でゆったりと過ご
せた。

    仙塩尾根

間ノ岳から北岳、又は仙丈岳
から甲斐駒ケ岳へ続く尾根が
見えてきた。


南アルプスには北岳以来足が向いてなくまだ未踏の山が多くある。それでどこか一つ
と思いこの塩見岳を選んだ。天気と下山後の予定を考え山小屋一泊のコースでなければ
ならなかった。

24日の夕方鳥倉林道駐車場に着く。20台前後駐車できる広場でトイレ、水あり。車が数台
駐車していた。夕食を済ませ暗くなると車中で横になる。夜中、車の屋根を叩く雨音で目
が覚める。この雨音で何度も起こされあまり熟睡できなかったようだ。明日は晴れという
天気予報を信じて朝を迎える。雨は止んでいた。

下山途中の三伏山からの塩見岳

やはりここからの塩見岳が一番だ。
名残が惜しくここでゆっくりと山を眺
めて、スケッチをする。

日の出前の塩見岳

登山口から樹林帯に入り、豊口山を巻
きながら割合と広い谷を登っていく。
途中大きく右に折れ、柵のあるザレ場
を通る。

     鳥倉ルート登山口

ここも広場になっている。以前はここま
で車が入れたのだろうが、林道の途中
には何箇所も落石などの危険場所があ
り、そのため車の通行を禁止したのだろ
う。登山者は舗装された車道を50分程歩
くことになる。

還暦後の山へ

下山日は秋晴れに恵まれ、三伏山まで塩見岳のその素晴らしい姿を見ることが出来、
気分の良い山行きであった。塩見岳は私の49番目の百名山となる。

百名山へ

木々の間からの中央アルプス

更に高度を稼いでいくと左側の
木の間から少し展望が開けて
くる。中央アルプスがその姿を
見せてくれた。しばし立ち止まり
見入る。

    三伏峠(2615M)

岩場などの細い道を行き、水場
で喉を潤す。水がおいしかった。
更に丸太などの狭い道を登って
いくとやがて穏やかな坂道とな
り、三伏峠出る。ここは日本で一番
高い峠らしい。手前に小屋あり。

   三伏山からの塩見岳

峠からすぐに荒川岳への分岐が
あり、そこを左に登って行くとすぐ
に三伏山の山頂に出る。目の前に
見事な姿の塩見岳が迫ってきた。
塩見岳はここから見るのが最高だ。

   本谷山(2658M)

三伏山から道は下っている。
マルバタケブキが咲き終わり
みんな枯れていた。鞍部まで
下り終えると、本谷山への登り
となる。シャクナゲが現れ、本谷
山に着く。ハイマツに囲まれて
いるが展望はある。

塩見岳を望みながらおにぎりで
腹ごしらえ。連休明けで登山者も
少なく登ってくる人がいない。

道は再び下る。静かな広い森をどん
どん下っていき原生林の最低のコル
に着く。しばらくは平行歩行になるが
急斜面が待っている。まもなく塩見新
道と合流しハイマツの尾根を登ると
小屋が見えてくる。

 塩見小屋から見る塩見岳

ここからの塩見岳は男性的だ。
右の天狗岩をトラバースして左
の塩見岳に辿り着く。

   塩見岳(西峰3047M)で

天狗岩を越えると塩見岳へ取り付く。
ここからはかなりハードな岩場
の登りとなり注意を要する。360度の
展望があるが北と東側には雲が多い。
後方に東峰が見えている。

仙塩尾根に湧き上がる雲海

後方は濃鳥岳からの尾根で
一番高いのは白河内岳だろう。

雲海に浮かぶ仙丈岳と甲斐駒ケ岳

夜が明け周りの山々が見えてきた。
太陽の光を受け刻々と変化していく
山や雲が美しい。

間ノ岳(中央)と濃鳥岳(右)、
間ノ岳の肩のコブになって
いるのが北岳、その左に甲斐
駒ケ岳。

北アルプス

中央アルプス