槍ケ岳


標高: 3190M    所在所: 北アルプス

登山日: 2005年9月12日〜13日

コース:上高地→横尾→槍沢小屋(泊)→天狗原分岐→槍ケ岳山頂→大喰槍(3101M)
   →中岳(3084M)→南岳(3032.7M)→南岳小屋(泊)→天狗原→大曲→
   槍沢→横尾→上高地
      


今回は最初から無理をしないで槍沢小屋で一泊の予定にしたので朝の上高地の出発は
少し遅めの8時であった。11時横尾着。快晴。ここでのんびりと日向ぼっこ。12時出発。途
中槍見河原がありやっと槍の姿を見ることが出来た。

1時20分小屋着。喉渇きにビールが美味しい。なんと風呂にも入れた。最近の山小屋はサ
ービス過剰だと思うが。翌日も良い天気でありますようにと願う。

翌朝5時30分槍沢小屋出発。天気は良いが少し雲がある。槍が見えるところまではかなり
登らねばならなかった。しかしここからが辛いのだ。登るにつれて槍の姿が大きく迫ってく
る。9時25分槍ヶ岳小屋着。ザックを置いて早速槍ヶ岳に向かう。

びっくりするほどの急な登りである。ハシゴを登っていると少し怖くなってきた。30数年前妻
とこんな凄いところを登っていた事を思い出した。山頂に着くが雲が双六岳方面から上がっ
て来ていて360度の展望は望めなかった。表銀座の山は良く見えていた。

予定では槍ケ岳小屋で一泊する予定であったが、明日の天気がどうもあまり良くなさそうな
ので次の南岳小屋まで行く事にした。そこまでは約3時間の行程。

5月の穂高へ

小屋で昼食にカレーを食べ11時に槍を出発。ガスが急速にかかってきて視界を悪くする。更に風が
強い。しばらくすると太陽が顔を出すそしてまたガスがやってくる。この繰り返し。大喰岳(3101M)を
過ぎ、1時間ほどで中間地の中岳(3084M)に着く。周りにガスが張り出し展望なし。先を急ぐ。南岳
(3032.7M)に着いてもガスが晴れない。先のほうを見ると南岳小屋が見えている。まあとにかく予
定の半分は来たとすこしホッとする。風が少し治まっていたのでコーヒーを沸かし大休憩となる。山頂
での一杯のコーヒーはやはり旨い。2時に南岳小屋着。予定通り。

夕食後夕焼けの山を見に出る。美しい夕焼けである。北穂から涸沢、奥穂が見えていた。目の前の
北穂高岳の大キレットはやはり凄い。明日そこを行く事になる。反対側の今日歩いてきたほうを
見ると遠くに槍ヶ岳が見えていた。この夕焼けのショーを見ていると今までの疲れなど忘れてしまう。
明日の天気を願って眠りに着く。

翌朝(9月14日)起きてみると強風とガス。昨夕のあの夕焼けは何だったのか。若いベテランの登山
者はキレットを行こうか止めようか迷っている。天気の回復の見込みはどうも無さそうであった。泊り
客みんなが迷っている。もちろん私達も同じ。みんな無理と判断して下山となる。私達も6時40分残
念な思いで小屋を出る。

下りは少し戻って天狗の分岐から槍沢へ向けてのルートをとる事にした。分岐点から凄い急降下の道
だ。鎖、ハシゴがありとても大変なコースである。ここは登りには使いたくないと思う。天狗原についた
頃雨。後は上高地まで雨の下山となる。どうも昨年といい今年といい槍に来ると雨にたたられるのである。

当初の予定は槍から穂高への縦走であったが、悪天候には勝てず道半ばで下山となった。山は逃げ
ない、また来年がある。槍、大喰岳、中岳、南岳と3000Mの山々を4っ歩けた事に満足。

(9月13日〜15日)

南岳へ