平ヶ岳


標高:2139.6M    所在地:新潟県


登山日: 2015年9月28日、晴れ、 歩行時間:12時間、  単独行

コース: 平が岳鷹巣登山口(5:20)→(7:35)下台倉山→(8:47)台倉清水→(9:34白
    沢清水→(11:00)姫の池→(11:20)平が岳山頂(12:00)→(14:06)台倉清水→
    (17:20)登山口

 

2時間かかって台倉清水着。登りでは3時間近くかかって
いたコース。しかし、ここに来るまで右脚に痙攣が起こる。
しばらくマッサージをし、再び歩き出す。結局登山口に着
くまで4度も繰り返すことになった。慌てない、無理は禁物。
多分6時頃には下山できるだろう。

主催者として企画、運営した敬老のつどい(9月21日)が無事終わり、「さあ!山へ行くぞ!」と
晴れ間を見つけて実行に移す。予報では4日間は晴れそうだ。

昨年は町会や連合の仕事で結局百名山は一座のみだった。今年はなんとか2座登る日程の
都合をつけ、平が岳と尾瀬の燧ケ岳へと向かう。昨年、日程が許せば越後駒ヶ岳からこれら2座に
も足を延ばせたのにと思いつつ。

9月27日の日曜日は1日中車を走らせて(名神→北陸道→関越道→352号線)平が岳の鷹ノ巣
登山口へ。自宅からは630キロ。

登山口にはすでに数台の車が止まっていた。下関から百名山を目指している人や、バイクとテント
で来ている人などがいた。 ここにはトイレもあり車中泊は十分可能。

平が岳は百名山の中でも超長丁場の山として有名。、12時間ぐらいはかかりそうと言われていて、実
際私は無事に登頂出来るかどうか大いに不安である。

昨年も足に痙攣が起こり、何度も休みながらの登山となった。 明日は正午までに山頂に着くこ
とが困難になれば引き返すことも大いにありうるだろう。

燧ケ岳へ
百名山へ

男体山方面遠望

遠くまで続く痩せ尾根、はるか先に登山口あり。

日が落ちかけた夕方5時30分、無事登山口に着く。そこには明日登る人たちの車が既に数台
留っていた。その内の一人が最後に戻ってきた私に山の様子を尋ねに来られ、「12時間ぐら
いの気持ちで行くと大丈夫ですよ。」と話す。

着替えをし、休む間もなく次の登山口・尾瀬御池へと急ぐ。既に日は落ち尾瀬御池登山口に着いた
ときは7じを過ぎていた。夕飯の用意をし、ビールで今日の凄かった山行きに乾杯。最初登れるかと
心配していた山に12時間かけて無事登れて、本当にうれしく、成就感一杯の気分

後は明日の燧ケ岳登山に備えて寝るのみ。車中泊。 80座目の百名山となる。

夕やみ迫る燧ケ岳の姿

どうやら私が最後の人になったようだ。夕方5時近くになってしまうが私はまだ痩せ尾根の稜線を歩いている。脚の痛みを庇いながらの
山歩きで下山が遅くなっているが、でも良いことがあった。夕やみ迫る燧ケ岳の美しい
姿を見ることが出来た。急いで下山した人達はこの様な素晴らしい景色を見られなかったのだから。

越後三山只見国定公園・平が岳

台倉清水

台倉山までは少し楽なアップダウンの道で、そのあと
ぬかるみなどの所もあり歩行に注意。水は枯れていた。
現在9時34分で山ガイドより約10分の遅れ。少しペー
スが上がっている。良いぞ、この調子で行こう!

平が岳山頂(2139.6M)

何処がピークかわかりにくいが小さな林の
中にそれはあった。時間は11時30分。本当
に大変な登りの山だ。姫の池で少し景色を見
とれて居たこともあったが、山ガイドより30分
の遅れとなる。正午にまだ30分あり、私と
しては。よくぞここまで来たと大いに満足だ。

平が岳山頂に続く湿原の中の木道

燧ケ岳遠望

姫の池

オオシラビソの樹林帯を抜けていくと姫の池に着く。
眼の前がぱあーと開け、池塘がありその先に平が岳
がゆっくりと座っているようだ。時間は11時、山ガイ
ドからは25分の遅れ。まあまあだな。

更に高度を稼いでいくとかなり近くに目指す山頂が?
見えてきた。あのなだらかな稜線を行くと山頂に着く
ようで、この調子なら正午までに着きそうだ。

見えたぞ、遠くに尾瀬の燧ケ岳が。明日登る山だ。
意外と近いような、ここからのあそこまで山並みが
続いているようにも思える。

更に進むと、はるか遠くに平が岳の姿。やっと姿を現してく
れた。なだらかな、丘陵のような山容が美しい。ここから先
では燧ケ岳、日光連山、会津駒ヶ岳や越後駒ヶ岳等が
見えるようだ。

山は少し秋色に色づき、アップダウンはあるが
展望の良い山歩きが続く。

ブナ林を登り返していくと下台倉山(1604M)。山ガイド
では登山口より2時間10分。私のペースもそれと同じ
で、大きく遅れなくて、まずは少し安心する。

時にはこのようなロープの助けを借りて
岩を登る。これが何度もあるのだ。地面が
濡れている所もあり、下りはかなり要注
意が必要

急登を制覇した後、展望が開ける。しかしはるか先まで
続く長い道のり。痩せ尾根に出ると見晴はいいのだが
急な登りが続く。

朝5時20分登山口出発。天気は良し、体調も良し。
「さあ、頑張ろう!」 と歩き始める。先は長いぞ!


12時に山頂を後にし、下り始める。山頂で言葉を交
わした若者と明日燧ケ岳でまた逢いましょうと別れる。
山頂には二人居たが、私が先に出発する。いずれ追
い抜かれることになるので。

燧ケ岳遠望

登山口より林道を行くと、にあの恐ろしい痩せ尾根
への道しるべ。ここからが正念場となる。