マーチブラウンアメリカンのタイイング(フラットウィング)

地味なフライですか?有名なフライなんですけどね(笑)。活性が悪いときとかでも、しっかり安定した釣果が期待できるフライです。オリジナルのボディーのマテリアルはレッドフォックスファーですが、わたしは代用品としてラビットファーを使っています。それにしても、もっと有名なマーチブラウンやシルバーマーチブラウンの紹介じゃないところが、わたしのいいところ?(笑)
このページでは、ウェットフライのウィングの形状の中でもテクニックが必要なフラットウィングの取り付け方を紹介しています。テクニックと言っても難しくないですからおぼえてくださいね。きっとこれからのタイイングに応用できると思います。

ウェット用のフック(#4〜#10)をセットします。スレッドは黒です。
タグはゴールドのフラットティンセル。
タグをフラットに巻くコツ
まず、フックのポイント(針のとがった先端)の位置までスレッドを下巻きした後、その位置(ベンドの始まる部分)でフラットティンセルをスレッド2〜3回程度で仮留めします。
タグを巻く巾だけ後ろ側まで巻き進んだ後、先に仮止めした位置までティンセルを巻き戻します。つまりは1往復するわけですね。タグはあまり長くしないほうがかっこいいですよ。
テールにレッドファイバー(茶色のコックネックでOK)を留めます。ウェットでは茶色のことをレッド。赤のことをクラレットと言います。今回のボディーはファーですからフラットな感じをさほど意識しないのでこのような短いファイバーで留めましたが、フラットなボディーを必要とするときは長いファイバーでボディーの長さ全体にスレッドで留めるようにしましょう。
つぎにリブとなる黄色のフロスを巻きとめます。フロスはナイロのものとシルクのものがあります。どちらでも好みで選べばよいと思います。フロスは「ししゅう糸」の事ですが、マテリアルとして釣具屋さんに売っています。もちろん手芸屋さんで買ってもOKです。
ボディーを巻くのですが、ファーのようなダビング材を使うとき、マルチグルーを使うとすごく便利です。タイイングの腕前が上がったような錯覚も(笑)。
スレッドにマルチグルーを薄く塗り、少し乾き始めた頃を見てファー材をスレッドに置いていきます。そう、置いていくかんじです。ファー材は、オリジナルはレッドフォックス・ファーですが、わたしはヘアーズイヤーブレンドを使いました。要はモジャモジャ感がほしいわけです。
上の状態から、ボビンを勢いよく回します。あまり勢いよすぎるとファーが机に飛び散ってしまいますので気をつけてください(笑)。
ダビング材がほどよくヨリつけられました。
ボディーをヘッドの位置まで巻き上げます。
リブのフロスを同様にヘッドの位置まで等間隔に巻き上げます。
スロートハックルにレッド(茶色ですよ)のハックルをダブリング(ハックルを片方に寄り付ける事)してから巻き留めます。
普通にハックリングします。ここまでは簡単ですよね。
ハックルを指でまとめ、下に引っ張りながら、・・・・
スレッドを斜めに2〜3回かけるとハックルが下側くるように巻き留める事ができます。
ウィングはターキー。オリジナルはブラウンターキーとなっていますが、わたしが使っているのはモトルドターキー。モトルドと言うのは写真のようなマダラ模様の事です。これも本物はけっこう高価なマテリアルですが、モトルド模様をプリントした汎用品もあります。たくさん巻くならこちらでいいですよね。
では、1ペアのウィングを写真のような形に整えてください
さて、フラットウィングの巻き方です。
ウィングは片側ずつ巻きとめます。まず奥側から留めますが、今まで手前から向こう側にまいていたスレッドの回転を逆にします。そのために写真のようにスレッドを指でひっかけ、テンションを保ちながら逆回転しスレッドごと巻きとめてしまいます。スレッドはそのまま残しておきます。
ボディーの向こう側に長さを見てから1枚のウィングを取りつけます。ウィングの取りつけはもちろん逆回転で、要領は通常のウィングと同じくスレッドで指の間にスレッドを滑り込ませながら徐々に締めつけます。3回転程度で留められればベストです。
手前側のウィングを取り付けるために、スレッドの回転方向をもういちどはじめの回転に戻します。先につくり残してあるスレッドのループにボビンのスレッドを引っ掛け、回転を元に戻してください。
ウィングのトップがきれいに合うように注意しながら手前側のウィングを取り付けます。
いかがですか、難しかったですか?上から見るとこんな感じで合わさっています。どうしてもウィングがずれる場合は、ウィングコートを使うという技(?)もあります。これは、プロのタイヤーでも使っている方もいるわけで、決して反則ではないのでご安心を(笑)。ウィングコートは釣具店でもちろん売っているのですが、中身はクリアラッカーですから、日曜大工店で買うと半分以下の値段で買う事ができます。
ヘッドを作ってヘッドセメントをたらします。はじめに黒色のバーニッシュ。つぎにクリアのバーニッシュと、2回にわけるときれいに仕上がります。
マーチブラウン・アメリカンの完成です。

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