苗場山

標高:2145    所在地:長野・新潟県境


登山日: 2013年9月24日   曇   単独行  歩行時間: 5時間10分(休憩含む)

コース: 秋山郷小赤沢口3合目(7:40)→(8:17)4合目水場→(9:38)8合目→(9:45)壺場
    →(10:20)苗場山山頂(10:40)→(12:50)3合目駐車場

前回の山行き(悪沢岳・赤石岳)の後1週間は又もや台風のため自宅待機。翌週の晴れ間を狙って日帰り
の出来る山を選ぶ。長野県の栄村の秋山郷から小赤沢3合目の登山口へと向かう。栄村は2年前の大震
災で甚大な被害を受けた村。その後の様子を気にしながら秋山郷に入る。

日が暮れてしまい「苗場山登山口」の看板を見つけて林道を行く。その先に開けたところがありトイレも
あったのでここだろうと思い車中泊。しかし夜になっても誰もやってこない。朝になり登山者の気配が
ないので辺りを良く見ると「苗場山登山口」の看板があるが、ここは大赤沢新道だと分かる。1本道を
間違えたことに気付く。

小赤沢はもう少し秋山郷の奥に入った所だ。元の405号に戻り向かっていると小赤沢への手前で通行止
め。先日の大雨で土砂崩れになっている。早朝で村の人もいない。仕方なく、ほぼ100%山をあきらめ
た。しかし帰る途中で迂回路を見つける。

良かった。温泉にでも入って帰ろうかと諦めていたのでなんだか救われた思いになる。無事登山口に
着いてやれやれ。既に車は10台くらい駐車していた。予定の時間より少し遅くなったが、山に登れる喜
びで足取りも軽くなる。

1時前に下山完了。下りは登山道が雨で濡れていて2度ほど滑って転ぶ。鎖場や大岩などの道もあり下り
は気が抜けなかった。

後で知ったことだが、私が最初に入った登山口は「大赤沢コース」でかなり大変なコースらしい。あの時
は思い切ってこのコースを登ろうかと思っていたが実行しなくて良かった。

栄村秋山郷の奥の方へはまだ当分通行止めの様子。下山後小赤沢温泉「楽養館」の温泉で疲れを癒す。
真っ赤な温泉でかけ流しのとてもいいお湯だった。

栄村は2年前の大震災で大きな被害があった村。楽養館の人の話だとこの温泉辺りは被害が少なかっ
たが、ここに来るまでに通る117号線沿いの被害は大変だったようだ。

あれから2年経ち車で走っていてもその被害の痕は目に入らなかった。私には復興されていて以前の生
活が戻っているように見えた。原発事故が無ければ震災復興も2年後には何とかなるのにと、未だ苦し
んでいる福島の人々の事を考えずにはいられなかった。苗場山は76座目の百名山。

大瀬の滝

林道の途中で見つけた滝。

湿原の中の池塘群

帰り道、ガスの中の点在する池塘が幻想的な雰囲気を
醸し出している。この景色の中を歩けて今回の山行きも
悪くはなかったと満足する。

苗場山山頂(2145.3M)

展望なし。雨交じりのガスとなり寒い。ヒュッテのベンチで
サンドとバナナのお昼。

秋色の湿原が美しい。木道の先の左の小高い所が苗場山
山頂。山の紅葉を味わいながら山頂を目指す。誰もいない
この景色を独り占めしているような気分。少し樹林帯を歩き
再び木道を行くと。ヒュッテの向こうに山頂がある。

壺場

樹林帯を抜け平坦な尾根の上に出ると視界が開ける。
しかしガスが出てきて、今にも私を襲いそうだ。

8合目近くまで来ると展望も開ける。

丸太を切った木道?がありこれは手間のかかる道作り
だと思いシャッターを切る。余り他に例が見ないと思う
のだが。

4合目、水場

ここから高度を上げる。大樹の根っこの上や、岩の上を登
り、ロープ、鎖場の急な所を登る。

最初は樹林帯の緩やかな登りを行く。時折こんな根っこの上
を歩く。

3合目

駐車場からすぐの所。標高1290M.上の方の天気は良くない
様だ。2パーティが同じ時間に出かける。

百名山へ