鳳凰山

標高: 2840m     所在地: 山梨県


登山日: 2012年10月9日〜10日   1日目は曇り、2日目は晴れ   単独行

コース: 青木鉱泉(6:00)→(7:15)南精進ヶ滝(7:35)→(8:15)鳳凰の滝→(9:15)白糸の滝
    →(9:50)五色の滝(10:05)→(10:55)鳳凰小屋(11:20)→(12:20)地蔵岳(12:40)
    →(13:35)鳳凰小屋(泊)(5:50)→(6:44)鳳凰小屋分岐(7:09)→(7:40)観音岳
    (7:53)→(8:15)薬師岳(8:40)→(12:35)青木鉱泉: 

オベリスク

人影もなく、ひたすら岩を登って行く。ここまで登り地蔵岳
は先ほどの地蔵さんのある所だと思い直す。さて、ここま
で登ったのだからオベリスクの頂に立ってみようかと考え
た。よく見ると赤いロープがある。少し視界が良くなり全
体が見えだしたがとても登れるものじゃないと判断を下す。


百名山へ

中央から左へ北岳、間の岳、右奥に仙丈岳

常念岳登山から暫くたち膝関節の痛みも和らぐ。秋の山が見たくなり再び出かけた。今回は鳳凰山、
一度に三つの山の頂に立てるとあり、どんな景色が待っているのか期待しながらの山旅。

南精進ヶ滝

滝のある沢に出、アップダウンを繰り返しながら高度
を上げる。ジグザグの登りを越えロープを伝って登って
いくと大きな滝に出る。二段になって水が流れ落ちてい
る大きな滝だ。

登山コースについては色々と迷った末に御座石鉱泉から登
るのではなく青木鉱泉を選ぶ。幾つかの滝を楽しめるドンド
コ沢コースで出発。青木鉱泉の横からすぐに登山入口があ
る。ドンドコとはいったいどんな意味なのか分からないが多
分急な登りと急な下りの連続で大変なコースなのだろう
かと思いながらの出発となる。空には曇が多い。

長い下りを終えて青木鉱泉に着く。早速温泉に入り山旅の疲れを癒す。お湯につかりながら二日間
の山旅を振り返り、辛かった登りや下りがあるがあの素晴しい眺めが全ての辛さを忘れさせてくれ
るようだと納得する。苦労したものだけが味わえる満足感と成就感なのだ。良い山旅だった。鳳凰山
は71座目の百名山。今年はこれで終わりにしようかな?

御座石

薬師岳から青木鉱泉までは標高差1600mの下り。長い
長い道のりだった。樹林帯の中をひたすら下るばかり。1時
間ほど下ったところにこの大きな岩がある。この岩は御座
石(みくらいし)と言われていて、その昔法皇になった孝謙
天皇がこの山に登られ法皇山と言われた当時の名残だと
伝えられているらしい。

甲斐駒ヶ岳(奥)とオベリスク

観音岳への登山道から見るオベリスク。

薬師岳にて

薬師岳へ続く道と富士山

観音岳にて、2840m、鳳凰三山の最高峰。

富士山

地蔵岳から薬師岳への稜線の山歩き程素晴らしい道はな
い。眼の前に大きな富士山を眺めながらの雲上の散歩道
だ。

地蔵岳への稜線と
右はオベリスク。

鳳凰小屋分岐

ここからの眺めは素晴らしい。苦労して登ってきた甲斐が
ある。

瑞牆山、金峰山、甲武信岳

八ヶ岳

朝焼け

一夜明け素晴らしい天気に恵まれる。小屋を出てすぐの
所からの朝焼け。

小屋に向けて下っている途中で一人の若者に出会う。
ショートパンツ一つで上半身は裸で登ってきた。あとで
小屋で話を聞くと日本海から駿河湾まで縦断する山レー
スにチャレンジするためのトレイニングらしい。この後観
音岳から薬師岳まで往復して御座石鉱泉まで降って行っ
た。すごい人もいるもんだな。

地蔵岳

ガスで視界が悪くどこが山頂か判断できない。まさかここだ
と思わず、右の方の大岩を登り始めた。

森林限界を超えると砂地が現れる。山は花崗岩で形成
されていて岩などを触るとすぐにボロボロと崩れる。そ
れが長い年月を経て砂になっているようだ。とにかく登
りにくい。上に行くほど急になりずるずると滑ってしま
う。残念ながらガスが発生しだした。

鳳凰小屋からオベリスクを望む

矢張り本当に大変な登りだった。特に滝を見るために
コースを外れて沢に下ったりするのでそれだけアップダ
ウンが多くなる。でも、滝を見ずしてこのコースの値打ち
はないだろう。5時間余りの山登り、よく頑張った!ザック
を置いて地蔵岳へ、そしてあのオベリスクへ向かう。

五色の滝

最後に現れたのはこの五色の滝。これは見事な滝だ。
かなりの高度差があり、3段になって水が流れ落ちてい
る。前に立って居ると滝からのしぶきがかかる。この滝へ
の途中の分岐に「山道と沢道」の道標あり、少し悩んだ
が私は下って行く沢周りを選ぶ。どちらが楽なのだろう
か?ここでしばらく休むが雲が出て寒いし長い間誰にも
会っていないく人恋しくもなる。

白糸の滝

次にあらわれたのが白糸の滝。細く糸のように流れ落ちて
いるのかと思ったのだが予想に反した姿だ。

鳳凰の滝?

更に登って行くと鳳凰の滝との分岐があり、そこから
急な坂を下るとこんなところに出た。これがその鳳凰の
滝なのだろうか?ほかに見当たらないので多聞そうだろうと思うのだが。