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地底に住み、後ろ向きに走るというクルピラ。今回のターゲットはこのなんとも奇妙な生物である。
この有り得なさが素晴らしい。まず探検隊は
クルピラが書き残したとされる謎の文字を求め、テドラ・ピン・ターダという岩山を目指す。
しかしいきなりハプニング。増水によって橋が流され、車で河を渡ることができなくなっていたのだ。
仕方なく大和隊員が河を泳いで渡り、ガイドロープを張ったものの、漕ぎ出した簡易用ボートは
あっという間に底が抜ける。 坂本隊員:隊長〜っ!! 絶叫する隊員を救うため、すばやくボートを引き寄せる隊長。ことなきを得たがボートはもう使い物に ならない。仕方なくそこで一泊することになる探検隊。 翌日、近くの村に要請したボートを使い、ようやくテドラ・ピン・ターダに到着した一行。そこで 話に聞いていた謎の文字を発見する。それをみた隊長、 「これ、アダムスキーの金星文字に似てるなぁ」 どこでそんな知識を?という疑問が解決しないまま、番組は一気に クルピラ宇宙人説 へと発展。ものすごい展開である。その後、違う場所で人のような形をした絵文字を発見する探検隊。 しかし輪郭がはっきりせず、よく見えない。ここで 隊長 :おい、誰か水持ってないか? 隊員A:・・・ 隊員B:・・・ 隊員C:持ってないですね 隊長 :えぇ? あれだけの重装備を誇りながら、なぜか水を持っていない探検隊。現地調達が基本なのだろうか? 結局、案内人が切ってきた木の雫を垂らし、人型絵文字の輪郭をなぞる隊長。そして 「いよいよ宇宙人説が近くなってきたなぁ」 「クルピラは宇宙から飛来して、地底に住み着いた。そういう仮説も成り立つよなぁ」 「いや、あくまで仮説なんだけどな」 ・・・。ここでクルピラ宇宙人説は決定的なものとなったのである。 確証?を掴み、突き進む探検隊の前に丸太が架けられただけの川が出現。一人ずつ渡っていたそのとき、 揺れた丸太にバランスを崩され、川に転落する渡辺隊員。ありがちな展開ではあるが、今回はその ヤラセの決定的瞬間がカメラに収められていた。渡辺隊員が丸太を渡り切ろうというその時、 後方で丸太に勢いよく飛び乗る白鳥隊員 がはっきりと映っていたのである。 「白鳥!!早いんだよお前!!」 と怒る隊長。最高である。 そんなイベントの後、探検隊はついにクルピラが潜んでいると思われる洞窟に潜入。しかし探索を続けるものの、 決定的な証拠を見つけることができず、しかもそのまま外へと出てしまった一行。しばらく休もうと いうことになり、隊員がバッグを地面に置いた瞬間、どこからともなく飛んできた矢が突き刺さった。 そのシーンをよく観てみると あらかじめ決めておいた場所にバッグを慎重にセットしている ように見えるが、まあ気のせいだろう。ここで案内人いわく、 原住民が探検隊に対して敵意を持っていると告げる。それを聞いた隊長がとった行動とは 袋に入った塩をかざしながら、それを安全な場所に置く というものであった。なぜ塩なのだろう?どうやら 山岳に暮らす人たちにとって貴重で重要なものらしいのだが、 水を持っていないのに、なぜ塩は持っているのか? しかも袋で。翌日、塩は当たり前のように消えていたのである。 田中氏:我々に敵意がないことは伝わった!! ・・・。まあそういうことにしておこう。結局その原住民から得た情報をもとに、新たなポイントを捜索する 探検隊。そしてついにクルピラの姿を確認するのである。 明らかに緑色のタイツを着て、反対向きにお面を被った人間の集団 がそこには居たのだ!!いや、クルピラに違いない。人間のわけはない。後を追って洞窟に入る探検隊。 そしてとうとうクルピラを追い詰めたのだが、穴が小さすぎて入れない。仕方なくそのまま 2日粘る探検隊。そんなアホな。痺れを切らし、「穴を広げましょう」 という隊員。しかし案内人が「自然が何百年も掛けてつくったものを壊すことは許されない」と静止。 クルピラの気配をすぐそこに感じながらも、捕獲を断念した探検隊であった。えー。 結末は予想通りではあったが、やはり納得いかないという思いもある。しかし今回はストーリーというか、 宇宙にまで話が飛躍するというあまりにも壮大な展開が 素晴らしかった。そしてカメラに収められたクルピラの 100%人間の後ろ姿にも感動を覚えた。 |