オーストラリア旅行記

翌日はとても暑く日本とまるきり違う43度のオーストラリアの暑さを体験した。

家の中や日陰にいると分からないが、太陽の下に出るととても暑い。でも日本のあのジリジリ来るような暑
さでない。それは湿度が低く非常にカラットしているからだ。

夜は9時にならないと暗くならないが外に出ると寒い。半袖ではとてもいられないような寒さ。これにも驚いた。
「これが夏なのか?」と言って、失笑を買う。寒暖の差が大きいので特にそう感じるようだ。夜は長袖を着て毛
布にくるまって寝る。最低気温は12から14度ぐらい。

朝食後に孫の話になり、保育所の事など色々と話題になる。お昼前にマウントガンビアの街に再び出かけ、街
の中心地にある歴史館で街の成り立ちなどを映画を通じて学ぶ。

外に出ると、 The Cave Garden(洞窟公園)があった。そこは大きなSinkhole(石灰岩台地のすり鉢状の凹
地形)でまるで地表大きな穴が開いているような所、その中が公園になっている。下って行き中に入るとそ
の大きさに驚かされる。

後で知ることだがアデレードへ移動途中でも時々このようなSinkholeがあった。このあたりの地形は火山で
形成されたクレーターや湖、洞窟や大きな凹型の地形、更には神秘的な地下水路などにより成り立っている
ようだ。解説文では「Set admist ancient landscape of volcanic craters, lakes, caves, sinkholes
and mysterious underground waterways」とある。

お昼はすぐそばにある図書館のカフェテラスでサンドやキッシュなどと冷えたジュース。今夜は私たちが日本
の味「天ぷら」を御馳走する予定で、帰りにWoolworths(ウールワース)という大きなスーパーに行く。そこで
野菜などの食材を購入。生もののイカは良いのがなく別の小さな魚屋さんへ。イカ、エビを買う、チキンは家に
あるのを使わせてもらうことになった。  

2013年1月14日〜24日

Mount Gambier(マウントガンビア) 編

1月にオーストラリアに行きました。妻は二回目だけれど私は初めてで驚くことばかり。

今回は観光旅行ではなくて二組の夫婦に会いに出かけた。6年前ニュージランドの山歩きで数日間行動を共
にしたことでとても親しくなり、約束していた再会を果たすための旅行となる。

一組目の夫婦はマウントガンビアという町に住んでいるクリスとダイアン。ここはメルボルンから500キロほど離
れたところで人口約24,000人の小さな町。

車でメルボルンまで迎えに来てくれて500キロ走り家に着く。走れど走れど乾燥した大地をただ行くばかりで
景色はほとんど変わらない。

途中急に車を止めた。クリスが向こうを見ろという。よく見るとダチョウのような動物が数匹群れをなしている。
「エミュー!」だ。「へえ!こんなところで野生のエミューを見るなんて。」と驚く。

Mt. Gambier(マウントガンビア)は南オーストラリア州に属し、石灰岩の海岸(Limestone Coast)近くにある。
日本から観光客が訪れることはないが「Blue Lake(青い湖)」で有名な町。
アデレード編へ
クリス宅での生活も3日目となりオーストラリアでの暮らしにも慣れてくる。朝7時半ごろに起き8時に朝食。
食パン、コーヒーと牛乳。スーパーで買ってきたバナナとヨーグルト。これは私達の食事で日本にいるときと同
じ。ダイアンは朝はあまり食べない。コ−ンフレークに牛乳を入れたシリアルとコーヒーぐらい。一緒に食事をして
喋っていると9時ごろにクリスが帰ってくる。

私たちの部屋は客人用に用意されていて、寝室、洗面所、トイレ、シャワーのある風呂場があり全くプライバシー
が守られている。更に子供の寝室まで用意されていた。住宅事情がいいからだろうがこれにも驚いた。
何とかうまく出来上がった。反応を気にしていたが美味しい!」と
言ってくれてほっとする。エビ、イカ、チキン、ナンキン、玉ねぎ、マッ
シュルーム、アスパラ、ピーマン、サツマイモが食材だ。我が家で
の味と変わらなかったのが良かった。

夕食後は私達が持参した娘や息子達の家族と正月を過ごした
ビデオレターとクリス達の孫の家族のビデオレターの交換会。

旅の前半はクリスとダイアン夫婦の家にホームステイさせてもらう。彼らは以前農場を経営していたがあ
のオーストラリア独特の山火事などで一度農場や家などを焼かれた。

そんな逆境に負けないで農場を営んでいたが、二人の子供たちが都会に出て行き年齢的にも大変な仕事
になり農場を手放して今は町に移り住んでいる。

奥さんのダイアンはずっと小学校の先生をしていて今でも以前に勤めていた学校でrelief teacher(非
常勤の先生)で登録していて要請があれば教えに行っている。

仕事はかなりあるようで先生が急に病気で休んだ時などでも教えに行くというので、これは日本では考
えられない制度。これにも驚く。1月は学校が休みでちょうどいい時期に私達はお世話になっている。 
午後家に帰り、私たちが持参した幸運を呼ぶアートクラフトをやり始める。半分近く出来上がったが時間を見ると
もう5時、夕食の準備だ。今日の夕食は又私たちで用意した。天ぷら料理で残っていた小麦粉があり、冷蔵庫に
ソーセージやキャベツなどの野菜、そして中華そばのようなのもあったのでお好み焼きと焼きそばを作る。

二人にとっては初めての味だったがこれも美味しいと言って食べてくれた。クリス宅でのホームステイの最後の
夕食となる。明日はアデレードに行く予定。
今日はカンガルーを見に行こうと連れ出してくれた。どこに行くのかと思えばダイアンが通っているゴルフ場だ。
日本のゴルフ場を考えていたが違う。コースはきれいに整備されているがコースを外れるとそこはまるで林か
森。そんなところに行くとフンがたくさん落ちていた。するといたいた。カンガルーがこっちを向いている。近くにカ
ンガルーの親子達が住んでいるようだ。
打ち損ねたボールを探しに林の中へ入ると野生のカンガルー
がいるのはここでは当たり前なのだろうが、私には初めてで、これ
にも驚く。
夕食後片づけが終わりアイスクリームのデザートの途中でチャイム
が鳴り誰かが訪ねてきた様子。日本人が来ているというので近所に
住んでいるクリス達の友人夫婦(デイビッドとマリー)がやってきた。又
してもワインが開いた。みなさんはおしゃべりが好きだ。私達も容赦な
く会話の仲間に入れられる。そんなこんなでオージーイングリッシュに
も大分慣れてきた。
マウントガンビアを離れる前に思い出したことが二つある。スーパーで買い物をした時の事と時差。スパーに入
り、かごを取り、買いたいものを入れていくのは同じだが、レジに行くと2種類ある。有人と、無人。クリスは無人の
自動レジに連れて行ってくれた。

マウントガンビアの街の見学に出かけた。一番の所はやはりあのブルーレイク。水はコバルトブルー色をしていて
その青さは見事なほど青く本当に驚く。湖が石灰岩の帯水層で形成されていて真夏の太陽が当たるととて
も青くなるが季節により色が変わるそうだ。パンフレットでは"transforming from a steel grey in winter
to a brilliant turquoise blue in summer"(冬には鋼鉄色した灰色から夏には光り輝くトルコ石の青い色
に変わる。)とある。

午後私はクリスとサイクリングに出かけた。彼がいつも走っている
コースを1時間ほど走る。羊や牛たちが放牧されているオースト
ラリアの大地を走りとても気分爽快。

パイ生地で包まれた食べ物で中には野菜や肉や魚などいろいろ
ある。結構ボリュームもあり一つでお昼に十分だった。味は豚まん
と焼売が一緒になったようなもの?いや、違うかな、うまく言えな
いな。とにかく美味しかった。
お昼にオーストラリアの味「pastie(パスティ)」というのを買ってき
てくれた。
夕方クリスの二男一家がやって来た。彼らは近くに住んでいて孫たちが良く遊びに来ているようで、今日は日本
からの客人に会いに連れてこられた。二人は7歳と4歳で、最初私達に人見知りをしする。何しろ日本人としゃべ
るのは初めてなので無理はなかったようだがすぐに慣れてくれた。特に4歳の子ライアンは妻と仲良しになる。私
達にも同じ年の孫がいるのでよく気が合ったのだろう。

2日目の夕食はお孫さんたちも加わってのバーベキューの夕食。
そこではかごから品物を取出し自動レジスターに乗せる。
量り売りの物も乗せると重さと値段を知らせてくれる。

支払いはクリスが登録しているカードを入れてくれて私達
が現金で支払った。こんな仕組みのスパーマーケットがあ
るんだと、これにも驚く。でも、悪用されることはないのかと
ふと思った。

以前フランスで同じようにスーパーマーケットに行った時に
レジ係りの人が椅子に座って仕事をしていた。そして働いて
いる人にやさしいのだと感じたことを思い出した。レジといえ
ども色々あるようだ。

オーストラリアを旅していて時差も厄介だ。シドニーに着いて
日本との時差の関係で2時間時間を早めた。

メルボルンからさらに西へ来ると30分時間を戻す。国内には
3つの時差があり隣接する地域でそれぞれ30分違う。これに
も驚く。       アデレード編に続く。

マウントガンビアの水の供給源でカルシューム分の多い水が各家
庭に送られている。マウントガンビア滞在中は私達もおいしく飲んだ。

家は平屋、周りを見渡しても2階建てはない、土地が広いからだ。
とても贅沢に使っている。

日中の暑い時はみんなが集まる部屋のカーテンを閉める。する
と中は暑くなくクーラーも要らない。実際滞在中クーラーが欲しい
と思ったことはない。

部屋の真ん中にとても明るい電気が付いていた。聞いてみると、
それは蛍光灯でなく太陽光だと言われた。

屋根から太陽の光を取り込んで部屋の明かりにしている。それが
とても明るい。これにも驚く。オーストラリア人のエコ意識の高さを
見せられた。

クリス宅での2日目の朝、8時起床、ぐっすり眠れたようだ。 トーストとコーヒでの朝食の後、ダイアンと雑談して
いるとクリスが帰ってきた。彼は次の日曜日にアデレードで行われる100マイルバイク(自転車)レースにエントリ
ーしていて、それに向けての準備で毎朝50〜60キロ走って帰って来るのだ。