伯母子岳
(標高:1344M 所在地:奈良県)
登山日:2007年4月27日(金) 晴れ 歩行時間:約4時間
コース:奥千丈林道登山口→口千丈山(1330.8M)→牛首山→大股分岐
→伯母子岳山頂→大股分岐→口千丈山→奥千丈登山口
新緑を求めて出かけてみたがまだ早かった。高野竜神スカイラインから林道で登山口
まで行ける楽な山歩き。標高差はそれ程無いがアップダウンのある道を進む。ブナや
モミ、ツガの樹林帯が続くが新芽がちらほら見えている程度であたり一面茶色の景色
が広がっていた。
登山口
林道脇に駐車可能。右側の
立て札に「熊が出ます。」の
注意書きあり。比較的新しい
ものであったので少しびびる。
鈴をつけて山に入る事にした。
口千丈山
30分ぐらい登って行くと着く。登山
道は2メートル位の幅がありタイヤ
の跡がある。多分オフロードバイク
の跡だろう。こんな静かな山の中に
までバイクで乗り込むなんてひどい
もんだと思う。
牛首山
道幅は少し狭くなるが同
じような景色が続き山歩き
が少し単調になる。
熊の爪あと?
大股分岐を過ぎると600Mの急な
登りとなる。この辺りから熊が爪で
引っかいた跡が残っている樹木が
何本も目に入る。ここまで来る登山
道にも動物の足跡らしきものがあり
鹿だろうと思っていたがこの爪あ
とを見て、熊の足跡もあったようだ
と考え直す。実際に熊がこの山に生
息している事は確かである。
伯母子岳山頂
山頂の展望は申し分なし。奥高
野随一らしい。360度見渡せる。
ここでなんと驚いたことにフランス
の若者に出会う。今日は誰にも遭
わないだろうと思っていただけに
人間に遭うとうれしいもんだ。彼は
つい最近日本の女性と結婚したば
かりで一人でこの熊野古道を歩き
に来ていた。今日はここから十津
川まで下っていくと言っていたがか
なりあり独行でもあるので心配で
あった。「無理をせずに!」と言って
別れる。
山頂より大峰山脈の
八経ヶ岳、釈迦ヶ岳方面
口千丈山から登って来た稜線
山頂からは元の道を辿る。日差しが強くなりかなり汗ばんできた。木々には葉っぱが付いて
いないので太陽光線がまともに当たり木陰が無い。無事に下山できホッとする。結局あの
フランス人以外他に誰にも遭わなかった。あと1週間ぐらいすれば頂上辺りにはレンゲツツジ
などが咲き目を楽しませてくれるでしょう。花の見ごろは5月半ばからのようだ。
護摩壇山(1327M)
林道を戻り護摩壇山の駐車場から500M登って
着く。あっという間である。標高は伯母子岳より
ここの方が少し高い。なんとなく複雑な気持ち。