地底人クルピラ

南米ギアナ高地 切り裂かれた大地の闇に 謎の地底人クルピラは実在した!!

2005年 3月19日放送


たじも
98 地底に住み、後ろ向きに走るというクルピラ。今回のターゲットはこのなんとも奇妙な生物である。 この有り得なさが素晴らしい。まず探検隊は クルピラが書き残したとされる謎の文字を求め、テドラ・ピン・ターダという岩山を目指す。 しかしいきなりハプニング。増水によって橋が流され、車で河を渡ることができなくなっていたのだ。 仕方なく大和隊員が河を泳いで渡り、ガイドロープを張ったものの、漕ぎ出した簡易用ボートは あっという間に底が抜ける。

坂本隊員:隊長〜っ!!

絶叫する隊員を救うため、すばやくボートを引き寄せる隊長。ことなきを得たがボートはもう使い物に ならない。仕方なくそこで一泊することになる探検隊。
翌日、近くの村に要請したボートを使い、ようやくテドラ・ピン・ターダに到着した一行。そこで 話に聞いていた謎の文字を発見する。それをみた隊長、

「これ、アダムスキーの金星文字に似てるなぁ」

どこでそんな知識を?という疑問が解決しないまま、番組は一気に

クルピラ宇宙人説

へと発展。ものすごい展開である。その後、違う場所で人のような形をした絵文字を発見する探検隊。 しかし輪郭がはっきりせず、よく見えない。ここで

隊長 :おい、誰か水持ってないか?
隊員A:・・・
隊員B:・・・
隊員C:持ってないですね
隊長 :えぇ?

あれだけの重装備を誇りながら、なぜか水を持っていない探検隊。現地調達が基本なのだろうか? 結局、案内人が切ってきた木の雫を垂らし、人型絵文字の輪郭をなぞる隊長。そして

「いよいよ宇宙人説が近くなってきたなぁ」
「クルピラは宇宙から飛来して、地底に住み着いた。そういう仮説も成り立つよなぁ」
「いや、あくまで仮説なんだけどな」

・・・。ここでクルピラ宇宙人説は決定的なものとなったのである。 確証?を掴み、突き進む探検隊の前に丸太が架けられただけの川が出現。一人ずつ渡っていたそのとき、 揺れた丸太にバランスを崩され、川に転落する渡辺隊員。ありがちな展開ではあるが、今回はその ヤラセの決定的瞬間がカメラに収められていた。渡辺隊員が丸太を渡り切ろうというその時、

後方で丸太に勢いよく飛び乗る白鳥隊員

がはっきりと映っていたのである。

「白鳥!!早いんだよお前!!」

と怒る隊長。最高である。 そんなイベントの後、探検隊はついにクルピラが潜んでいると思われる洞窟に潜入。しかし探索を続けるものの、 決定的な証拠を見つけることができず、しかもそのまま外へと出てしまった一行。しばらく休もうと いうことになり、隊員がバッグを地面に置いた瞬間、どこからともなく飛んできた矢が突き刺さった。 そのシーンをよく観てみると

あらかじめ決めておいた場所にバッグを慎重にセットしている

ように見えるが、まあ気のせいだろう。ここで案内人いわく、 原住民が探検隊に対して敵意を持っていると告げる。それを聞いた隊長がとった行動とは

袋に入った塩をかざしながら、それを安全な場所に置く

というものであった。なぜなのだろう?どうやら 山岳に暮らす人たちにとって貴重で重要なものらしいのだが、

水を持っていないのに、なぜ塩は持っているのか?

しかも袋で。翌日、塩は当たり前のように消えていたのである。

田中氏:我々に敵意がないことは伝わった!!

・・・。まあそういうことにしておこう。結局その原住民から得た情報をもとに、新たなポイントを捜索する 探検隊。そしてついにクルピラの姿を確認するのである。

明らかに緑色のタイツを着て、反対向きにお面を被った人間の集団

がそこには居たのだ!!いや、クルピラに違いない。人間のわけはない。後を追って洞窟に入る探検隊。 そしてとうとうクルピラを追い詰めたのだが、穴が小さすぎて入れない。仕方なくそのまま 2日粘る探検隊。そんなアホな。痺れを切らし、「穴を広げましょう」 という隊員。しかし案内人が「自然が何百年も掛けてつくったものを壊すことは許されない」と静止。 クルピラの気配をすぐそこに感じながらも、捕獲を断念した探検隊であった。えー。
結末は予想通りではあったが、やはり納得いかないという思いもある。しかし今回はストーリーというか、 宇宙にまで話が飛躍するというあまりにも壮大な展開が 素晴らしかった。そしてカメラに収められたクルピラの 100%人間の後ろ姿にも感動を覚えた。


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