DAY 5

Milford Sound to Queenstown
  (ミルフォードサウンド〜クイーンズタウン)

7:15〜8:00: 朝食およびサンドイッチ作り。
8:30: ホテルロビーよりミルフォードサウンドボートクルーズに向けてバスが出る。
それまで借りていたバックパックやレインコート、シーツなどをロビーに返す。今朝の天
気は雲が多いが青空が覗いている。風は冷たくウインドブレカーを着る。 

       Red Boat

9:00 にこの赤い船でフィヨルド
のミルフォードサウンドへのクルー
ジングへ出発。タスマニア海まで
往復約2時間のクルーズ。今日は
No Walking Day なのでみんな嬉
しそうだ。

 Mitre Peak (マイターピーク)

出航してすぐこの山が目に飛び
込んできた。Mitre とは「カトリック
の司教の冠」と言う意味でそれに
似ているところから命名されたそ
うだ。水面から1マイル程垂直に切
り立った姿をしている山。「世界の
8番目の不思議」とよく言われると
パンフレットにある。日本の槍ケ岳
を思い出させる山でもある。

  フィヨルドの入り江

Milford Sound の Sound は
「入り江」のことを意味する。

    タスマニア海

奥に見えているのがタスマニア海

アザラシが岩の上で寝そべって
いたり、滝があったりの景色を
堪能できるクルーズであった。
イルカが集団で泳ぐ姿も見ること
が出来るらしい。このミルフォード
地区は世界で最も降水量の多い
地域の一つでもある。有名な作家
が「雨が降るとここはまさに世界8
番目の不思議だ!」と言ったそうな。

クルーズが終わり再びバスで一路クイーンズタウンに向かう。途中再びテアナウ湖の
昼食をとった場所でトイレ休憩。そこで今日から出かけるグループに出会う。で我々から
ウオーキングの情報を伝えた。天気は下り坂のようで、彼らはガイドから」マッキノンパス
では雪が降るかもしれないと」言われていた。そんな話を聞き「我々はこの5日間本当に
天気に恵まれた!」と思った。ここで別れを告げる人もいた。オーストラリアの若夫婦と
ウエールズの夫婦。彼らと別れの挨拶を交わす。

4:00: クイーンズタウン着。解散。無事5日間の山の旅が終わる。明日からもう一つの
コースに出かける人たちが何人かいた。みんなまだまだ元気だ。名残惜しいがみんなと
別れの挨拶を交わして今日の宿に帰る。 飛行機の都合で3日間この街に滞在予定。

追記

翌日朝クイーンズタウンの山は冠雪していて驚いた。まだ夏の終わりなのにこの地域で
は雪が降るのだ。昨日出かけたグループはマッキノンパスでは雪道を歩く事になるのだ
ろうかと思った。街を歩いていてあられが降ってきた。天候は急変している。帰りの飛行
機は予定通り飛んでくれるのかとふと心配になっていた。街は狭く歩いていて昨日別れ
たばかりの人達に出会い、又話が弾んだ。

滞在3日目の朝飛行機は無事に飛びオークランドへ。ここで日本への次の便の都合で一
晩滞在する。バスで市の中心のホテルまで行く途中に乗っているバスが車に衝突する事
故を起こす。乗客には幸い怪我は無かったが、相手の車は大破し、運転手は救急車で運
ばれていった。海外でのバスの事故など他人事のように考えていたが実際にこうして
事故に遭ってみると本当に起こるのだといまさらながら怖くなる。一歩間違っていれば
私達はまだ日本に帰っていないかも知れないと思う。

日本に帰り1ヶ月後に関西テレビでミルフォードトラックの放映をしていた。山本太郎が凄い
雨の中あの峠を目指していた。自分が歩いていた道がまるで川のようになりその中を
ジャブジャブ歩いている姿を見て、雨が降れば大雨になりそんな覚悟もいるんだとあら
ためて思った。

     これからミルフォードトラックを目指す人への役立つ情報

.クイーンズタウンへは直行便が無くオークランドかクライストチャーチ経由となる。クイ
ーンズタウンは周りが山に囲まれ真ん中に大きな湖があって山岳地方の変わりやすい気
象条件のためたびたび空港が閉鎖されるようだ。出来ればウオーキング出発日より前に
1日ぐらい余裕を持って着く様にしたい。グループの中の日本人でクライストチャーチから
自前でタクシーをチャーターして8時間程度かかり真夜中にやっと着いて何とか出発時
間に間に合ったという人もいた。それでも間に合わず参加できなかった人が7名ほどい
たそうだ。

.ミルフォードトラックのガイデッドウオーク社(Milford Track Guided Walk)のホームペー
ジからこのウオーキングの申し込みが出来る。日本語でも可能。事務所には日本人スタッ
フもいる。5日間のウオーキングには日本語を話せる現地のガイドか日本人のガイドが4名
のうち一名入るようだ。

.山の中は標高が低いが日本の気象条件が当てはまらない。夏の3000M級の山に行く
のと同じようである。天気の良い日には半袖でも歩けるが朝晩はかなり冷える。ニュージ
ランドでも一番雨量の多い地域であり必ず雨に遭うと考えた方がよいだろう。

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夫婦で歩いた山へ