北海道百名山の山旅(3)

雌阿寒岳

所在地:北海道   標高:1499m

29日早朝鹿追の道の駅から雌阿寒岳登山口に着く。賑やかな阿寒湖の温泉街から離れてとても静だ。
早速支度をして歩き始める。天気も良し、今日も山頂からの眺めを楽しめるだろう。活火山で火口
の様子をぜひ眺めたいと願う。アイヌ語では雌阿寒はマチ・ネシリ(女山)、雄阿寒はビン・ネシリ(男山)
といい夫婦の山だそうだ。

9合目(火口縁取り付き)

登るにつれてガスが濃くなり風が強い。
更に火山礫の急坂を登ると。

山頂の一部が見える

7合目で山頂の火口の端が見える。


登山日: 2012年8月29日    晴れ、山頂はガスと強風

コース: 雌阿寒温泉登山口(8:45)→(9:00)1合目→(9:16)2合目→(9:48)4合目→((10:20)
    6合目→(10:50)8合目→(11:10)雌阿寒岳山頂(11:40)→(13:35)登山口

阿寒富士、それとも剣ヶ峰?

霧が晴れた合間に見えた山だが、登
山道から見て左方向だから多分剣ヶ
峰だろう。ガイドブックには剣ヶ峰(マ
チネシリ)、雌阿寒岳(ポンマチネシリ)
とある。

4合目

ここを過ぎると展望も開け、活火山らしい
山の姿が目に入る。少しガスが出始めた。
4合目からは一気に高度をかせぐ。やはり
登りばかりの山だ。

2合目

赤いリボンを見失わないように少しづつ。高度を上げる。

雌阿寒岳温泉登山口

山へは大抵夜明け前後に出かけていたが、今日
は山頂まで2時間余りで登れそうで遅めの出発
となる。

斜里岳へ
百名山へ

待っていた甲斐があった。ガスが少しはれ眼前に火口が見えだした。98年には水蒸気爆発
があり登山が規制されたそうだ。白い煙を確認でき、「生きている山」なんだと少しは恐れを
なす。天気が良ければ山頂を歩いてみたいと思ったが、強風のため無理をせず下山。

登り一辺倒で結構しんどい山の印象を受ける。でもまた機会があれば登り、火口の縁を歩い
てみたいと思う。

下山後、登山口にある温泉へ。かけ流しの少し黄色がかった温泉でとてもいい湯だった。以前
はユースホステルだったが現在は温泉入浴ができるようだ。

入浴後車を走らせ次の山・斜里岳の登山口に向かう。約115キロの道のり。雌阿寒岳は67座目の
百名山となる。


雌阿寒岳山頂にて

ガスの晴れ間に記念撮影。視界はゼロ。
強風で雲が動いている。風の当たらない
所に移りおやつとする。

ふと足元に目をやるとリスが近くにいた。餌を探している
のだろう。そんなに人を警戒していない様子。立ち止まり
しばらく眺め、一息つけたようだ。熊と違い小さい野動物
は見ていて心が和む。

1合目

アカエゾ松の針葉樹林帯に入り、すぐに
登りが始まる。1合目の指標を見つけ雌阿
寒岳は多分登りばかりで遊びのない山な
んだなと考えた。