丹沢山系・塔ノ岳〜丹沢山 (2)

さらに霧が深く立ち込め、
妖精でも出てきそうな幻想
的雰囲気が続く。


所在地:  神奈川県、標高:1567M
登山日:  2022年4月19日(火)〜20日(火) 曇り、夜は大雨、そして曇り、 単独行
歩行時間: 1日目: 6時間15分、 2日目: 5時間半 (休憩を含む)
コース:  前回同様に大倉バス停(6:34)→塔ノ岳山頂(11:18)→丹沢山頂(13:15)→
     み
やま山荘泊→みやま山荘(7:00)→大倉バス停(12:30)   

   見晴らし茶屋

もう既に辺りは深いガスの中。

私のこれまで多くの山歩きの中で、こんな風に見知らぬ人に出会い、話していると何だか旧知だった
のかな?などと思うようになるのは初めての事。今回の私の山行きの一番の思い出は、丹沢山に登
ったこともあるけれど、Mいちのさんと言う人に出会ったことの方がより深く心に残っている。今回は
忘れられない本当に良い山行きだった! 88座目の百名山。



           百名山へ


あれから5年、私は両肩続けて腱断裂手術を受け、その後のリハビリに数年を費やし、さらには
コロナ禍等で百名山どころではなかった。 ただ、自分の脚が山を忘れないようにと近くの山
(二上山、517M)に定期的に登っていた。

残りの百名山(13座)に何とか早くチャレンジしておきたいと思い、この時期天気予報で晴れ間
を見て、丹沢山へと向かう。

今回は登山口には車で出かけた。前日の雨の中, 東名高速を走る。途中鮎沢PAで車中泊。夜も大
雨、 だが朝にはとにかく雨は止んでいた。 そして大倉バス停へ向かう。

登山口は晴れていたが高度を上げるにつれてガスの中の登山となる。


深夜雨の音で目が覚める、時計を見ると二時だ。雨脚が凄い、時々止んでいるようだがしばらくする
と再び豪雨の様子。明日もこの様子なら下山は大変だろうな、などと思うと後なかなか寝つけない。

 5時半の朝食時に雨はやんでいるようだが、宿の主人の話では今日も山は晴れることはないだろう
との事だった。こんな天気の中ここまで来る人はないだろう、我々二人が最後の下山者となるかも
しれない。とにかく塔ノ岳までは一緒に下りましょうとガスの中の出発となった


そしてもう一つ、食事がとても良かった!これまで止まった山荘のいわゆる山小屋食事でなく、肉定
食がメインで季節の品として
筍とわかめ煮、山菜、後2.3品あった(写真を撮ればよかったのに)、みそ
汁とご飯。
美味しい夕食に二人でおしゃべりを楽しむ。Mいちのさんと言う人で、最近になり山歩きを始
めたようで、山小屋での宿泊が今回が初めて。私同様に彼女も全く一人だったら寂しいなあと感じて
いたようだ

そしてこうして残りの百名山をひとつ登り切れて安堵する。

山頂の「みやま山荘」に宿泊。この天気では登山者も少ないだろうと思っていたが、驚いたことに私
と後女性が一人のみ。
宿泊仲間が出来て私は良かったと「ホット」する。ここは本当にいい宿だ。二人
とも個室を与えられてとても快適だった。

途中ひょとして晴れてくれればと期待しつつ下るが、富士山が見える地点の塔ノ岳なども駄目で、私
には塔ノ岳には二度目なので良い景色に出会えなかったのが残念で心残り。

 Mさんは私よりずっと若い人で私が下山して、そばを食べに行くと、再び彼女を見つける。驚いたこと
に、「お土産」を貰った。こんなことは予想もしていなかったので、本当に驚き、有難く頂戴しました。「
ありがとう」。ところが、大倉バス停の有名なお蕎麦屋さんが運悪く休日で、困ったかと迷っていたと
ころ、彼女はここ地元秦野の人で、他の良い所へ案内してもらう。再びそばを食べながらまたおしゃべ
りを楽しむ

          丹沢山より塔ノ岳遠望(中央の頂)


初めてみる丹沢の稜線だ。あの中央の山を挟んではるばる歩いて来たんだと暫く感激に浸る。

 右奥の頂が蛭ヶ岳(1672.7M)

展望もなく仕方なくみやま山荘に
入る。宿泊の手続きを済ませてしば
らく小屋で休んでいたら、視界が開
けてきた。すると、遠くに蛭ヶ岳が見
え山頂の小屋も肉眼で確認できる
ようだ。この頂が丹沢山系の最高峰。

  丹沢山頂(1567.1M

塔ノ岳からの道は稜線歩きく
らいかなと思っていたが、何の
何のかなりきつかった。2,3回
ぐんぐん下り、また登り、小さい
山を越えていくようだ。

  塔ノ岳山頂(1490.9M)

やはりここでも展望は無し。5年前の方がまだすこしよかったかな?