ゴメンバー・デ・ショウ / TEAM 発砲・B・ZIN
2001/10/4 19:00 於・新宿スペース・ゼロ

 毎回楽しみな劇団のひとつですが、最近どうも様子がヘンです。その理由はわかります。劇団の内部再編成にかかっているのでしょう。今までワキだった役者をメインに使い、看板をサイドの固めに使う。ボトムアップの一方式です。前々作の「センゴクプー」で今までのハッポウは終わらせる、という主催・きだつよしの強い意志が見えます。

 今回もそういうつくりでした。今までアイキャッチャー(テレビアニメなどでCMに入る時に出るアイキャッチ、あれをやるヒト)だったヒトを主役に起用。ヒネてもいない、弱くもない、ただ、もう一皮が剥けない主人公をえっちらおっちら演じています。好感持てます。これからのハッポウを支えるのか、どうかはよくわかりません。ちょっと影薄くない? そんな気もしつつ。

 看板たちで、シリーズと同じ役を与えられているのは、武藤陶子ひとり。きだつよしのアレは、別の役と考えます。主人公のアタマの中にいる、理想の赤メンバー。つまり自分の考えで動いたシリーズ中の赤メンバーとは別人。

 物語は「ゴメンバー」のテレビ放映から10年後。当時青メンバーとして活躍した青山ニコは喰うに困り、ゴメンバー・ショウを編成します。デパートを回り、旅から旅の日々。

 ところがあるデパートで行われるゴメンバー・ショウにタイミングを合わせ、犯罪集団がデパート占拠を企てます。ゴメンバーの格好をし、デパートをジャックするのだと言います。そしていざとなったらゴメンバー・ショウのヒトたちを身替わりにするのだと。

 ところがショウの一行は午前二時、つまりその犯罪集団がまさにデパートジャックを進行させていた時に、デパートに到着してしまいます。さあ、彼等の運命やいかに?

 結果までは申しませんが、おいおい、と言いたくなるシーンなども交えつつ、ハッピー・エンドを迎えます。後味は非常によろしい。いいゴメンバーと悪いゴメンバーをポジネガに対比させた手法といい、主人公の指針的なモノをキャラクターとしてアタマの中に飼わせる手法といい、基本的には散々使い古されてきたネタばかり。でも、発明だけが偉いのではなく、どう使いこなすかこそが大切なのだ、とまるでそう言っているかのようです。

 今回でゴメンバーは完結のようです。メンバーが揃わなくなってしまいましたから、「豪華絢爛 そろい踏み」とはいかなくなってしまったようです。「ゴメンバー」という幻想世界は「ゴメンバー・デ・ショウ」という現実世界に降りてきましたが、どうもそれよりも厳しい現実が10周年を迎えた劇団にはあるようで・・・

 頑張ってほしい。踏ん張ってほしい。ボクに言われなくたってそうするだろうけど。このままスカッとする一発を作り続けて欲しい。今回は、ボク的には代表作とは言えないけれども、次につながる大事な一本だ。次はどんな一手を繰り出してくるのか、もう少しは楽しませてもらえそうな予感がしている。

 

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2001/10/4

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