木道を歩いていると先に光小屋が見えてきた。
小屋の脇を通り光岳へ向かう。ダケカンバの林を
行くと。
山小屋では私はなかなか眠れない。「グーグー」といびきをかいて気持ちよく寝ている人がいる。私は大抵そ
んな人たちのいびきを聞いた後でうとうとして少し寝ているようだ。
山旅3日目
3時40分小屋出発。今日は長丁場でいつもより早く朝食抜きで出かけた。この時間に小屋を出る人はまだ少
ない。しばらく登っていくと前方に光がちらちら。昨日の団体だ。分岐の手前で追い抜く。
分岐からは一人となるがやはり心細い。ガスと強風でしかも真っ暗。ライトを足元に照らして道を確認しながら
歩む。 時々どっちに行くか判りにくい所あり、辺りを照らして道を確認。すると前方に光が見えた。
77歳の人が先を行く。話をしてみると、私より先に小屋を出ていた。しばらく一緒に登る。この人は話好きでよく
喋る。秋田の人で若いころは山岳会に所属していてよく山を知っているようだ。今でも地域の山岳会で仕事を
しているとか。
彼は山に入り今日で5日目。元気だ!歩きながら喋ってくれるが時々方言が出てきて理解できない。でも話の流れから判断できたと思う。
4時27分茶臼岳。まだ真っ暗。ガス風強し。早々に下り先を急ぐ。下った所に。仁田池がある。
9時50分光岳出発。さあ、下山開始。あとはひたすら登山口まで下るのみ。標高差は約1700Mありでかなりキツ
イ下りとなる。
下山口手前の面平で秋田のあのおじさんが私に追いつく。私は下りは脚の関節が時々痛みあまり無理ができ
ない。彼に先に行ってもらう。
3時30分、何とか無事に下山完了。4時には駐車場を出ないと林道が閉まってしまう。山の水で体を洗い、着替
えの後とにかく林道を出ることにした。九州のご同輩は既に下山を終え林道を出ていた。
山小屋を出て今日は12時間歩いている。休憩は水分補給やお昼を取るときくらい。よく歩いたもんだ。でも12
時間の山歩きに自信もできたかな。
遠山郷の温泉に再び行くがお休み。仕方なく帰ると決める。高速に入りSAでとんかつ定食の夕食。これがま
た美味しかった。ここで仮眠する。そして再び運転、翌朝2時前に無事帰宅。 73座目の百名山となる。
石灰岩でできているような大きな岩だと思う。それが夕日にテカリと
光っているのが下から見える様からこの山が「光岳」と言われるように
なったそうな。光は「てかり」と読ませる。
光岳(2591.1M)
ここは展望なし。展望台があるが今日は期待できそうもないので
行くのを止める。写真を撮り、少し下った所にある光石を見に行く。
そこは光岳という名前の由来のある石。さて、どんな石なのか?
ここは98年に植物保護のために木道が敷かれたようだ。そして
イザルガ岳(2540M)との分岐。
易老岳(2354M)
しばらく休憩20分。展望なし。ここから下り樹林帯に入る。そして枯
れ木帯を通って行くと時々湿地帯が現れる。
この辺りの原生林が「三吉平」と言うようだ。最後に枯れた沢の岩の
道を登る。これがまた長く辛い。ダケカンバの林を抜けると「静高平」
に出た。
この先は展望なし。シラビソの林を下りアップダウンの少ない道を行くと湿地帯に入る。あと少し登ると易老岳だ。
希望峰(2505M)。
ガスに雨が混じりだした。ここは仁田岳(2523M)との分岐。往復
40分ほど。ここで秋田の人と別れる。彼は仁田岳へ向かい、私は
先を急ぐ。
静高平
水場があるが枯れていた。少し上がると
センジェ原へ。