小樽・札幌ぶらり旅



2005年4月17日(日) 小樽散策

ずっと楽しみにしていた初めての北海道。ウキウキとした気持ちを象徴するかのように、朝からすっきりと晴れ渡った本日。これから赴く地に備えちょっぴり暖かい服を着込んだのが暑く感じるほど。いつもは旅行というとやたら早起きをするのが常ですが、 当地からは1日に1便しか飛んでいない千歳行きの飛行機が11時前発のため、同行の友人とのんびりドライブがてら空港へと向かいました。

新潟・東北と北上し、眼下に広がる雪山の連なりを眺めているとだんだん外気が下がっている気がしてきます。約1時間超のフライトを終え、いざ飛行機を降りてみると冷たい風が頬に当たり「さすが、ここはやっぱりまだ冬だなぁ」と実感。 そのまま空港からJRで小樽へ。道中、北海道尽くしの駅弁を食べながら窓の外に目をやると、色とりどりのまるでペンションのような可愛い家々が目に入ります。何だかお洒落で羨ましいけれど、でも、何かが違う?そうです、北海道の家々には瓦がないのです。 これって雪対策なのかな、と思いながら初めて見る景色のどれもが新鮮であれもこれも見逃すまい、と窓の外ばかり見ていました。途中のどこかの駅前には楓の木が並び「メイプル通り」の札が立っていて、友人の「カナダみたいだね」との言葉に頷きながらも、「メイプル=楓かぁ。ん?ということは別名・流川通りだよ(笑)」と アホなことを思ってしまいました(^^ゞ。

そんなこんなであっという間に札幌を過ぎると、今度は車窓に海が広がります。
同じ日本海なのに、北陸の冬の海はほぼ灰色一色に対し、石狩湾は波打ち際から沖までアイリッシュグリーン、ブルー、ブルーグレイと綺麗に3色に彩られています。小雨がぱらつく天候のせいか、波がかなり高く、 心の中で♪ひゅるり〜ひゅるりーらら と『越冬つばめ』by森昌子を口ずさんでいると、隣の友人が「なんか演歌って感じやね〜」といきなり言って来て大笑い。

そうこうするうち、ようやく目的地・小樽に到着。初めて足を踏み入れた北海道は、小雨がぱらつき頬に当たる風がキリリと冷たく肌を刺し、けれども決して寒くてかなわん!という ほどでもなく、寧ろ心地よい緊張感を呼び覚ますようなモノで。すっかり春爛漫となった金沢の丁度1ヶ月まえくらいの感じに、「この感覚、久しぶりだね」という友人と頷き合ってしまいました。
ホテルに荷物を預け、少しちらちらと白いものが舞う中、のんびり散策開始。

小樽の町並
小さくて見づらいですが、メルヘン交差点までの道沿いには、小さな土産物品店が並び、寒い中多くの観光客で賑わっています。
何故か中国からの方がやたら沢山いたのが不思議でした。
途中、石を使ったアクセサリー店に立ち寄ったりしながら、お目当てのオルゴール館に到着。
古めかしい扉を開けると、そこには目もくらむほどの沢山のオルゴールが広い店内いっぱいに展示されていました。小さな小物から、1台ン十万というアンティークな 超高級品まで。どれもオルゴールなので、開けると綺麗な可愛い音楽が鳴ります。何となく嬉しくなって手当たり次第蓋を開けては、音色を楽しんでしまいました。
店内奥には、殆ど掌サイズのミニオルゴールもあり、色んなヒット曲に混じり、桜のうたばかりを集めたコーナーが目に留まりました。福山雅治、森山直太郎、河口恭吾と言った有名どころに 混じって、「薄桜記」もないかなぁ、なんて淡い期待はやはり見事に裏切られ(T-T)、ちょっぴり残念でした。

オルゴール館を出て向かったのは、すぐお向かいにある小樽洋菓子舗「ルタオ」。もちろん、美味しいケーキを食べる目的が一番ですが、こちらのお店には高さ25mの 展望室があり、小樽の町並みを一望出来るのです。

小樽の町並2


これもちょっと見づらくて申し訳ないですが、手前に見える黄土色の建物がオルゴール館です。遠くには雪山も見えます。
生憎の天候ながら、小樽の眺望を堪能し美味しいケーキと紅茶でティータイム。ちょっぴり甘めでしたが、フルーツが沢山載った チョコロールケーキ、真ん中にかなり濃厚な生チョコが隠されていてお薦めです。その後は1階でお土産にとチョコを物色したのですが、 その時に試食させて頂いた、白ワインをきかせたちょっと変わった生チョコがもう絶品!夕張メロンと濃厚チョコの3種類があり、どれも それぞれに美味しかったのですが(全部試食したらしいです 爆)、最初に食べた白ワインのは、甘くてでも、しつこい甘さではなく爽やかな風味と口の中でとろーりとワインの香りが溶けるのがもうたまりません!北海道といえばロイズの生チョコでもちろん 大好きですが、それ以上に一度食べたら忘れられない美味しさでした(^-^)。このお店は空港などにもありますが、この商品はこの本店のみの限定発売だそうで、 あまりの美味しさに友人たちに送りまくりたかったのですが、日持ちしないとのことで敢え無く断念しました(泣)。

その後は、有名な運河沿いをぶらぶら散歩。しかーし、だんだん夕闇が濃くなるにつれ、海沿いのため寒さと空腹には勝てず、早々に ホテル近くのおすし屋さんにて夕食。北海道ならではの珍しいネタと、美味しい地ビールを頂きました。
よく飲み食べたにも関わらず、ホテルに戻りエレベーターに載った途端、壁に貼り付けたさくらカクテルの文字に惹かれ、 上階のラウンジへ。夜景を眺めつつのんびり味わったさくらカクテルは、リキュールと日本酒ベースの辛口でなかなか美味しかったです。

今回泊まったのはオーセントホテルという、駅から徒歩5分くらいの便利な立地条件にあるホテルでしたが、綺麗で落ち着く室内と、何と言っても 部屋の他に大浴場がついているのがとてもよかったです。シーズンオフということで、かなり空いていたのでお風呂の中でしっかり2往復ほど泳いで きてしまいました(笑)。

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