大雪山系

山頂からの展望は北側にこの大雪の山々、南
西方向に十勝、日高の山々が見渡せる。何とも
贅沢な眺めだ。そんな気分に浸り1時間近くも
居てしまう。百名山をこの山頂で達成したという
ご夫婦に出会い山頂にいるみんなで二人を祝
福する。「自分もいずれそんな時が来るだろう」
かな、などど思いながら。。

北海道百名山の旅 (2)

トムラウシ山

所在地:北海道  標高:2141m

アイヌ語でトムラは「水垢」で、ウシは「多い所」を意味する。


登山日: 2012年8月28日   晴れ

コース: 短縮登山口(4:11)→(4:35)温泉コース分岐→(5:25)カムイ天上→(7:15)
    コマドリ沢分岐(7:26)→(8:19)前トム平→(10:30)トムラウシ山山頂(11:20)
    →(1:50)コマドリ沢分岐→(5:00)短縮登山口 (歩行時間は休憩を含む)


下山は案の定時間がかかり登山口に着いたのは17時になっていた。下りが続くとやはり
辛い。若い登山者には追い越されていくが、焦らずマイペースで下る。無理は禁物、あす
からの山が待っている。

下山後、国民宿舎東大雪荘の温泉で山の疲れを癒す。いいお湯だった。今夜は雌阿寒岳登
山口にできるだけ近い所で車中泊をしたいと願う。雌阿寒岳までは約155キロの道のり。途
中鹿追という町の道の駅で車中泊。

予定通り念願の山二つに無事登れて安堵する。あとは天気次第で山旅を続けたい。トムラウ
シ山は泥沼状態の道があり、沢歩きもあり、途中草原上の展望の良い道があり、景色を楽し
みながらの山歩きもでき、大岩の岩峰をよじ登ったりして色々と変化のあるとても印象深
い山になるだろう。66座目の百名山となる。

ガレ場を更に登ると。

昨日は移動日で体を休めることが出来た。明るいうちに短縮登山口に到着する。7,8台車が
止まっていたが、最後の人が帰ってきたのは6時を過ぎていたようだ。ガイドブックには10時間
45分とあるが、そんなに遅く戻ってきたところを見るとこの山も結構時間がかかりそうだと覚
悟する。

トムラウシ山を背にして

美瑛富士

トムラウシ山山頂 (2141m)

旭岳に次ぐ北海道第二の高峰。
快晴で360度の眺めが私達を
迎えてくれた。念願の山の頂に
立つことが出来て大満足。

目指すはあの岩峰の頂、あともう少しだ。

トムラウシ公園の入り口

しばらくは平たんな道が続く。最後の登りの前
の楽しい山歩きだ。花のシーズンは終わってい
るようだが、百花繚乱のお花畑らしい。

そして、雪渓の向こうにトムラウシ山が
雄大なその姿を見せてくれている。

辺りの景色を眺めながらしばらく歩く。再び大
きな岩がごろごろしていると所が待っていた。
そこを登ると。大きく視界が開けた。

カムイ天上に出る。トムラウシ山を背にして。
ここからの山歩きは楽しい。遠くまで見渡せ、
山頂を見ながら歩ける。

コマドリ沢分岐から前トム平への登り道。
沢沿いの高山植物を見ながら登っていく。
花に少しは疲れも癒されたようだ。この坂を
登り詰め。

コマドリ沢分岐

ここについてヤレヤレだ、一息いれる。靴の泥も
洗うが、帰りにまた汚れると思いながら。

トムラウシ山遠望

木々の間にしっかりとトムラウシ山の
姿をとらえる。ここから見る山容は双子
山のようで鹿島槍ヶ岳を思い出した。

カムイ天上(神居天上)

樹林帯の中を登ること1時間余りで少し外が見え
だすとカムイ天上に出る。

温泉コース分岐

ここから山頂までは8.6キロの山歩き。

沢が近づくにつれて登山道はもう大変だ。大きな木の根っこがあったり、背丈以上のクマザサ間
を歩くのだが道はぬかるんでドロドロ。朝露がまだ残っていて体中濡れる。本当に大変な道だった。

短縮登山口

早朝4時11分に歩き始める。外は薄明るい。
山に入ると4時ごろには夜が明け始めてライト
なしで歩ける。

雌阿寒岳へ
百名山へ

このような奇岩もあちこちに見られて歩いていて楽しい。右は何か動物の頭の様で、左はカメさんに見えるがどうだろうか?

カムイ天上からの眺め。右端にトムラウシ山。