九州百名山の旅(6)
開聞岳
標高:924M 所在地:鹿児島県
登山日: 2007年5月13日 曇り 歩行時間:3時間20分 単独行
コース: 開聞山麓公園駐車場(5:30)→公園→登山口(2合目)→(6:15)5合目
→(7:30)開聞岳山頂(7:55)→登山口(2合目)→(9:15)公園駐車場
九州百名山の最後の山。夕方7時の別府発大阪南港直行便に間に合う為に早朝登山
となる。4時半起床で外に出ると雨が降り出していた。天気予報は次第に回復すると
報じていたのでそれを信じて車を走らせる。開聞山麓公園駐車場についてもまだパ
ラパラ雨が落ちてきていた。「標高は低いがひたすら登り続ける山。薩摩半島の南
端、長崎鼻の西に位置し、完璧な円錐形の美しい姿の山で「薩摩富士」と呼ばれ、昔
から航路の目印の役目を果たしてきた。」と本にある。山名は「海の門」から付いた
らしい。太平洋戦争当時知覧の特攻基地から飛び立った戦闘機はこの開聞岳へと進
路をとり富士山に似たその山容に故郷や家族への別れを告げつつ南方へと向ったと
いう。山頂からの展望が良いとのことでとにかく歩き始める。
帰り道車を止めてもう一度
開聞岳を見納める。
指宿休暇村へ戻り妻と共に一路別府へと向う。九州縦断のドライブだ。高速道路は
南へ下るほど車が少ないようだったが熊本辺りからは増えていた。天気も回復し
順調に走り別府へは4時過ぎに着く。港への途中、旅館の温泉に入りさっぱりして
フェリーに乗る。1週間の山行きが無事に終わり疲れはあったが気分はとても爽やか
だった。行きのフェーリーでは気持ちが高ぶっていたせいかあまり眠れなかったが
帰りではぐっすりと眠れた。
九州の山はどれもいい山だと思う。2,3時間ぐらいで山頂に立てて、しかも展望が
良い。山の一番高いところに立つと気分が全く違う。まず、充実感が湧き、爽快な気
分になる。360度見えている山々などの景色が全て自分の目の下にある。すると心
が高揚する。飛行機などでもっと高いところを飛んでもこんな気分になることはな
い。山に自分で登らなければ体験できないものなのだ。「山はやっぱりいいもんだ
なと。」しみじみ思う。
公園からの開聞岳の姿
下山してみると朝行く時は
見えていなかった開聞岳
がその姿を見せてくれた。
均整の取れた美しい山。
日曜日で下山途中に随分
多くの人が登って来た。40
名のグループには参った。
登り優先で待っていたが最
後のリーダーからお礼の一
言が無く最近のリーダーの
山に対するモラルの低下の
ようなものを感じた。
長崎鼻と大隈半島遠望
まだ太陽は顔を出してはくれて
いないが雄大で素晴らしい眺め
を堪能できた。天気が良ければ
屋久島まで見えるそうな。今日は
そこまで望まない。おにぎりの朝食
を済ませて下山する。
開聞岳山頂
九州百名山の最後の山の頂に
立てて少し感無量になる。予定
通りに6つの山に登れた事で安
堵したからだろう。風強し、気温
低い。天気は回復しつつあり、幸
いに雄大な展望が望めた。後ろ
は池田湖。
枚聞(ひらさき)神社
9合目で潅木帯から抜け出る。
すると山頂手前の岩ばかりの間に
奥の宮が祀られている鳥居がある。
山頂はすぐそこ。
ハシゴ場
7合目辺りから岩がゴロゴロした道に
なる。ここが2重式火山の火口壁に当
たる所らしい。展望も開ける。登山道は
山頂を1周するように螺旋状に付けられ
ていて高度を上げる。
仙人洞
開聞岳が噴火した時に溶岩が
せり上がって出来た洞窟。山伏
達の修行の場として使われてい
た。登山途中でここまで使ってき
た杖をこの洞窟に投げ入れて登
山の安全を祈願する人が多くいる
らしい。洞窟には多くの杖が投げ
捨てられていた。でも、杖が無け
ばここからの登山に困るのではな
いのかなと思った。
5合目
ひと汗かきここで水分補給。
ベンチがあり小休止に良い所。
ここは展望もあり池田湖や長崎
鼻などがぼんやりと見えていた。
亜熱帯樹林帯
いきなり亜熱帯樹林帯に入る。どうやら
雨は止んでいるよう。が湿度が高く登る
につれて汗が出て蒸し暑い。汗をかきなが
ら高度を稼ぐ。道は狭く一人が通れる広
さだ。
登山口(2合目)
公園を抜けて少し行くと登山口が
ある。もう既にここは2合目だ。
手前に駐車できる広場があるが
トイレなどは無い。残念ながら曇り
の為山の姿を見ることが出来ない。
池田湖と桜島遠望