紀伊半島自転車の旅(その1)

2018年5月15日(火)〜19日(土)

怪獣現る?

童謡の国を過ぎてからこんな岩を見つける。
しばし立ち止まりカメラに収めた。


道の駅すさみでお昼休憩。またカツカレーを注
文する。夕食には肉類が少なく、肉系を取ってお
こうと思って。この道の駅はレストランも綺麗で
大いに賑わっていた。

昨年、この時期に四国一周を終えた時、来年もどこかに旅に出たいと願っていた。今年は何処にしよう
かと考えていたが、まずは近くからという思いで紀伊半島を選ぶ。紀伊半島は車で走った事があり、海
岸沿いの特にアップダウンの多いコースだと知っていた。

昨年のように距離を伸ばすのは難しいだろうと判断し、今回はそんなに無理をせずに旅を楽しもうと一
日の走行距離を抑える。結局天気の都合もあり、和歌山から勝浦まで走ることにした。

宇久井ビジターセンター


宇久井半島の先端部にある施設で環境省
が設置。「この半島は昔は島で、その後浅い海岸
に砂礫が堆積し、海面が低下して砂洲となって陸
地とつながり、現在の半島が形成された。」と説明
されている。そのため、様々な動植物が生息してい
るようです。

42号線に入ると交通量が多い。久し振りに
幹線道路を走り緊張が高まる。海岸線に出
ると景色が広がり少しはホッとする。

有田川の有田大橋を越えて湯浅町に入ると
山道となり峠越え。下ったところで紀伊水道
が一望出来る。

第1日目(5月15日)

道の駅イノブタランドすさみ

ここに来るまで道の駅は二つほどあったがどれ
もみな賑わっていない。トイレ休憩のために立
ち寄った車が数台あるだけだった。レストランと
か売店がないので人は止まらない。ここも同じだっ
た。私にはトイレ休憩など出来るのでいいのだけれ
ど、やはり白浜からはなんだか42号線沿いが廃れ
ているような気がする。時折荒れ果てた建物を見
つけるとなおさらだった。高速が出来るとこうなるの
だろうか?

切目王子跡の案内板

印南町に入り走っていて気になる案内板を見
つける。現地まではいかなかったが、この切
目王子には白川上皇、後鳥羽上皇など歴代
の皇族が参詣したとある

峠は登りが辛いが、「苦あれば楽あり」で長
い下りが快適で気分が良い。2回の登りが
あった。途中のコンビニでサンドイッチ、お茶
そして甘いお菓子を買って昼食休憩。

今日の宿泊地・御坊市内に入る。右の写真は
「本願寺日高別院」。「近隣の住民がここを御
坊様と尊崇したことから、ここが御坊様と呼
ばれるようになった」と由来が書かれている。


ビジネスホテル泊。走行距離は76.5キロ。

早朝4時起き、JR長居駅まで約30分走り、
和歌山駅まで輪行で行く。駅構内で朝食を
済ませ、8時半出発。

今回の旅で感じたことは、42号線はとにかくアップダウンの多い道だがまだ私の脚力で走れるようだ
と思えたこと。途中で自転車で旅をしている人に色々と出会えるかと期待していたが、2,3人にすれ違
いに挨拶をしたこと。、あとは一人だけ立ち止まってしばらく話が出来た。その彼は横浜から徳島に渡
って四国を少し回って船で帰る予定と言っていた。テントなど重装備で私には凄いなあと感じた。出来
る事なら日程に構わずテントをもって旅をしてみたいと、この年になってもまだ望んでいる自分がいる
ようだ。

紀伊半島自転車の旅はまだあと残りがある。勝浦から出来れば伊勢の方まで走りたいと考えている
がどうなるか?いずれにしても、来年も元気でどこかに走りに出たいと今は願っている。

第5日目(5月19日)

紀伊勝浦駅10時45分発くろしお20号で天王寺へ。そこから自宅まで30分走り無事帰宅!
今回の紀伊半島自転車の旅の総走行距離は276.5キロとなる。

この後近くにある国民休暇村の宿に着く。雨にも降られず無事に最後の宿に着けて本当に良かった
と思う。明日からの天気が良くなくこれから先へは行かずに予定はここまでと決めていた。最後の宿は
良い温泉でゆっくり入ってこれまでの疲れを癒せる所を選ぶ。走行距離は50キロ。


展望台より街を望む。

街のあるところが島とつながった所だと
上から見ればよくわかるようです。

道の駅・太地

和歌山から勝浦までの42号線でこの道の駅も
良かった。新しく建てられたようでトイレに入って
びっくり。まるでホテルのトイレのようだったから。
太地はとてもにぎわっているようだった。

道の駅・橋杭岩

岩の並び方が橋の杭に似ているところから命名され
たとか。42号線の観光スポットの一つ。

7時50分宿出発。空はどんより曇り、強風が時々吹いてくる。とにかく雨に会わない内に勝浦に着かね
ばと走る。でも今日は最後の走りでのんびりゆっくり出来るように一番距離を短くした。

途中コンビニで今日もコーヒーと甘い菓子で一休み。これがまた美味しいのだ!お昼には勝浦に入り道
の駅でお昼にしようと考えた。

第4日目(5月18日)

みさきロッジYH泊。走行距離は76キロ。空模様が良くない。明日はひょとしたら雨に会うかもしれないようだ。

本州最南端

今回の旅でまた「00最先端」にたどり着く。
ここに来るのも今回の自転車旅の目標の一つ
だった

潮岬灯台前

串本町に入り、潮岬へ向かう道路は長い坂
が続く。これは大変きつく辛かった。もう少し
という所で歩いてしまう。サイクリスト泣かせ
の坂道だとYH の人が言っていた。

潮岬が見えてきた。今日はあの白い灯台まで行く
予定。

第3日目(5月17日)

8時20分宿出発。白浜を抜け42号線に入ると交通量は急減する。時折車が続けて私を追い抜いて
いくが、通り過ぎるとしばらくは静かで走りやすい。ひっきりなしに車が走っているようでない。トンネ
ルもたくさんあるが1.2キロなどの長いのは海側に歩行者と自転車用の側道が設けられていて安
心して走れる。

ここで折り返し宿に向かう。途中で見つけた足湯にしばらく入り脚の疲れを癒す。お湯はとても熱く長く
入っていられなかった。お湯から上がるとつかっていたところが真っ赤になっていた。
国民宿舎泊。走行距離は66キロ。

千畳敷

露天風呂・崎の湯

千畳敷へ向かう途中の海に面したところにある
温泉。昔は無料だったと覚えているが、現在は
500円。入口が立派になっていた。

白良浜

白い砂でおおわれた浜に驚く。確かこの白い砂
はオーストラリアから運んできたものだとどこか
で聞いたような気がする。確かめてみるとそのよ
うだった。

南方熊楠(世界的な博物学者)記念館手前の
展望台から円月島の海景色を望む。記念館に
は以前に一度入ったことがあるので、今回はこ
こまでで下る。

白浜町を巡る。まずは円月島。

白浜のシンボルとして親しまれていて、
和歌山県の夕日百選に選ばれている小さな
島。日が沈む時に見ればさぞかし美しいだろ
うなあ!

12時過ぎにはすでに白浜温泉街に入っていた。お昼に急にカレーが食べたくなり店を探していたが円月
島の近くでカレー店を見つける。小さい個人経営のお店だがカツカレーが美味しかった。

南の国を思わせるような南部の海岸道路

7時40分宿出発。42号に入ると既に行き交う車多し。緊張して走る。ギヤーは中くらいのスピードで15
キロ程度。これ位だと脚が楽になる。坂が多い道だが今日は登りがそんなに苦にならないようだ。坂道
では一番楽なギヤーでゆっくり走ればいいようだ。時折立ち止まり、景色、特に海や港の様子などを見
て休憩する。今日は走行距離を50キロ程度と短くしているので、心理的、脚力・体調的にも余裕が出て
いたように感じた。自転車の旅を楽しむには決して無理をして飛ばしてはならないと思う。

第2日目(5月16日)

湯浅町に入って42号線としばらく別れて海沿いを走
る。山肌にオレンジがいっぱい実っている道が続く。

再び42号に戻り、由良町へ。この水越峠はきつかっ
た。トンネルの手前で歩いてしまうほどだった。