● はるちゃん5  ●

元気印の中居・はるちゃんこと伊藤洋子(中原果南)が各地の温泉旅館で活躍する姿を描いたシリーズ第五弾。
今回の舞台は信州・浅間温泉(松本市)の老舗旅館「信州屋」。かつての老舗も今は不況のあおりを受け、青息吐息の経営難。そんな中、経営の方針を巡って大女将・珠子(淡路恵子)と若女将・かなえ(佳那晃子)が対立。嫁姑問題も絡んだ2人の食い違いに右往左往する日々にすっかりやる気を失っていた従業員達が、次々と巻き起こる騒動の中、はるちゃんのパワーに引っ張られ元の活気を取り戻していく様子を描いたドラマです。

このドラマで京本さんが演じたのは「信州屋」のライバル旅館「ホテル美鈴」の敏腕若社長・勝人。
第七回から登場し、たちまち画面をさらうとそのまま準レギュラーとして最終回まで、ほぼ毎回出演されてました。
病死した父親が残したホテルを引き継ぎ、大成功させた勝人さん、通称・バカ息子(笑)。経営には抜群の才覚を誇り、テレビを使って派手な宣伝をしたり、次々と斬新な企画を当てその手腕を発揮するも、女性の前ではなかなか強く出られずかなりお人よしな側面も。亡き親友が残した最愛の人・かなえと信州屋を守るため、度々顔を出しては相談に乗ったり、さりげなくピンチを救ったりと影に日向にかなえを支える姿がいじらしいです。しかし、ただ優しいだけでなくかなえやはるちゃんのために、時には心を鬼にして憎まれ役を買って出るという男らしい面も。その一方で母親には頭が上がらない、なんてちょっぴり情けない面もありました。
そんな人間味溢れる勝人の性格を反映してか、表情・仕草ともにとにかくバラエティーに富んでいます。渋〜い大人の魅力から、まるで少年のような笑顔やむくれた顔・困った顔や時には真剣に怒った顔など、実に様々な姿を堪能することができます。
個人的に「かなえちゃん、僕は君が好きだ。結婚してくれ!」は忘れられない名場面です。

また、ドラマの内容以上に見どころだったのがコレ。オープニングで郷ひろみさんが歌う「ワキワキ・マイフレンド」に合わせて共演者達と踊る京本さん!
以前から踊りは苦手と公言されている京本さんですが、いえいえ、どうしてなかなかお上手です。
役柄と同じ下駄履きのまま(!)、その場の誰よりも楽しそうに踊る京本さん。これはとにもかくにも必見です。あの笑顔を見るだけで自然と口元が綻び、幸せな気持ちになること請け合いです(^-^)。



主要キャスト
伊藤洋子(はる)中原果南高原源小松政夫
丸谷珠子淡路恵子稲葉勝人京本政樹
丸谷かなえ佳那晃子丸谷浩二宮川一郎太
丸谷未来大久保綾乃シズ子氏家 恵

2001年7月2日〜10月1日

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