ランディングネットを写真で撮るときはいつも苦労します。撮ったことがある人ならわかるでしょうけど、グリップやフレームの杢目の美しさがほんとに出ないですよね。

この写真も一番マシに写ったものを使用しましたが、じっさい手にするともっときれいです。自分で作ればなおさらです(笑)。
フレームでよく使われる材料は、外側にターガーメープル、内側にバーズアイメープル、中間は色目の違う木を使う人が多いように思います。

でも、今回はこだわって、すべて同じ木でやってみました。フレームもきれいな鳥目杢と縮の光沢が出ました。
いつもヒートンは回転式を使っているのですが、今回グリップエンドに曲線を使ってみたので形状から回転式ヒートンを使うには無理が出てきました。そこで、いろいろ考えたすえ、輪が大き目の固定式ヒートンを使用することでデザイン的にも機能的にも満足できるものになりました。
カーブタイプのランディングネットの中でも、これだけ曲げるタイプは市場でもなかなか見ませんよね。岩井渓一郎さんのネットもこんなカーブだったと記憶しています。ですから、この形のファンも多いようですね。
仕上げは人工漆のカシュー(ネオクリア)です。なによりこのカシューの自然な光沢が好きだからです。ネオクリアは普通のクリアよりヨリ透明感があり、木の本来の色や杢を出すことができます。わたしの場合は、クリアとネオクリアはその木の雰囲気で使いわけることにしています。
市販品で、リリースネットを買うとネットを留める糸も共色でそろえますが、せっかくの手作りと言うことでわたしはネットもミシンがけし、留める糸はバッキングラインを使うことがほとんどです。何より丈夫ですし、デザインもあっているでしょう(笑)。
今回このネットを左利き用にしたのは右利きの人が右手にロッド、左手でこのネットを持ったときグリップの鳥目杢が右手で持ったときより少ないからです。クレモナ糸のネットなら気にしなくてよかったんですけどね(笑)。

バーズアイメープルのランディングネット

NO.10
バーズアイメープルのランディングネットです。

第一作からはおそらく10本目くらいでしょうか。作業もずいぶんこなれてきて、材料や仕上げもよくなりました。けど、結局人手に渡ってしまうんです(笑)。

今回は、ちょっとこだわってグリップからフレームまですべてバーズアイメープル。そう、「幸せを呼ぶ木。バーズアイメープル」って、昔トヨタのCMで言ってましたよね。鳥目杢の雰囲気や少し縮の入った光沢は、グリップにもフレームにもきれいに出ています。

グリップエンドに曲線を使いたかったのでこの形になったのですが、通常の回転式ヒートンではデザイン上も機能的にもイマイチだったので、今回は固定式の大き目のヒートンを使いました。

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