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マヤの時代から語り継がれ、壁画にもその姿が残されている巨大怪魚ガーギラス。 ワニのような獰猛さと、魚のような俊敏さを併せ持つという。さらにその大きさは ワニの比ではないという。この危険な生物を求め、探検隊はジャングルに挑む。 探検隊は一路、ガーギラスを目撃したことがあるという老人が住む村へ向かう。 道中は灼熱の太陽が照りつける岩山。そしてそこに住むのは猛毒蛇ガラガラヘビ。 暑さ、そしてガラガラヘビの恐怖と戦いながら前進する探検隊。太陽が西に傾きかけた頃、 ようやく目的の村に到着したのである。 早速老人にガーギラスが住むという湖への案内を依頼。ガーギラス捕獲に燃える両者にとって、 タッグを組むことにはなんら問題はないようだ。ここで1人の隊員が牙を発見。それは老人が捕らえた ガーギラスの中でも最も巨大なものの牙だという。やけに小さいな。いや待て。それ以上に気になることがある。 老人は目撃しただけという話ではなかったか?捕らえたというのは初耳だ。 どうも話がおかしい。まあいいか。 その夜、老人と探検隊はガーギラス捕獲の予行演習として、付近に住むワニの捕獲に出かける。 老人がモリを突き、隊員がそれを押さえ込む。さすがにワニの力は相当強そうだ。 1人では口をふさぐのがやっと。しかしガーギラスは、このワニさえも一飲みにするという。 はたしてそのようなバケモノを捕まえることができるのだろうか?いや、現にこの老人には 捕らえた経験があるのだ。ワニでこれだけ苦戦しているこの老人には。 翌日、目的地の湖を目指してジャングルに分け入る探検隊。今回は珍しい動物が次々に登場。 ・クロクモザル出現 探検隊がジャガーの糞発見にビビっているところへ出現。 2足歩行を披露する彼らに少々ビックリ。 ・アルピアオオワシ出現 翼長3メートルを誇る世界最大のワシ。 以前捜索したギャロンよりも圧倒的に迫力がある。 ・ヒメアリクイ出現 黄金色の毛を持つ珍獣。 隊長も絶賛するかわいさで観るものを和ませる。 ・アホロートル出現 日本ではウーパールーパーとして知られる彼ら。 意外に小さくて愛嬌たっぷりだ。 ・カワウソ出現 人間を全く恐れず、むしろ向こうから近付いてくる有様。 これまたかわいい。キューキューなくのがまたいい。 ジャングルを抜け、目的の湖に到着した探検隊。さっそくベースづくりに励む。 ソナーの設置、イカダの製作、キャンプ設営のための地均し等、キビキビとこなしていく。 そして、完成したイカダに乗って沖へ漕ぎ出す。ガーギラスをおびき寄せるための餌を 仕掛けるためだ。ここで隊長は何者かに食いちぎられた魚の頭を発見。ガーギラスのパワーに 恐怖する一同。と、そこへ岸にいる隊員から 「巨大な影が近付いています!!すぐに戻って来てください!!」 との知らせが。慌てて戻る一同。はやくもガーギラスが餌に寄ってきた というのだろうか?簡単すぎやしないか?岸に戻ってソナーをチェックすると、なにやら 影が映っている。そして次の瞬間、1人の隊員が叫ぶ。 「あ!!浮きが、ほら!!赤い方!!」 そこには水中に引き込まれている先ほどの浮きが。意を決して再び沖に漕ぎ出す隊長達。 水中を覗くと、そこにはガーギラスらしき生物の影が。タイミングを計り、モリを打ち込む老人。 命中!!暴れ狂うガーギラス。弱るのを待ち、イカダに引き揚げる。確かに壁画に描かれているような 硬そうなウロコを持ち、その姿かたちは異様と言える。しかし… ちっちゃ バラナーゴに続き、またしても小さいのである。ワニをも飲み込むというから、少なくともワニの倍の 大きさはあるだろうと踏んでいた視聴者の期待を見事に打ち破る小ささ。あっても1.5メートルくらいだろうか。 逆にお前がワニに飲み込まれるだろうというくらいである。そして牙はピラニアの歯と さほど変わらないのではないかと思えるほど小さい。噛まれれば当然痛そうだが、とてもじゃないが ワニにはかなわない。はぁ。 確かに時代と共にその大きさを変えてきたのかもしれない。しかし老人が捕らえたというあの牙の持ち主 ならば、もう少し大きかっただろう。少なくともワニくらいはあったと思う。せめてそのクラスのヤツを 捕らえて欲しかった。いや、そもそもあの牙はワニのものだったのかもしれない。きっとそうだ。 藤岡弘、探検隊のようにあまりにも非現実的な生物を追い求め、 結局何もみつからないという展開よりはマシだが、やはりもう少しインパクトが欲しかった。 何と言っても前編・後編に分けた大作なのだから。まあ、ちゃんと発見して捕獲したという点を評価しよう。 |