ツアーの人たちと別れてお昼からは自分たちで電車で4つ目の古城見学へ行く。
シュノンソー駅を降りてこのような並木道を歩く。
フランス編
「水の庭」
モネが愛してやまなかった庭園は美しい花が咲き乱れ別世界の様だ。入り口から奥に薄いバラ色の壁と
鮮やかな緑に縁どりされた窓のある邸宅がある。
9月2日〜9月6日
Villandry(ビランドリー)城
次に訪れたのがこのお城。この城を有名にしているのは建物より広大な庭園。イタリアの造園
家の作でフランス様式も取り入れられ、幾何学模様がとても素晴らしい。
リヨンの朝市。
食料品から衣類まで何でもあるようだ。今日はツールまで行くのだが、リヨンには2つの駅があり行先で選ぶ必要がある。ツールへは川向こうのAusterlitzオステルリッツ駅から出発。
9月7日、ジュネーブ10時50分フィンランド航空で帰国。ヘルシンキで乗り換えて関空は翌日8日の8時55分着。無事に11日間の旅が終わる。
城内にロワール川の支流が流れ川をまたぐように白い城館が佇む。今回の古城めぐりは妻
の希望でお城を選ぶ。4つのどのお城も気に入った様子でご満足。明日はパリに戻る予定。
お城巡りで親しくなったアイルランドの親子。アイルランドへお出でと誘われた。娘さんは現在フランスに留学中。
Azay-le-Rideau(アゼー・ル・リドー)城
翌9月4日はバスツアーで午前中に2つの古城を巡る。総勢7人でアイルランド人の3人家族と
アメリカ人の若いカップル、そして私たちの二人だけの少人数。このお城は小さいけれどとて
も美しい館で訪れる人も多い。16世紀の初め資産家が建てたものだが、後にフランソワ1世に
よって没収される。朝まだ早く人が少なくとても落ち着いた雰囲気。
ブドウ畑の中を走る
街を抜け広いブドウ畑の中を走る。太陽がきつく暑くなってきた。手持ちの水も飲み
干してしまいどこか買える所がないか探すが見当たらない。何せ日本の様に自動販
売機がないのだ。
Montlouisモンルイスの街がどで。
お城めぐりも自転車で行くのもいいもんだ。ゆっくりと街を見ながら走るので。自転車道はよく
整備されている。こんな道しるべもあり道に迷うことなく安心して走ることが出来る。
アンボワーズ城目指してサイクリング
昼過ぎにツールに着き真っ先にレンタサイクル店へ行く。今日のサイクリングの自転車と明日のお城見学ツアーの両方を申し込む。10ユーロ割引してくれた。今日のホテルに荷物を置きアンボワーヅへ出発。25キロのサイクリング。街からすぐロワール川に出て堤防を走る。少し暑いが良い天気だ。
パリのリヨン駅
初めて乗ったフランスの新幹線TGVだが思ったよりも外側が汚い感じだった。
スピードもそんなに速いとは感じなく全体の感想としては日本の新幹線の方が
遥かに良い。車内でランチのサービスがあり、軽食が出た。
「モネの庭園」の中にある邸宅。モネは日本の浮世絵にとても興味がありその影響も受けたそうだ。室内にはずいぶん多くの浮世絵が飾られている。
モネの庭園でのんびりと午後を過ごし少しはモネ的心境にもなる?今回の旅の終わりとしてここを選んだことは良かったと思う。今日まで予定通りにここまでこれたことに安堵する。明日は再びTGVでジュネーブに戻り、帰国の予定。
モネの絵のインスピレーッションとなった庭に佇み水辺を見ているとふと日本のどこかの庭園にいるようにも思える。
Claude Monet (クロードモネ)はフランス印象派の代表的な画家で日本では「水蓮」などが有名。
その絵を思い出されてくれるような「水の庭」
Chenonceau(シュノンソー)城
ロワールの古城の中でも特に人気の高い城。外観の美しさが人を魅了しているようだ。
16世紀の創建以来19世紀まで女性が代々の城主だったことから「6人の女の城」とも呼ば
れれている。アンリ2世の寵愛を受けた城主ディアーヌ・ド・ポワチエは王よりも20歳年上
だったがその美貌で愛いを独占した。王の死後、正妻カトリーヌ・ド・メディシスは積年の
恨みを晴らすべくディアーヌを追い出して城主に収まる。
ロワール川からのアンボワーズ城、駅に向かう帰り道の橋の上で。駅に着きまもなく列車が
やってきてうまく乗れた。これを逃せば2時間も待つことになっていたのだ。自転車につい
ては城近くの指定された所に返却して電車で帰ることになっていた。
Amboise(アンボワース)城
「ロワール川を見下ろす高台にそびえるお城。ここは古代から要塞が築かれていたが、
15世紀末シャルル8世によりルネッサンスの粋を集めた華麗な城に改築された。この城に
おける最も著名な事件は、フランソワ2世時代に起きた新教徒の大虐殺。新教徒が錦の御
旗を入手すべく、王を奪いに来たが、理由を知った旧教徒にこの場内で大量に虐殺された。
時は1560年迫りくる宗教改革のあらしを予告するような事件だった。」以上文献より。
親切な人達
村はずれに一軒の農家風の家があった。喉乾きが酷く我慢出来なく屋敷内に入り、
水が飲みたいと訴えた。庭で何やらたくさんの人たちが集まって賑やかに宴会?のよ
うな所へお邪魔したようだ。私のつたないフランス語が通じて親切にも2Lのミネラル
ウォーターを二本も下さった。地獄に仏とはこういう事だと思い、本当に有難かった。
精一杯の感謝をして先を急ぐ。あともう少しだと教えてくれた。
Amboise(4k)
ツール駅
ロワール川沿いの街でルイ11世の時代には一時フランスの首都が置かれていた。
今はロワールの古城の観光地として賑わう。パリより2時間20分。
「水の庭園」「装飾庭園」などがあり、更に「愛の庭園」というのもある。
水辺に佇む小さなお城がとても美しい。バルザックが「谷間の百合」の中でこの城を「アンドル川
にはめ込まれたダイヤモンド」に例えたとあるが本当にそのようだ。何処から見てもその姿は
華麗で見とれる。
9月6日、ジュネーブ
パリからTGVで昼に着き午後はジュネーブ散策。旧市街へ行き石畳の小高い丘を登る。
サン・ピエール大聖堂から黒い14世紀の建物メゾン・ダビエを見学。最後にジャン・ジャック・ルソー
の生家を見学。今日は気の向くままの行動で、帰り道にモンブラン通りで孫たちに土産物を買う。