1.検査内容
(1) 問診、基礎体温
(2) 感染症検査
クラミジアDNA、子宮頚部・膣内培養、血算、血沈、CRP
(3) 内分泌検査
下垂体機能(プロラクチン)
黄体機能(黄体ホルモン)
甲状腺機能(freeT3, freeT4,
TSH)
糖尿病検査(空腹時血糖)
(4) 子宮形態異常
子宮卵管造影
(5) 免疫学的検査schedule.htm
抗核抗体、抗DNA抗体、RF(リウマトイド因子)
抗リン脂質抗体(抗PE抗体含む)、Lupus
anticoagulant
不規則抗体検査
(6) 血液凝固系検査
血小板凝集能、aPTT、TAT、血液凝固第12因子
2.検査・治療の経過
注)以下に紹介する内容は、あくまでもひとつの症例であり、決して一般論化されるべきものではないことを、はじめにお断り致します。
1998/11/4 初診
問診、基礎体温の確認
子宮頚部検体採取 → 感染症検査
血液検査→免疫学的検査
1998/11/19
血液検査→内分泌検査
1998/11/26
血小板凝集能検査→血液凝固系検査
1998/11/30
子宮卵管造影検査(し管法)→子宮形態検査
1998/12/3
血液再検査(黄体ホルモン、血液凝固第12因子)
【それまでの検査結果】
プロラクチン・・・25.9ng/ml→高プロラクチン血症
テルロン錠0.5を1錠/日を処方される
黄体ホルモン・・・8.7ng/ml→再検査
血液凝固第12因子活性値・・・44.7%→再検査
他は特に異常なし。
1998/12/17
【12. 3の再検査結果】
黄体ホルモン・・・14.7ng/ml→異常なし
1999/1/13
【12.3の再検査結果】
血液凝固第12因子活性値・・・50%→小児用バファリン1錠/日を処方される
注)現在までのところ、12因子と流産との関連は証明されているわけではありません。よって治療法に関しても研究段階にあります。小児用バファリンについては、主治医とのインフォームド・コンセントのもとに服用しています。詳しくは12因子に関する最近の論文を参照ください。血液凝固第12因子と習慣流産について
1999/2/17
血液再検査(プロラクチン)
経膣超音波検査(卵巣に皮様嚢腫あり。定期的に検査しています。約3×3cm、変化なし)
卵巣腫瘍マーカー
1999/3/17
血液再検査(血液凝固12因子、抗カルジオリピン抗体*)
*1回目の検査で、リン脂質結合蛋白ではなく、リン脂質そのものを認識するβ2GPI非依存性の抗カルジオリピン抗体が検出されましたが、現在までのところ、その抗体の病原性は認められておらず,反復流産との関連も不明と聞いています。
【2.17の再検査結果】
プロラクチン・・・2.3ng/ml→テルロン服用中止
1999/4/14
【3.17の再検査の結果】
血液凝固12因子活性値・・・42%
→高温期スタート日から次の生理まで小児用バファリンを1日1錠服用。妊娠の場合は、出産4週前まで服用を続けることになります。
抗カルジオリピン抗体(β2GPI非依存性)・・・3.1U/ml