80年代にロックはあったのか? これは僕のようなイギリス好きには愚問です。エコバニもスミスも、ジザメリだっていたじゃないか。
ただ、これが世界に対してインパクトを持ちえたのか、というとかなり疑問。ボクの認識では、80年代に世界に対してきちんとインパクトを放ったロック・アルバムは二枚しかない。一枚は、THE
STONE ROSESの「THE STONE ROSES」、そしてもう一枚がここに挙げたGUNS N' ROSESの「APPETITE FOR
DESTRUCTION」である。
リリース時、高校生だったボクは、ハード・ロックとパンク・ロックに埋没して毎日を過ごしてました。当時クラスでパンク・ロックに行ってたのはボクしかいなかったけれど。嬉々としてオーサカまで出ては、タワー(スター)・レコードやウッドストックに通ったものです。今でも大事にしているCDの何枚かは当時のオーサカと繋がっています。
つまり当時のボクは、パンク・ロックだったのです。ハード・ロックは自分で入手しなくても、周囲の誰かが入手していましたし。ボン・ジョヴィとかメタリカとかスコーピオンズとか。結果としては、ボクの手許には当時聴いたハード・ロックはほとんど残っていませんね。最近になって、カラオケ屋で恐る恐る入れてみたデフ・レパードの「Pour
Some Sugar On Me」をフツーに歌えた時には驚きましたけれど。
そんなボクが、高校時代にヒトから借りてダビングしたハード系の音源で、唯一高校生の間に買ってしまったCDがコレだったのです。以上マエフリ。長っ。
聴いた時のショックは、とか、知ったように話したいのはヤマヤマですが、高校生がそんなコトを考えながら聴くわけがない。ただただ夢中になって聴いていました。歌詞カードをノートに書き写し、全部ソラで口づさめるようになってたりして。結局テープを伸ばしてしまってみたり。そんな高校生の自分が、帰ってきます。オカエリ、ジブン。
でも、今聞くと、ハード・ロックではないね。やっぱロックンロールだね。ジツにかっちょよい。ハノイなんかと繋がっていたのが、よくわかる出来ばえ。ボクは当時、イナカの高校生だったので、ヤンキーなんかもイッパイいたわけですよ。そのヤンキー共にも人気でしたねえ、ガンズ。ヤンキークラスの文化祭の垂れ幕に、「GUNS
N' ROSES is HERE」とか書いてあった時には、コイツラアホヤ思いましたけど。ガンズのエピソードって、他にも結構あります。例えば会社から研修会に出席した時に、となりに座った似たよな年のヒトがウォークマンを聴いてまして、何?って聞いたらガンズだったり。
そんなガンズ。多分1970年前後の生まれで、少しでもロック好きだったら知ってるでしょ、このアルバムは。そんな金字塔。マスターピース。パンク〜ニューウェーブが沈静化し、L.A.METALも二番煎じしか出てこなくなった頃ですよ。カッコよかったなあ。ボク的には、NIRVANAよりもパンクなんですけどねえ。バンドの崩壊していくサマも、あるイミでは生きざまそのままね。新作は、どうなの。期待は正直、ない。ただただ、確認したい。確認するためにきっとボクは、発売日に走る。
中身について語るのは愚。好きな曲、とか言われても、ゼンブ、としか言えないもの。どこがいいの? ゼンブ。聴け、コレを。ハード・ロックにとどめを刺したこのアルバムを。この瞬間のガンズ・アンド・ローゼズを。
2001/9/10