
フライフィッシャーのマナー
別に、フライフィッシャーに限ったことではないのですけど、魚釣りだけにこだわらないナチュラリストのフライフィッシャーにはお願いしたいですね。
キャッチ アンド リリース
最近は、あちこちの漁協での取り組みなどでキャッチアンドリリースの川が増えてきました。純粋に釣りそのものを楽しむFly Fisherには喜ばしい限りです。
それとは逆に、どうしても経費面などで無理があるのか、せっかくキャッチアンドリリース区間を設けていても管理人の見回りに手が回らず、魚影が薄くなってしまう川もあります。
はっきり言って、わたしも始めたころは持って帰ったりもしましたし、実際食べてもおいしい魚たちです。けど、せっかくキャッチアンドリリースが設定されているなら、マナーは守りたいですね。
「そこに行けば、必ず魚がいて釣りができる」っていう川はそうそうないですからね。
どうしても釣った魚を食べたいときは、管理釣り場に行きましょう。「おいしい魚を釣らせる」ことを看板にした管理釣り場もあるようです。ここで釣った魚で燻製を作って楽しむって言うのもわるくない趣味です。
キャッチ・アンド・リリース自体を自然保護って言う人もありますが、魚がいることだけが自然ではないのでわたしはそうは思いません。魚は毎年漁協の方々の努力により放流され、何とかその川の魚影が保たれているのが現実ではないでしょうか。
放流した魚が毎年再生されるような川になれば良いなと思います。
キャッチ・アンド・リリースではない河川でも必要以上に持ち帰るのはやめましょう。
わたしの場合、もって帰るのは「かっこわるい」の一言ですませるようにしています。FF誌にでてくる「かっこいい」人たちの腰に魚籠はついてませんよね(笑)。難しいことをいうより、そのほうがいいでしょう?
それにしても、その川で何年か育ち残った魚たちはきれいですね。写真などできれいに写っているものがありますが、こればっかりは現地で体験しないとわからないですよね。きっと、そうして苦労して釣ったきれいな魚を持って帰ろうなんて気にはならなくなりますよ。
遊漁券の購入
管理者のいる河川での釣りには遊漁券が必要です。
「釣っても持って帰れないし、第一ろくに釣れもしないのに何で金払わなイカンの」という人もいます。
でも、こうして人が簡単に入って行ける川で、一時は「幻の魚」とまでいわれたイワナやアマゴ、ヤマメなどの釣りができるようになったのは、なんと言っても漁協の皆さんの努力あってこそです。キャッチアンドリリースを設定されている河川の漁協さんの努力は大変のものだったと容易に解釈できます。
いまどき一日遊ぶのに遊漁券程度の金額は安いくらいでしょう。
ごみの回収
そんなの当たり前、なんて言わないでください。
せっかく自然のきれいな渓流に行ったのに、先行者や前日の訪問者が残したごみにゲンナリすることもしばしば。
せめて、自然に還らない空き缶やビニールなどのごみは持ち帰りましょう。
でも、もっとやっかいなごみは、釣りに関する残材です。
つけかえたリーダーやティペット。木の枝に引っかかったままのフライ。
釣り糸は、絡まると人間でもほどくのが大変なシロモノです。自然界の鳥や動物が知らずに近づいたなら、言わずと知れた惨事になります。
フライもそうです。もともと昆虫などに似せて作った毛鉤なのですから、まちがえて飲み込む鳥などもいるのです。枝にティペットについたフライを飲み込んで死んでしまった鳥がぶら下がっている写真などを見ると、心が痛みます。
ずいぶん前になりますが、多摩川で見つかったアザラシのタマちゃんの顔に釣り針が刺さっていた痛々しい映像が人々に反響を呼びました。
同じようなことが、山奥の渓流でもおこっています。都会の川での事象と山奥の渓流での事象。「同じこと」ではすまされないと思うのはわたしだけでしょうか。
先行者への配慮
フライフィッシングの釣り方はいろいろ。下流から上流へ釣りあがっていくことが通常ですが、ほかにも上流から下流へ釣り下がったり、プールの前で魚がライズするのをじっと待つこともあります。
その日、あなたがたった一人の入渓者であればいいのですが、そんなことはめったにないはず。では、どうすればいいのか。
簡単なことです。あいさつすればいいのです。
先に川に入っている先行者が優先であるということではありますが、トラブルの第一の原因はコミュニケーション不足につきるのではないでしょうか。
騒がない(笑)
でも、笑い事ではないときもあります。
仲間で来ているのはわかりますが、釣っているすぐ横で騒がれては迷惑この上ないでしょう。
以前、とある川でわたしが釣りをしているときでした。
ロケーションもアクセスのいい釣り場だったのですが、わたしが釣りをしているすぐ上に橋がありました。
しばらくすると何か騒がしいので見てみると、わたしのほうを見ている数人の釣り人に気づきました。気にしないように釣りを続けていたのですが、でかいニジマスを掛けたとたん橋の上で大騒ぎ。
「でかいぞ!」「がんばれ!」応援してくれてありがとう・・・どころではなく、ニジマスのジャンプ一番・・・・・・。
「あ〜あ!」って、こっちが先に言うんでしょ(笑)。
自然のなかではこんな出会いも(これもマナーです)
魚の居る場所は、渓流、湖などで、人間のほうが自然の中におじゃましていくわけです。
山の中にはリスやカモシカなどとの出会いもあります。釣りをしているとすぐ後ろの山から枝が落ちてくるのでみてみるとサルの群がいたりなんていうのはよくある話です。
だけど出会いたくない動物もいますよね。クマ、アブ、毒ヘビ。用心していても、出会ってしまうこともありますから、危険性のあるところへ行くときは必ずそれなりの準備をしていきましょう。クマ除けスプレーや、虫除けスプレーなど、ケース・バイ・ケースで持参するほうがいいでしょう。
以前、朽木村に釣りに行ったときでしたが、一日釣り歩いて疲れきった足で車にかえる途中でした。県道を歩いていたんですが、歩道のすぐ横にカモシカがこちらを見ながら草を食べていました。
こっちが近づいても逃げようとせず、ただこちらが近づいていくので警戒しているようでした。こっちは、めずらしい動物が目の前にいるんですけど、疲れていたものでそのまま横を通り過ぎて車に戻ったんです。
後から思うと、もっとよく見ておいたらよかったとか写真なんかも撮ったらよかったと反省してみたり、カモシカに触れそうなくらい近くを通ってきたのによく蹴飛ばされなかったなと怖くなったり。
どちらにしても自然を甘く見るとだめですよね。