● 「苦悩〜Peine〜」発売記念インストアライブ in 名古屋セントラルパーク  ●

CD「苦悩」発売を記念して、各地で行われたインストアライブ。 当初は8月のライブに備えてあまり遠出をするのは…と思っていたのが、初日の横浜でのインストアライブに 参加した友人の感想があまりにも楽しく、一気に行きたい〜〜(><)、絶対行く!に早代わり。 京都やラクーアも捨てがたかったのですが、日程&交通費を考えた結果、名古屋セントラルパークにて行われたミニライブに参加してきました。

高速バスに揺られること4時間。お昼過ぎに名古屋に到着。そのまま現地の友人と合流し早速会場へ。 ”セントラルパーク”ってニューヨークの公園と同じ名前だから、どんな素敵なところなんだろう? と思っていたのですが、「さっき見てきたんだけど、すっごい小さいよー」という友人の言葉どおり、 地下街の一角の四角いこじんまりとしたスペースに”京本政樹インストアライブ”の看板が掲げられ、パイプ椅子が並んでいました。 既に何人かのおば様や若い女性が集まっています。「うわっ、めっちゃ(ステージが)近い!」と、その距離に 驚きながら、衝立に貼られたポスターなどを眺めていると、係りの人が「今、来られても入場できません。 3時10分前になったら、もう一度ここに来てください」と指示を出され、皆様三々五々散っていきました。

さて、係りの方は「3時10分前」と言われたものの、それまでに聞いていたインストアライブの様子から、 今日も絶対リハがあるはず、との期待を胸に2時過ぎには再び会場へ。既にステージ前には黒山の人だかりが出来ていました。
突如、PAの音が鳴り響き、黒いサングラスをかけ、シルバーブラウンのブルゾンの下にダークブラウンのタンクトップ、ベージュがかった茶のカーゴパンツで左右のポケットには鎖という、 この頃お気に入りだった(?)ミュージシャン風ラフスタイルの京本さんの姿がっ!
「えー今からリハーサルなんで、皆さん後ろを向いて下さい」とのお言葉とは裏腹に、 その場にいた全員の視線がステージに。
軽い調子で「陽炎の街〜peine〜」を歌い始める京本さん。すぐに歌うのをやめ、あれこれスタッフに指示 を出してました。いつになく厳しい表情がちょっぴり新鮮です。
そのまま1曲ほぼオケだけを流して立ち位置の確認などを終えると、「今のは忘れてください。じゃ、また後で」と 去って行かれました。その後ろ姿に見物人のあちこちから「カッコイイ〜♪」とため息が。

まだ興奮さめやらぬ状態の中、整理券を持っている人から番号順に入場し、皆が今か今かと京本さんの登場を待ちます。 着席してみると、先程ちらりと見たよりも遥かに恐ろしく近いステージに、ドキドキ&気恥ずかしくなってきます。
一応、主催者側の男性が今日のイベントについて説明してくれるのですが、誰も聞いてません。大型テレビに映し出された 特典映像を見たり、おしゃべりしたり。そのうち「誰も僕の話は聞いてないと思いますが、今しばらくお待ちください 」と苦笑するおじさん。面白い方だなーと一気に高感度アップです。
そうこうするうちに、遂にお馴染みの ♪ぱらぱ〜 というトランペットが鳴り響きます。
と、その時。
悲鳴にも近い歓声をかき消すように、いきなりふっとい声で 『組紐屋〜〜!』という掛け声が(笑)。場内爆笑、京本さんも思わず照れ笑いを浮かべながらも嬉しそう。
そして、ステージ中央に立ったお姿を見た瞬間、絶句。周囲はものすごい歓声でした。 先程のラフなスタイルとは打って変わり、黒いパンツに白いカットレースが ふんだんに入ったシャツジャケットを羽織り、目にはブルーのカラコン。 日頃は、というよりいつも決して「きゃぁぁぁ!」という 黄色い歓声をあげない私ですが、この時ばかりはあまりの麗しさに生まれて初めて「きゃーっ」と叫びそうになりました。 結局、恥ずかしくて自粛しましたが(^^ゞ。

そうして、「陽炎の街〜peine〜」のイントロが流れ、歌い始めた途端、 「ねーCDより全然いいよ!」と興奮して耳打ちしてきた友人の言葉に思いっきり同意。 生はいいよ〜とそれまであちこちから聞いていましたが、身をもって実感です! ちょっと斜に構えて軽い手振りを交え、時折フェイクを入れながら(この崩し方がまた、かっこよかったんですよ〜><)歌う姿がホントに 決まっていて、これだけでも来た甲斐があったよーと感激。
今回、最前列に物凄く大感激されているお客さんがいらっしゃったのですが、 京本さんも目の前での素直な反応が相当嬉しかったようで、歌いながら何度も殆ど煽るかのように(笑) 何度もそちらへ行くのが、 見ていてとっても微笑ましい&楽しかったです。

そうして歌い終えると、司会者の方を交えてトークがスタートです。
この会場、実は控え室がなかったらしく、リハから本番の衣装に着替えていると、一応衝立みたいなもので 囲ってはいたものの、道行く人々にいるのが丸わかりだった!?とのこと。25年やっててこんなこと初めてだったと 笑いながらおっしゃってました。
昔はアルバムを沢山出していたという話や、新しいアルバムのこと、「薄桜記」を作ったきっかけなど 色々お話されてました。丁度TMNの武道館ライブに行かれた直後で、ライブ中MCが殆どないことにえらく驚いた後、 ”僕の場合はトークの合間に歌ですからね”、と場内を笑わせてました。トークには自信があるけど、歌は久しぶりだから 緊張するとも。
時々後方に立っている方々を見渡し、「後ろの方も見るだけじゃなく、後でCD買ってくださいね。ライブも 来てください」と何度もお願いされてました。が、そのうちだんだん調子がついてきて 「頼むから見るだけはやめて。CD買ったら握手できるから。サインするから、話も聞くから。だから見るだけはやめて」と哀願して 場内を沸かせてました。
今回、ショッピングセンター街ということもあり、若者から年配の方まで幅広い年齢層で親子連れやカップル、男性の姿もかなり多かったです。

楽しいトークはあっという間に終わり、いよいよ「薄桜記」です。
椅子に腰掛け、紫のセミ・アコースティックギターでイントロをつま弾きながら歌い始めます。 目の前でギターを弾くお姿が見られたことに、まず感動。そして歌声に更に感激(T-T)。ホント、やっぱり生はいいなぁと しみじみ。
2番になったら弾くのをやめて、ギターを抱きかかえるようにして歌い(この表情が絶品でした!)、最後の後奏で再びギターを弾き始めたとき、唇をこう「ん〜〜」って感じに引き結んでいる表情が、 照れくさそうなでもどこかちょっと得意げで、めちゃくちゃ可愛かったです(^-^)。
最後の一音を弾き終えると、再び顔を上げ、思わずはっとするくらい、 とても優しい笑顔を客席に向けてくれました。
今回、ピックを投げた時にちょっとしたハプニングがあったのですが、心配そうに「大丈夫?」と 覗き込み、無事だとわかると心底嬉しそうににっこりされたお姿に、本当に優しいなぁとそんなところにも 改めて感動でした。

続いてサイン&握手会です。
今回は握手の他にCDを購入もしくは持参した方にはCDに、ない方はチラシにサインをしてくれるという大サービスぶり。
毎回、握手をして頂くときは今日こそは平常心でちゃんとお顔を見てお話しよう!と思うのですが、そんなことが出来るはずもなく(^^ゞ。 今回も見事に玉砕。お話してくださる間ずーーっと握られている掌が、だんだん熱くなってくるのに耐え切れず(笑)、 殆ど逃げ出すようにしてきた私に、友人の「目はブルーのカラコン入れてた。今回、全然緊張しなかったから毛穴の奥まで しっかり見たよ〜」というあっけらかんとした一言が。この時ほど彼女が羨ましく、また頼もしく思えたことはありません。 緊張のあまり、カラコンの色を確認することすら忘れてました(^^ゞ。

その後は、周囲のおば様達とご一緒に順番に応対される京本さんを眺めながら、8月のライブのことや丁度前日に放送された 「御宿かわせみ」の話などをして過ごしました。先程しきりに「話も聞くから」と言われていましたが、本当に お1人お1人の話に耳を傾ける姿に感動。また、子供好きな京本さんらしく、子供づれの方が見えられると、 とっても嬉しそうに話しかけているお姿が印象的でした(^-^)。

いやー、ビールでもスポーツでも、やっぱり生っていいですね!現地にいた時間より、バスに揺られた時間の方が遥かに長かったけれど(笑)、 行ってよかった。8月のライブが益々楽しみ〜〜!状態になった名古屋でした。

2004年6月27日

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