魔獣バラナーゴ(第31回放送)



たじも
84 ヘビのような尾を持ち、トカゲのような足を持つというバラナーゴ。 これだけで魔獣と言ってしまうのはどうかと思うが、とにかく今回の ターゲットはジャングルを支配しているというこの魔獣である。

現地に到着した探検隊は、さっそくジプシーに案内役を依頼。しかしあまり気が乗らないようなジプシー。 なんとか説得し、いざ出発。気が付けば3人ものジプシーが同行している。嫌がっていた割には大所帯だ。

そして例によって人跡未踏のジャングルに分け入る探検隊。ことさら人跡未踏という点を 強調するナレーションがウザイ。いつものことながら、ジャングルの生物たちにビビリながらの前進となった。

ゾウ出現
 数百メートル先にゾウを発見。野性のゾウは危険だからと音を立てずに迂回する。
 それだけ離れてるなら、いくらなんでも大丈夫だろう。

ハブ出現
 もうヘビは飽きた。もっと何かいないのか?

原住民出現
 野ブタを捕獲する原住民に遭遇し、ブタをご馳走になる探検隊。
 火打ち石で火を起こす原住民に拍手。

降り注ぐヘビ
 だからもうヘビは飽きたって!!

そして一行は少し開けた野原に出る。なんとそこで遺跡を発見する。もし本当に人跡未踏の土地ならば、 この発見の方がよほど重要ではないだろうか?そんな疑問を無視するかのように、あくまでバラナーゴの 発見に燃える探検隊。遺跡の壁画にはバラナーゴらしき動物が描かれており、いよいよその存在に確信を もつ探検隊。

さらにそこで地下室への通路を発見する。当たり前のようにそこから降りていく探検隊だが、ここでまたしても ヘビに遭遇。さらにはサソリが出現し、探検隊に危機が迫る。しかしいつのまにか去っている危機。 どのように切り抜けたのかという重要な部分が映っていないところが、いかにもこの番組らしい。

そんな危機を乗り越えて地下の奥に突き進んだ探検隊を強烈な異臭が襲う。そしてその先には 巨大な黒い影がうごめいていたのである!!

隊長 :何かいるぞ
隊員A:何だ?
隊員B:ヘビ?
隊員C:トカゲ?
隊員 :…あ、トカゲヘビだ!!

と、ついに姿を現したバラナーゴ。ヘビをくわえたその姿は、確かにヘビのように長い尾を持ち、 トカゲのような足を持っていた。しかし…


ちっちゃ


魔獣というからどんなにデカイのかと思ったら、絶対ニシキヘビの方がデカイと思われる程度のサイズ。 ジャングルを支配しているわけがない、とんだ茶番劇であった。まあいつものことだが。

「顔はどっちかって言うとトカゲに似てるな」

などという、どうでもいい話だけで終了。納得しないままエンディングを迎え、 そこへ見慣れない荷物を背負っているジプシーの背中が映し出される。なんとそれは

捕獲したバラナーゴ

だった。

いつの間に捕まえたんだ、コノヤロウ!!

仮に本当に捕まえたならば、それこそが今回の探検のクライマックスではないのか。どうでもいい ヤラセを撮り続け、クライマックスはナレーションで片付ける。なんというセンスだろうか。

言葉もない。まあ捕まえていないに決まっているが。




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