登山日: 2022年10月19日  晴れ、後ガスと強風時々小雪   単独行

コース: 川原坊駐車場(6:10)→小田越登山口(6:52)→展望良し(7:30)→5合目御金蔵(8:20)
    →梯子場天狗の滑り台(8:46)→剣が峰分岐(9:00)→(9:10)早池峰山山頂(9:30)→
    小田越登山口(11:40)→川原坊駐車場((12:10)

            早池峰山頂(1917M)にて

手に持っているボードには早池峰山頂と書いてあるが、残念ながら消えかかっています。
山頂の避難小屋で私より先に山に入った二人組に会う。友人同士と思っていたが、川原坊
の駐車場で同じように車中泊していて親しくなったとの事。二人の様子を見ていた限りでは
全くそのように思えず、山での人との繋がりは不思議なもので、都会などでは起こりえないも
のだろう。けれど山ではごく自然なことと納得する。


早池峰山

所在地:岩手県   標高:1917M

朝日岳、月山登山の後、十分休養日を取る。そして比較的登山時間の少ない早池峰山を目指す。
今回の交通手段は車でなく、飛行機とレンタカーで行くことにした。 

18日伊丹空港から花巻空港へ、そしてレンタカーで早池峰神社のある岳登山口のロッジ峰南荘着。
早速、近くの早池峰神社にお参りして、明日の登山の無事を祈る。 


八幡平へ
百名山へ

           下り5合目で望む薬師岳

山頂の避難小屋で休憩して少しお腹を満たす。9時過ぎではまだ登ってくる人も無く、あと一人若い
登山者と3人のみだったが、小屋を出て下り始めると、次ぐ次と登山者が登って来た。

後ほんの少しだ、木道から左に登ったところが山頂

            山頂まで0.1キロ
天気が急変する。青空が見えていたかと思うと急にガスが出て視界が悪くなる。

山頂まではこのような美しい雪景色が続く。

           剣が峰分岐

登り切ると9合目の御田植場という平坦な所を歩き山頂を目指す。

天狗の滑り台と呼ばれている急斜面の梯子
が設けられている。 鉄製のハシゴには霜が
ビッシリトこびり付いていて布製の手袋が濡れ
て冷たくなり、ナイロン製に変える。

岩場の急な登りが続く

              御金蔵・5合目(1700M)

暫くがれ場を登っていくとこんな場所がある。大岩が集まったような碑?金蔵と命名されてるのが
気になったが、特に何かあるように思えなかった。昔にはお金にまつわる蔵でもあったのかな?
ここから登リがきつくなる。 だが、ガスが出だし、その上強風に見舞われる。遮るものがないので
吹き飛ばされそうになり、姿勢を低くして登る。

                 薬師岳(1644.9M)

振り返れば早池峰山と対峙する山が、そのゆったりした姿を見せている。早池峰マナーガイドによると「こ
れら二つの山はそれぞれ蛇紋岩と花崗岩の基岩相違による植物相の対照が顕著に見られ、ハヤチネウ
スユキソウ、ナンブトラノオ等の固有種、希産種を含む数多くの高山植物が生息する花の名山として知ら
れている。」とある。

             早池峰神社

807年藤原鎌足の子孫が早池峰山頂に祠を建立したのが始まりと言われている、とても由緒ある神社

              川原坊の駐車場の紅葉

下っている途中で小雪交じりの吹雪が襲って来たりしていたが、5合目くらいから天気は良くなる。
早池峰山に登った時はこの山で有名な花「ハヤチネウスユキソウ」に会いたいと思っていたが、季節
的には期待できないと分かっていたが、やはり無理だった。季節を選ばねばならないようだ。私には
今しかなかった、脚の痙攣もなく無事に登り切れたことの方が大満足!90.9座目の百名山。

今宵の宿花巻温泉郷台温泉へ向かう。1200年前に発見されたと言われるとても古い温泉で旅
館「かねがや」泊。早速温泉で山の疲れを癒す。 明日は伊丹行きの便まで八幡平へ向かう予定。

           御門口1合目

ここから山頂の祠まで本格的な登山になるという意味なのだろう。

30分近く樹林帯を歩いていくと、一気に展望が開け、青空の下先の登山道が確認できる。

                 小田越登山口

登山届を出して登山開始。 川原坊駐車場から同じ時刻に出発した二人組が先に山に入る。どうやら
我々が一番最初のようだ。 クマ出没とあり、しっかりとクマよけの鈴を鳴らしながら歩く。

木道を暫く歩いて行くと携帯トイレ用のブースがある。この山も入山前に携帯トイレを購入するようにと
早池峰マナーのパンフを宿でもらう。 私は利尻山の時の携帯トイレを残していてそれを持参する。

19日早朝川原坊駐車場に車を置き、登山開始。(小田越登山口には車を置けないので)

                    川原坊駐車場


ここから山頂は見えないが、その稜線の左方面が朝日を浴びて良い色をしている。「いい天気に
恵まれた、今日は良い山行きになるぞ!」と心弾む。