「ハリー・ポッターと秘密の部屋」 2002/11/26 9:35 新宿ジョイシネマ

 予定通り封切られた新作。合間にDVDリリースを挟んだり、小説の新作が発表されたりしていたので、あまり“待望の!”という感じもない。予定通り、予定通り。とはいえ、まだ小説は一作も読んでいないのだが。

 で、この「ハリー・ポッターと秘密の部屋」、布陣は全く前作と同じ。三作目で一区切り、と言われているので、おそらくは三作目「アズカバン」まではこの布陣でいくのだろう。約一名、つまりダンブルドア校長を除いては。リチャード・ハリスには会ったコトはもちろんない。人間的にどうこうなんて言えない。でも、ここにはひとりの人間の死、という以上のものがある。損失、とでもいうべき死。

 今作自体には特筆すべきコトはあまりない。前作の延長線上、というか、続き、というのがいちばんしっくりくる。連ドラのような感じ。連ドラの第二回なら、一回目のインパクトを引っ張りつつ、広げ、深め、そして次の回へと引っ張っていく回だ。まったく同じ。違うとするならば、連ドラは一年も待たせない、というところだ。

 しかしコドモの一年は長い。すっかり成長のあと著しい三人。前作のラストから一ヶ月後とは思えないぞ、特にハリー。イヤに大人びたカオをするようになったハリーと、あるイミでは相変わらずなロンとハーマイオニー。凸凹トリオというのにもメリハリが出てきていい感じである。ちょっと今回三人のシーン少ないかな。でも、それも各キャラを単体で見せるためだろうから、今回はしょうがないかな。

 ケチの付けどころがないわけでもない。物語が、広がる気配を醸し出しすぎていて、全然終わりそうな気がしない。なのでちょっと長く感じてしまったかな。おそらく「ロード・オブ・ザ・リング」で感じた違和感と同じ違和感だと思う。まあ、長いといっても160分。時間通りの長さを感じたと思えば全然気にするようなコトじゃない。ファースト・ショックはもう終わった。イマや“いつもの”で160分持たせられる映画なんてどこにもない。クライマックスに入った辺りでまた時間は気にならなくなったし。

 新キャラにひとつ。今回は何というか、ハナシの展開が結構重苦しい。その重さを和らげているのがロックハート先生だ。演っているのはケネス・ブラナー。「フランケンシュタイン」の、といえばわかるだろうか。バカな見栄っ張りの役を楽しそうに演っている。

 そしてもうひとり、こっちはCGだけれど、ドビー。CMや予告なんかにもまっ先に登場していたキャラなので、知ってるヒトも多いと思う。「警告に参りました」とかいうちっちゃいやつだ。声を誰がやっているのか分からない。聞いたコトのあるようなないような。

 このふたりが新キャラ。今後も出るのかな。わかんないな。次へのお楽しみだ。原作読めよって感じだが、もうちょっと待つ。だんだん待ってる理由が分からなくなってきた。買っちゃおうかなー。

 今回の気掛かりはハーマイオニー。いずれ来るだろうと思ってたコトが起きてしまっている。恋心を抱くのはもうちょっと待ってて欲しかった。このまま行くと「エヴァンゲリオン」におけるアスカみたいなトラウマキャラになりそうな気がする。

 つらいところだが、それについては今後に注目。ハッピー・エンドも充分にあり得る。でも、イマのハーマイオニーがそれを迎える可能性はほぼないんだな、と思うとちょっとせつない。イマもっともメジャーな守ってあげたいキャラは彼女に決定である。

 

 

2002/11/26

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