【リバーランズスルーイット】

『美しく広大なモンタナの大自然を舞台に、ある牧師一家の家族愛を描いたノーマン・マクリーン原作による感動の人間ドラマ。厳格な父を持つ2人の兄弟の絆と確執を、フライフィッシングを通して詩情豊かに描く。ロバート・レッドフォードが監督、ブラッド・ピット、クレイグ・シェーファーほか出演。』と、ここまでがDVDのデータベースによる説明です。

ブラッド・ピットの名前を一気に有名にした作品でもあり、フライフィッシングの日本でのファン急増の原因にもなった作品です。だからといって、フライフィッシングのノウハウ教書ではなく、どちらかというとフライフィッシングの映像だけを期待してこれを見てしまうと、拍子抜けしてしまうと思います。

それにつけても、この映画を発端に日本中にフライフィッシングブームが巻き起こったというのはすごいですよね。フライフィッシングに「かっこいい」とか、「美しい」という形容詞がつくっていうのも、このDVDの表紙を見ただけで「納得」ではありますが。

わたしは、正直いってこの類の映画を見ることは少なく、普段はどちらかというとSFモノなどただ見ていて面白い映画が好きです。それが、フライフィッシングをはじめたのをきっかけに、あまりにも評判がたかいこの映画を見ておきたいなと思ったわけです。ほかの人とは逆のパターンですかね。

わたしが初めてこの映画を見たときの印象は、なんとも退屈な映画でした(笑)。いつもSFばっかりですから、感想としては当たり前でしょうか。でもね、いまでも忘れてないんですよね。胸の奥のほうの暖かいものが消えないんです。淡々とストーリーが流れていって、特にメリハリのある映像でもストーリーでもないのに、終わったあとにしみじみ〜とするんです。

兄弟が子供のころの映像では、フライラインが枝に絡まっているのに無邪気にフライロッドを振り続けているなんともかわいい風景や、大人になって都会から帰ってきたお兄さんがなかなか釣りにならず弟にアドバイスを受けるシーン、社会的にはどちらかというと劣等生の弟がフライラインを操っているのを見て父親が誇らしげに兄に話しかけるシーン。どのシーンもいまだに記憶に焼きついています。

まだこの映画を見ていないあなたは、一度リバー・ランズ・スルー・イット を見てください。 ただし、この映画をフライフィッシングを始めるきっかけにすることはお勧めしません。どちらかというとわたしのように、フライフィッシングを知ってから見ていただくと、この「しみじみ〜」が、よりいっそう楽しんでいただけるかと思います(笑)。


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DVDの表紙です。映画の一シーンですが、特にストーリー上重要でもなさそうな一シーンなのにいつまでも印象に残る映像なんです。