偶然を名にし負ふ避らぬ別れ
袖の触れ合った刹那、我がために鐘は響いた
儚い夢を思い描いた、らうたき日々を、ひぐらし胸に思う

いつもの時間、いつも場所、いつもの土のにおい
移ろふことなど無いのに
秋風が立ち、花の色を染め
時雨が置き、袖の色を深め
ほおに紅葉をちらした、ありし日を忘れず
身を捨ててこそ、浮かぶ瀬を探して


偶然を名にし負ふ避らぬ別れ
袖の触れ合った刹那、我がために鐘は響いた
儚い夢を思い描いた、らうたき日々を、ひぐらし胸に思う

いつもの時間、いつもの場所 いつもの水平線
揺らぐことなどないのに 君だけが
満月かげり、虫の声をかすめ
汽笛が鳴り、海に泡をのこし
海で水魚が交わる、ありし日をかけて忘れじ
跡を濁さない、飛べない鳥のように歩き出そう


ここに身を焦がす蛍があることを。
千里を一里に思うことを。
世をつる歌にのせ、伝えたい
それが僕のすべてだから。
いつかどこかで、感じあえる……