北海道百名山の旅(2)

 

  半月湖の奥にある野営場

このトイレの右手奥に登山口がある。

羊蹄山 

11年前に5座登ったままで、残りの4座に行かねばと思いつつ10年以上もたってしまう。 81歳を超
えてからの連日登山は無理かもしれないと不安の中出かける。 利尻山は昨年に既に登っているの
で今回は3座の山旅となる。 登山日程は羊蹄山→大雪山旭岳→十勝岳。

羊蹄山は標高1898Mの成層火山で別名は「蝦夷富士」とか「後方羊蹄山」と呼ばれているとの事。
登り一辺倒の山のようで、しかも針葉樹林帯の道を9合目の展望が開けるまでひたすら登って行くようだ。 相当覚悟しておかねばならない。

敦賀港からフェリーで前日苫小牧東に着き、登山口に着いたのは深夜零時。 車中泊。

大雪山旭岳へ
百名山へ

標高:1898M  所在地:北海道

      風穴

しばらく登って行くと風穴という穴があり
その間から自然の冷風が吹き出てるらしい。


   羊蹄山山頂(1893M)

なかなか大変な山だったな、ここにた
どり着くまでは。長い樹林帯の登りと
火口の縁を歩くとても変化にとんだ山
歩き。更に火口の淵に出てからガスと
強風に見舞われる


今回の山旅で私には一番きついこの羊
蹄山の山頂に立てた事が一番嬉しい!
これならあとの二座も無事に登れる様
に思う。

登山日: 2023年9月21日    晴れ、のち山頂付近はガスと強風    単独行

コース: 倶知安半月湖羊蹄山登山口(5:40)→(6:27)風穴→(6:43)2合目→(7:26)→
    4合目→(9:07)7合目→(10:07)9合目→(11:20)山頂(11:30)→(16:30)
    半月湖羊蹄山登山口  登り6時間、下り5時間(休憩を含む


21日朝6時43分登山口出発。最初は樹林帯の中の緩やかな道を行く。1合目を過ぎると、本格的な登
りとなる。

近くによってよく観察すると、大きな口と小さな鼻、そして小さな目があり人の顔にも見える。自然が作り出した見事な作品だ。 でも他に誰もここに脚を止めようとしないな。

ガスと強風の中ゆっくりと山頂での気分
を味わっていられず、岩陰で少し休憩し
て下山する。山頂への登りでは周りの景
色に気づかなかったが、ガスが動き少し
先まで見えるようなる。すると目の前に
大きなカメさんが!

眼下に見えるのは倶知安の町

さあ、山頂に向けていくぞ!と気合を
いれて歩き出す。が、しばらく行くと空模
様が怪しくなり、雲が張り出してきた。
風も強くなり、ウィンドブレーカーを着る。

周りがあまり見えない中、道を間違わ
ないように、人がおりてくる方向に登る。

     7合目

節目の場所は休憩できるように少
し広くなっている。

4合目

周りが良く見えるようになってきて、
振り返ると山頂が見える。かなりの岩
場を登っていたようだ。

下山後、真狩温泉で山の疲れを癒す。良い温泉だった。そして近くの道の駅で車中泊。

羊蹄山は私にはとてもきつい山だった。樹林帯の中の山歩きが途方もなく長く思え、特に下りで
は何度も休憩しながら歩き続けるが、最後の方では脚がちぎれてしまいそうになるようだった。

でも、無事に羊蹄山の山頂に立てて本当に嬉しい限りだ。今回の山旅でこのきつい羊蹄山に無
事に登れば、あと二つも行けると思っているので、その嬉しさはなおさらだ。93座目の百名山。

翌日22日は次の山・大雪山旭岳登山口に向けて移動日。 蝦夷富士とも言われているこの素
晴らしい山容にしばし見惚れる。本当にいい姿をした山だ。 あの上に立てたんだ

    

下りの樹林帯で見つけた花

      子釜

写す位置により母釜より大きく見えるが
実際はこちらのほうが小さい。それで
子釜と思われる。

母釜

山頂に向かう岩場の登山道
右手の一番高い所が山頂

      父釜

この噴火口には三つの大きなお釜
があるようで、この父釜が一番大
きく、直径700m、周囲5キロ、深さ
200mもあるそうです。

山頂からはこのようなガスで展望悪いが、右の方では少し青空が見える。

   火口の縁に出る

まずは山頂だと左へと向かう。雲行き
が怪しくなってきたようだ。正面より右
手が山頂のようだが。まだ結構な距離
のようだ。

    火口に出る道

9合目から羊蹄山の山頂までは「火口に
出る」と「火口の縁を歩く」の二つの行程があるので、山頂までは意外と遠い。

   9合目からの眺め

倶知安市街と雲をかぶったニセコアンヌ
プリ。

       9合目

8合目を通過すると少しづつ空が見えるよう
になり山頂が近いのかと期待感が出る。
ここに着きどうやら樹林帯を抜けたようだ。

       5合目

やっと半分の所に来た。景色は相変わらず、
まだまだ単調な山歩きがまだ続くようだ。

      2合目

樹林帯の中から外が少し見えるようになる
と登る気持ちに変化が出る。でも道は相
変わらす樹林帯が続く。ガマン、ガマンだ。

    ニセコアンヌプリ

更に行くと、展望が開けて、ニセコのスキ
ーで有名な山・ニセコアンヌプリが望める。