さて、ティム・バートンの新作。しかし、ここまで「スリーピー・ホロウ」を裏切ってくるとは思わなかった。バートンじゃなくてもイイじゃないか?という感じもあり。むしろ感触は「エド・ウッド」に近い。
見どころはやはり、ヘレナ・ボナム・カーターの猿っぷり、というか動物っぷりだろう。猿メイクでも一瞬にして判別できてしまう。きれーっ。あー、猿でもイイっす。というか、まず待て、ボク。違うのだ、言おうとしているのは。つまり、眼のチカラについてなのだ。表情が猿なのにも関わらず、彼女の恋心がきちんと画面から伝わってくる。歯を剥けば怒りは伝わる。しかし、恋は眼で伝わる。すばらしい。
最初から役者の話になったが、そこが一番印象に残っている。いろいろ技術も駆使されているだろうけど、結局はヒトなんだ。ティム・ロスや、マイケル・クラーク・ダンカンのようなメインどころだけではなく、猿はみんなよかった。誰かわかんなかったのもいたけど。
個人的にはオリジナルとくらべてどうかなー、などと思っていたのだが、観ている間はあまり気にならなかった。ま、あまり思い入れもなかったし。皮肉なラストシーンはカタチを変えてしまったけど、もっとフツーに終えても良かったんじゃないかなあ。シンプルに希望を残したハッピー・エンド。三村な感じで、「行っちゃうのかよ!」と突っ込みが入ったラスト前。どうなんだ、マーク。っていうかデビッドソン。残るのがスジだろう。な? あんな絶望的なラストシーンを迎えてしまうなんて。オリジナルとどっちがイヤか、と聞かれたら、ボクはこっちの方がイヤだ。ああ! ヘレナ!
いいんじゃないかなあ。B級映画。笑ってすまそうよ。少なくともスクリーンで観る価値はあるさ。