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洋子のサンクト・ペテルブルグ通信:34
モスクワ郊外のドウブナ
2008/07/22
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石井です 長い間ご無沙汰していました。 今回はモスクワ郊外の友達の別荘からの通信です。町の名前はドウブナです。
モスクワの北115キロメートルのところにドウブナという小さな町があります。ソ連時代には核研究所があったところです。だから以前は許可がなくては外国人は入れない村でした。現在は基礎分子物理と核物理の基礎研究所センター、電波・電子・オートメーション・モスクワ研究所支所、モスクワ大学の核物理基礎科学研究所の支所などがあり、外国人の研究者も多くこの町に滞在しているそうです。村の人口は公式発表では約67,400人です。そしてもうひとつこの村の特徴はボルガ川とモスクワ川を結んでいるモスクワ運河の出発点でもあるということです。私の友達の別荘はこのドウブナの端にあります。別荘に行くにはモスクワ側運河の水門をくぐり抜けドウブナの町を通り抜けて少し東に行きます。10年前に来た時は町を抜ける道路の端には警察の検問所があり、警官が立っていました。今回は建物の後はありましたが、警官はいませんでした。友達の話では以前は常駐でしたが、最近は立っていたりいなかったりだそうです。そして、彼女たちの別荘の周りは畑と森だけだったのが、もう少し東に新しい別荘地が開発されていました。
彼女がこの別荘を買ったのはソ連時代の1980年頃です。彼女たちの別荘地には約20戸の家がたっています。一区画がだいたい200坪前後くらいです。建物は10年以上前のものがほとんどで今はやりの郊外コテージ型のように大きくありません。そして、住んでいる人たちも年々年を取って今では年金生活者が多いそうです。彼女はだいたい毎年6月末から9月いっぱいまでの土・日曜日、夏休みを過ごすそうです。私が10年前に訪れたときは9月と6月の初めでどちらもまだ寒いくらいの時期だったのですが今回は温かく天気のいい日に訪れることができました。 土曜日(12日)の夕方に着き、日曜日は朝から天気がよいので、草刈をしていると友達が起きてきて、「洋子、こんなに朝早くから草刈をしていては近所迷惑だよ」といわれました。ちなみに午前7時半頃でお日さまは明るく照っていたのですよ。ちなみに、ロシア人たちは休日は9時過ぎぐらいまで寝ているのがふつうとか。年をとるにつれ早く目がさめますし草がボウボウなのも気になったのですが、家の周りは大方終わっていたのでやめました。
そして、彼女がもうひと寝入りしている間に、ボルガ川を写真に撮ってこようと思って出かけたのですが、以前きたときは川は家から近くにあると感じたのですが、歩けども原っぱばかりしか見えないので帰ってきました。途中車や何人もの人たちが水着姿で川のほうへ歩いて行くのとすれ違いました。天気のいい日は早起きする人もいるのです。(子供連れの人たちの多くは川ではなく川筋にできた池のようなところで泳ぎます。)
家に帰ると友達が朝ごはんを作ってくれていて、ボルガ川の話をすると、「私も一緒に行ってあげようか」というのです。もちろん一緒に行こうと言いましたよ。彼女はサウナを掃除したかったみたいですが。そして、出てくるのを待っていると水着姿なのです。泳ぐのかと聞くとこんないい天気なのに泳がない方はないとか、洋子も水着を貸してあげるから泳ぐか、と言われ借りることにしました。泳ぐか泳がないは別にして、こんないい天気なのに日を浴びないのはもったいないような気がしましたから。サンクトにいると本当に日差しが弱くお天気が少なかったですからね。別荘からボルガ川岸まで、約300メートルぐらいです。ずっと草原が続き崖ではないのですが、原っぱが急切れ、に川になっています。そういえば以前きたときは川原はほとんど裸の砂地で今回のように花々が咲き乱れていなかったのです。草原には小さなカーネーション、アザミ、背の低いヒソップ、白シナガワハギ、黄色い小さな花、月見草、フランスギク、カモミール、などなどや名前の知らない花々が咲き乱れていてきれいでした。ロシアではアザミの種がくっつくとなかなかとれないことから、「しつこい人」のことを表現するときに「アザミの花のような人」というそうですよ。 ここのボルガ川の川幅はあまり広くなく向こう岸の家々がよく見えます。そして、私の感じでは10年前より川幅が狭くなっているように感じました。それは川原の砂地がなくなっているからかもしれません。 友達は早速泳ぎだしました。私は足をつけた限り水が冷たかったので泳ぐのはやめようかなと思いましたが、彼女が泳いでいるのを見ると泳ぎたくなり、彼女があがってから少し泳ぎました。水は体をつけると気持ちよく、冷たさは感じませんでした。ただ、向こう岸をモーターボートが頻繁に走っていたのですが、泳いでいる時にボートはなくともその排気ガスのにおいがして、水も汚れているのかなあ、とちらっと頭をかすめましたが、上がってから体を拭いても、油の感じは全くなく水浴びしたようなさっぱりした感じでした。濡れた体は友達が言うように家に着くころには気持ち良く乾いていました。シャワーを浴び、さて、バーベキューでもと言いたいのですが、今回は全く用意してこなかったので、普通のサンドイッチで食事を済ませ、外のブランコで、少し仮眠をし、とてもいい一日でした。夜はサウナに入る予定だったのですが、雷を伴う夕立のため、停電になりサウナはなしとなりました。次回の楽しみです。(10年前には完成していなかったので)こちらでは近くで雷が起きると必ず停電になるそうです。長い時は2日ほど停電になるときもあるとか、今回は幸いにも3時間ぐらいで電気がつきました。
ロシアでは、現在も郊外に大規模な宅地造成が行われ、各々大きなコテージ(私の感じでは日本の郊外の住宅地と言った感じです。ただ規模は日本より大きいです)が作られて、森林がどんどん壊されています。自然を無くしてきた日本のときのように、いくら他の国の人々が自然保護を唱えても自分たちの国の自然、または、身近な自然は壊して初めて気がつくみたいですね。ロシア人も早く気がついて、自分たちの国の財産を大切にしてほしいです。友達の話ではある大企業が川原を買い取り住宅地にしたいという話も出ているそうです。いつまでも、草花がさきつづける川原であってほしいなと願いながら別荘を後にしました。![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
石井 洋子
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