男体山

標高:2484M     所在地:栃木県


登山日: 2007年6月21日  晴れのち雨   歩行時間:3時間35分  友人と二人

コース: 志津乗越(6:30)→(7:25)イワカガミ咲く地点→(8:30)男体山山頂(9:10)
    →(10:45)志津乗越


昨夜の中禅寺湖ほとりの車中泊で真夜中に集中豪雨があり、車の屋根を叩く雨音に何度
も目が覚める。遂に北関東でも梅雨に入ったかと思い、明日の山は無理だろうなと考え
ていた。しかし朝、目覚めてみると少し青空が覗いていた。この時期の青空はあまり当て
にならないが、とにかく三本松から裏男体林道で志津乗越まで行く事にした。後は天気
次第だ。

   志津乗越登山道口

林道は舗装されていて走りやすかっ
た。ここでは2,3ヶ所駐車スペースが
ある。雨が降り出していたが止みそ
うと判断して歩き出す。ひどくなれば
引き返すつもりであった。

  二荒山神社志津宮

登山口からすぐの所に鳥居と
祠があり、そばにログハウスの
小屋があり避難用に利用できる。
雨は止んでいたので先に進む。

       女峰山

しばらくは緩やかな登りだがその後は
急坂が続く。雨のせいで道は柔らかく
滑る。樹の根っこも滑りやすい。崩壊し
ているような所もあり苦労しながら登
った。林から抜けたところで展望が開
けて女峰山が見えた。アルペンスタイル
の鋭鋒を持つ山だがこちらからでは淑
やかな姿の山だ。

     イワカガミ

樹の根っこを握って急な坂を登
っていると目の高さにピンクの花
が咲いているのが目に入った。
イワカガミである。この辺りに集ま
って咲いていた。しばらく見とれて
いた。

 山頂の鳥居と錆びた大太刀

山頂には三角点があるが男体山山頂
の標識は無い。大きな太刀が一番高い
ところに突き刺さっていて、ガスの中で
はなんともいえない雰囲気をかもし出
していた。ひょとして、この太刀で赤城
山へ逃れた百足をやっつけたのでは
ないだろうかなんて赤城山での伝説
を想像してみた。

右から女峰山とその横の方にに太郎山(2368M)、左へ尾瀬の燧ケ岳や至仏山などが見
えている。この男体山と女峰山(2483M)と太郎山が日光三山で親子だそうな。 残念
ながら南側の中禅寺湖方面は下からのガスで視界ゼロ。

下山後再び湯元温泉の湯につかる。湯につかりながら登り終えた4山を振り返っていた。
それぞれが違った趣を持っている山で、登山道の様子や上からの眺めなども印象深かっ
た。風呂から上がり外に出ると雨が降り出していた。雨足は次第に激しくなり、夜に入って
も止まない。天気であれば明日は武尊山を考えていたが、この雨の降りようでは当分は
雨が続くであろうと考え、あきらめて帰ることにした。

関越道から北陸道へ入っても雨が降り続いていた。時々集中豪雨である。結局、雨は大阪
に辿り着くまで降り続いていた。一つの山を残して帰ってきたがこの雨では無理だと諦
めがついた。それにしてもこの時期にひどい雨にも見舞われずに4山も登れたことにお
天道様にも感謝したい。

百名山へ
還暦後の山へ