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またまたやってきた。藤岡弘、率いるスイスペ探検隊である。毎回、各隊員のセリフ棒読み、
明らかにヤラセとわかる演出の数々で観るものを魅了する探検隊が、今回もやってくれた。 開始1分足らず、まずはタランチュラの攻撃だ。うわー!!と絶叫する隊員。間髪おかずに2匹目も登場。 今回はやけにハイペースで飛ばしていくようだ。 そして一行は、吸血コウモリによって廃村同然となった村に到着。そして捕獲用ネットによってあえなくコウモリ確保。 なんて淡白な展開なのだろう(ここまでわずか10分)。と、そこへ緊急連絡が。なんでもアマゾンの奥地で、 動物学者が謎の生物に遭遇したらしい。「半魚人か…」と、いきなり元の目的をほったらかしにして学者宅へ向かう一行。 この強引さこそ、探検隊の魅力だ。 そしてアマゾンでは数々のドラマが。 ・当たり前のように底なし沼にはまる隊員(絶叫) ・隊員救出後、連絡を受けた途端に隊員を置き去りにして走り去る隊長 ・当たり前のようにピラニアに噛まれる隊員 ・当たり前のようにアナコンダに巻かれる隊員(絶叫) ・なぜか謎の生物の正体はワニだという可能性を探り始める探検隊 ・当たり前のように河に落ちる隊員(絶叫) ・なぜか発見の可能性が極めて低そうな水上飛行機を呼ぶ隊長 ・当たり前のように発見されない謎の生物 上記以外にも見所満載だったが、今回はラストが秀逸だった。エンディングで無念そうに河を見つめる隊長。 そして次の瞬間、隊長の帽子が不自然に舞い上がり河へ落下。その帽子を見つめ「フッ」と笑みを浮かべる隊長。 その帽子を映したまま番組終了。最後まで抜かりのないヤラセに脱帽だ。 ぜひともこの番組のスタッフに、映画か連続ドラマをつくってもらいたい。傑作が誕生するに違いない。 |