四国一周自転車の旅
県南石油さんを出てすぐにトンネルがあり、そこを過ぎると、高知県に入る。道の駅を見つけお昼休憩。
2017年5月10日(水)~5月19日(金)
第3日目 5月12日(金)
高知城をバックに
第5日目 5月14日(日)
第4日目 5月13日(土)
ところが、ここからが大変だった。市内までは平たんな道が続いていると思っていたが、峠越えが二つほ
どあり、わざわざ桂浜に来るのではなかったのどと思いながら走る。
やっとのことで高知城に到着。
早朝8時出発。今日は室戸岬まで走る予定。55号線に入る前に左を見ると日和佐城が目に入った。
今年私はいわゆる「後期高齢者」になり、この年の記念?として四国を自転車で廻ろうと考えた。
昨年は能登半島を4日間走っているが、それ以上の長距離はない。
一周の距離と日程を調べてみたが、最低で10日、雨にでも遭い、又は体調不良などのトラブルが
起こればそれ以上になるだろう、と考えた。でも、まあ、とにかくやってみるか。途中で駄目になれば
電車に乗って帰ればいいんだ!という気持ちになり、実行する。
第1日目 5月10日(水)
長浜万次郎立像
坂本龍馬立像
その際に撮影した写真
第2日目 5月11日(木)
岬から8キロほど走り、室戸市内手前の民宿へ。走行距離は89キロ。
少し余談になりますが、今回の10日間の旅では8日間は民宿を選び、後は高知市のユースホステルと
、松山では温泉に入りたかったので共済の宿にしました。もちろん費用は出来るだけ抑えたかったので
すが、民宿を選んだのは宿の人との出会い、そして会話も楽しめるだろうと思っていたから。まさにその
通りで、食事の間など、宿の方といろいろ話が出来、いい思い出にもなっています。
四国の民宿はどれも良かったのですが。その中で最悪の宿だったのは、2日目の室戸岬の民宿でした。
ネットで「室戸岬の民宿」と検索して見つけた宿で、まだ若そうな男性の写真入りで、夕食のメニュー
も良く、ここに決めました。室戸岬から8キロくらいの市内に入る手前の宿。
まず、玄関を開けて中に入っても誰も出てこない。どこかで声がして、「カウンターの上のカギを取って。
部屋に行け。」との指示があり、声の方を見ると、そこに男が一人ソファーに寝ころんでいた。
これには驚いた。旅人を迎えようとする気持ちが全くゼロだ!えらい所に来たもんだと、鍵を取って廊
下を進む。真っ暗だ、私がスイッチを探して点灯する。
風呂に入ると、お湯が湯船からあふれ出ていた。私は慌てて止めたが、ぬるい!仕方なく、体を洗うの
に湯船のお湯を使い、上がる前に熱いお湯を入れて、やっと疲れが癒される。
最後は、夕食時の事、ホームページの夕食の写真ではいくつかのお皿が並んでいて、民宿としてはい
い感じだった。しかし、テーブルについて見ると、刺身が一品のみで、後は浜で取れたトコブシのご飯と
漬物、みそ汁のみ。
まあ、後でまだ何か出てくるのだろうと思いながら箸を進めた。しかし、どうもその様子がないので、
私は納得出来なく、この宿のホームページの夕食の写真を見せ、苦情を述べた。すると、しばらくして
アジの干物が出てきた。私の食事はほぼ終わりかけていたので、とても美味しく頂く気分にはなれな
かった。
この男の方一人が賄いまですべてをやっているようでした。とても会話を交わすどころではなかった
けれど、翌朝、一夜御世話になったお礼を述べて、早々と出発しました。
室戸岬に着くとまず目にするのは大きな中岡慎太郎の立像
夫婦岩
トイレ、水道そしてお茶の用意まであり、 地域の人がお遍路さんを暖かく向かえていることがわかる!
十分休憩を取った後、再び走り出す。走り出すと、道路の左端の方の舗装の良い所を走るようにしたり、
トラックなどが近づくと緊張したりして、とにかく安全走行に全神経が集中する。そんな中、1時間くらい走っ
た所で次の道の駅で休憩するために自転車を降りた。そして背中の荷物を降ろそうとして、ハッと気
付く!!!
自分でも信じられないことが起こった❗️ 背中にザックがない!!!!!! 一瞬真っ青になり、泣きた
くなるくらい落ち込む!‼️
「どうしようか、1時間程走って来たのに戻らねばならないのだ‼️」「警察に頼んで荷物を取られないように保
管してもらおうか?」と考えながら少し走っているとガソリンスタンドを見つける。とっさにそこに飛び込んだ。
店員さんに事情を話して警察に連絡お願いをした。するとその人は「車でそこまで取りに行きましょう。」と
私を車に乗せて走りだした!
私は車に乗せてもらいながら、なかったらどうしようか、旅は終わりになると、とても不安な気持ちで、その人
にすがる思いでいた。
30分近く走り、そこに着くと、赤いザックが目に入った。私の心配はぶっ飛んだ‼️私のザックがそこにあった
のだ!! どれほど嬉しかった事か、今でもその時の気持ちは忘れられない!
元のガソリンスタンドまで戻ったあと、感謝の気持ち一杯だった。「アップダウンのある道をまたあそこまで
戻って荷物を取りに行かねばならない。」と、とても情けなくなっていて、思いもよらず助けてもらったことに対
して何度もお礼を述べてた。「助けてくださった店員さん、本当にありがとうございました!!」
徳島県から高知に向かうトンネル手前の「県南石油」さんです、みなさん、55号線を走っている時は是非と
もここで給油お願いします。 そしてこの話しをしてください。⤵️
後はひたすら高知城目指して行く。途中に「桂浜」の標識があり、国道から離れて左に折れた。17キロの道を
進むと、大きな橋、次に山に入る道が続いた。この道を行けばすっと浜に出られると思って走ってきたが、着
いたのは桂浜へ入る駐車場。ここにきて記憶がよみがえった。妻と二人で車で来たことがあるところだった。
室戸岬にて
後は55号線をひたすら日和佐を目指した。まずまず走りやすい国道だ。ところが、阿南市に入ってしばら
くすると雨☔️が降りだした!
急に大雨だ、何処か雨を避けられるところがないかと走っていると井関農機店を見つけた。とにかく飛び
込んで雨宿りをお願いする。もうすでに体はかなり濡れていた。タオルで拭いていると、女性の店員さんが
親切にも暖かいお茶を出してくれた。濡れた体には思いもよらない親切に感動する。美味しかった❗ ️「ありが
とう、優しかったお姉さん!」
雨☔️止まず、仕方なく雨☔️対策して大雨の中に出る。走ること約二時間、 峠近くになったころ雨☔️が止んだ。
雨が止んだけれど、後は暑い、でも晴天の方が有難い。
峠を越えると下り見えてきた、苦の後は必ず楽が待ってくれているのだ。今日の宿「海ガメ荘」に無事到着‼️
ここは海ガメがやってくる所で、渚百選の海岸で有名なところ。
早朝4時過ぎに自宅を出発。和歌山までは輪行で行く予定で、JR長居駅まで走る。これだけ早朝の街
を走るのは初めてだが、車も少ないので気持ちが良い。自転車を袋に入れて、電車を待つ。
道もかなり整備されていて、走っていてとても気持ちが良い。心配していたトンネルは長いものには必
ず片方に自転車も走れる歩道があり、安心して走れる。 叶崎に到着。ここはあまり知られていない所、土佐清水と宿毛の間にあり、太平洋に突き出たところ。 民宿がわからず電話で教えてもらって行く。すると、途中まで宿の御主人が迎えに来てくれていた。 民宿では同宿者がお遍路さんで、食事をしながら会話を楽しむ。よく考えてみると、今日までの宿では 1人で食事をすることが多かった。 走行距離は98キロ、1197キロカロリーでした‼️ |
55号線に入り室戸岬を目指す。天気☀️は快晴で申し分なし!最初は登りが続く。トンネルがあるが長いのは
片方に歩道があるので安心して走れる。この歩道は歩行者や自転車族にとっては本当にありがたい。
しばらく走ると、お遍路さんの休憩場所があった。誰も休んではいなかったが、私はトイレを借りる。