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洋子のサンクト・ペテルブルグ通信:09
寒さなんかへっちゃら(?)
2007/12/05
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石井です 皆さんお元気ですか。日本ではインフルエンザが昨年より早く流行しだしたとか。
私も先週はずっと咽喉の調子が良くなく、うっとうしい一週間でした。でも、気分のいい日は散歩に出ています。そこで、今日は先週の木曜日にスモーリヌイ修道院へ行ったときの話しをします。スモーリヌイはサンクトペテルブルグ旧市内の東の端にあります。後ろはネバ川。地図をよく見るとネバ川はサンクトの旧市内を南東から東―北―西と流れて南西に抜けていきます。そのちょうど、北東の角にこの寺院はあります。過去2回(40年前と10年前)にサンクトを訪れたときは市の中心から外れているということで行かなかったので、そのために、交通マップもかったのですが、やはり歩いていきました。結果片道2時間程度の行程でした。家から鎌倉まで歩くことを思えば同じような距離です。町の中をトラッキングしているつもりで歩けばいいのです。 出発です。この日はあいにく道は前日に雪が降ったのが解けてどろどろでしたが、天気はよく、途中からはお日様が照ってきました。(ちなみに今サンクトの日の出は午前10時15分ぐらいです)最初に気になって入ったお店は日本食器を売っているお店でした。今ロシアでは日本食ブームで日本のお燗セット、茶碗と箸、大皿と小皿のセットなど日本でもお土産用に売っているようなものが売っています。特にこの店に入る気になったのかというと、ウインドウに小さな陶器の雛人形が飾ってあったからです。中には、日本舞踊の藤娘の藤のない形のマネキンが4対角々においてあって、小さな飾り用の人形はほかに招き猫などがありました。また洋食器もガラスの中なので裏は見えませんでしたが、表示には日本製と書いてありました。すずらんのきれいな模様の食器でした。 ![]()
店を出て、交差点でどっちに行こうかなと思って、四辻から四方をみると、私の行く方向だろうと思われるところにきれいな寺院が見えたのでよることにしました。外形はこじんまりとはしていますが、門や塀には皇帝の印の双頭の鷲の飾りがありました。プレアブラジェンスキー寺院(変容)という名前の寺院でした。中ではミサを行なわれていました。また、内装は他の寺院と同じようにイコンやフラスコ画が壁面一杯に飾られています。どの寺院もだいたいそうですが、入るとろうそくや聖書、イコン類、十字架などを売っている場所〔売店〕があります。そこで私は10ルーブルのろうそく(3種類5ルーブルから15ルーブル)を買いました。そしたら、おばさんが「願い事を書いてもいいよ」といってくれました。初めは何のことかわからなかったのですが、売店の横に机があってきた人が書いています。みると、上に「健康について」「安全について」と書いたメモ用紙があり、下に名前を書いていました。それを売店のおばさんに渡すと、ミサのときに一緒に祈ってくれるみたいです。結局私は出しませんでした。ろうそくはというと、各聖人のイコンのや聖母像のイコンの前に、ろうそく立てがあって、自分の願いを聞いて欲しいところにろうそくを立てます。その間もずうとミサは続いていました。後で知ったのですが、ロシア正教会では入り口のところにミサの予定表が張ってあります。好きな時間に好きなだけミサに参加していいことになっているそうです。座る椅子はありません。みんな立ったままです。もちろん司祭さんも。私が入ったときも司祭の声と聖歌の声が荘厳に響いていて厳粛な気持ちにさせられました。聖歌はもちろんアカペラで4,5人で歌うのですが、建物の構造のせいかよく響いて、どこで聞いてもすばらしいです。ミサ曲のCDもたくさん出ています。
寺院を出て先に行きます。広い通りにでました。左向こうに葉っぱのおちた木々と柵が見えます。タブリーチェスキー庭園です。タブリーチェスキー宮殿の庭園が今では市民の憩い公園になっています。散歩道も凍って気をつけないと滑って転びそうです。そんな中元気なカラスと子どもたちに会いました。土が凍って小さな丘が自然の滑り台を作ってくれたのです。そこで、子どもたちは元気に遊んでいます。
またカラスも草の間のパンくず(散歩に来る人が撒いていく)や虫をついばんでいます。このカラス以前に日本でお友達に話したらカケスといわれたのですが、れっきとしたカラスなのです。ツウトンカラーなんですよ(黒とグレー)。珍しくないですか。
もうひとつ寒い中をがんばって実をつけていたのがハマナスです。これは大きな建物のまえの植え込みにずっとうえられていたハマナスなのですが、立派に実をつけていました。ところどころ、かじられた様なところがあるのは鳥にでもついばまれたのかなあと想像しています。寒さはもちろん排ガス、(そばの道路は4車線幹線道路)泥に負けずにまだ、緑の葉さえ残しています。さていよいよ公園をでると、期待のスモーリヌイ修道院です。スモーリヌイ修道院は18世紀エリザヴェータ女帝によって作り始められた修道院で、完成時はエリザベス2世の時代になっていました。完成まで80数年かかっています。白とブルーの中央に聖堂があり、両翼に修道院がある、とても姿が美しい建物です。そして、エカテリーナ2世によってロシアで最初に女子〔貴族〕の教育の場が設けられた場所です。革命時にはレーニンの革命本部がここに置かれ、ソビエト政権樹立宣言がここでなされました。
その結果か、この修道院の斜め前は現在の諸官庁の建物に囲まれたプロレタリアート独裁広場があります。12月に入ったので広場には大きなクリスマスツリーが飾られていました。ちなみにロシア正教会のクリスマスは1月です。ところで、大きなクリスマスツリーはこの広場だけでなく、市内の主だった広場全部に作られています。カザン寺院の前にもあります。 帰りはプロレタリアート独裁広場からモスクワ駅まで歩きいつも行くスーパーに寄って買い物をして帰りました。帰りは2時間弱でしたね。 自転車が欲しいですね。 画像をクリックすると拡大写真が見られます 石井 洋子
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