ランディングネットの作り方

まずは、グリップ材にイメージするネットのグリップの形を鉛筆で書きます。
グリップ材は手に入るようでしたら銘木の方ができあがりが楽しみです。手に入らないようでしたら銘木でなくてもいいですが、木目のきれいなものを選びましょう。厚みは10mmから15mm程度で選ぶと無難ですし、大きさは自分のイメージするネットによって変わりますが、渓流用でしたら20cm×8cmで十分です。
yahooのオークションでも手に入りますし、LANDLOCKさんでもわけていただけます。
グリップをカットします。わたしはホームセンターでカットさせていただきました。もちろんのこぎりでカットしてもいいですが、次の工程で垂直を出すのにちょっと苦労するかもしれません。
それでも、自分で使う分にはぜんぜん問題ないですけどね。
次に、フレームをはる部分を垂直に削ります。フレームとグリップのあいだに隙間が開くかどうかはこの工程が重要です。
次にフレーム材ですが、グリップの巾と同じ巾かやや細い目のフレーム材を使います。厚さは1mmから1.5mm程度。フレームの真中をゴムひもで縛っておき、そのままの状態でお風呂などで一晩つけておきます。フレームの真中をゴムで縛っておく事でフレームを曲げるとき折れにくくなるように私は思います。
翌朝、グリップに沿ってフレーム材をゴムひもで縛っていきます。このとき隙間ができないようにキツク縛っていきましょう。わたしは、ゴムひもを使っていますが、たこ糸など他の材料で固定している人もいるようです。ゴムひもの方が後でくくったりしなくてもいいし失敗が少ないような気もするのですがね。フレームを曲げるとき、一番注意しなければいけないのは、フレームの真ん中あたり。いくら初めからゴムひもがあるからと言ってもどうしても力が集中しますから極端に曲げの力が入ります。曲げがきつくなったと思ったら、フレームの外側に力が働くように上から抑えるようにしてみると大丈夫です。
グリップエンドで後で切り離す部分に釘を打っておきます。これってフレームを接着するときにに結構でいいんですよ。位置がキッチリ決まりますからね。
グリップ材の付け根の部分がわかるようにフレーム材に鉛筆で印をつけておきます。これはあくまで目安になるということです。
さて、ゴムひもで固定して丸1日経つとゴムをはずしても写真のように癖がついたままになります。このあと接着に使うのは2液性のエポキシボンド。練り合わせてから硬化するまで90分以上のものを使用しましょう。貼り合わせるときはゴム手袋をしないとネタネタになっちゃいますが、ゴム手袋をすると作業性も悪い(笑)。イライラしないようにがんばってやりましょう。
もう一度ゴムひもで固定します。この貼り合わせのとき、先のくぎ穴に釘を通して作業するととてもスムーズに元通り組み立てられます。すきまができそうなところはクランプなどで固定します。カーブがほしいときは、残ったゴムひもで調整します。ネットの輪に巾がほしいときはあて木をするのも一つです。
2日ほどでOK。木工やすりなどでボンドのはみ出しなどを粗く削り取っておきます。
ここからはひたすら削るのみ(笑)。
グリップの根元の部分やグリップエンドなど不要な部分をのこぎりでカットします。初めから細くしておかないのはゴムひもで縛るときに折れてしまうからです。
次の難関はネットの取り付けのときの収まりをよくする為の溝ホリ。鉛筆でフレーム材の中心に線を入れます。わたしが使っているのはフレーム材の残り材の両側につまよう枝を接着し真中部分に切れ込みをいれたもの。ここに鉛筆を当ててフレームに沿わせてひっぱるというもの。
もっといいものがあれば教えてくださいね(笑)
先ほどの線に沿って深さ1ミリほどの溝を作ります。わたしは細工用のやすりでキズっています。
ネットを取りつける穴をあけます。ドリルの径は1.5mm。手編みネットの場合は目の数だけ開けますが、リリースネットなど生地系の場合は1cmから2cmの間隔で穴をあけます。糸の取りつけ初めの場所と終わりの場所の孔だけ一回り大きくしておくと、最後の結び目を隠すこともできます。
使う紙やすりは80番から1000番くらいまで。安い材料ですから順番に一枚ずつ揃えていってもいいでしょう。木をけずるのは600番くらいまででしょうか。それ以上の番手は磨く感覚で使ってください。
平たい場所を削る時は台木に紙やすりを巻いて使います。
フレームなど細いところを削るときは、紙やすりを三つ折にして使います。
おおよそ削ったところで、グリップエンドにヒートンを取りつけるための穴をあけます。実際に取りつけたときにネットがどうぶら下がるかを確認してから穴をあける方向を決めます。
ドリルで孔を開けていきますが、深さを注意しながら開けていきましょう。深すぎても、浅過ぎてもいけませんね。
回転式のヒートンはネット上でも手にいれる事ができますし、わたしが初めて作ったときは大型のヨリ戻しを加工して作ったりもしました。
フレーム同様、エポキシ系接着剤で取り付けます。
次に塗装にかかりますが、乾燥する場所が結構大変に思うんですよね。私の仕掛け(?)はベランダの植木鉢に使わなくなったバトミントンのラケットを挿して、針金でU冠を作ってぶら下げます。ラケットは2本ありますからランディングネットも一度に2本乾燥できるわけです(笑)。
塗料もいろいろあります。私は、自然な感じが出るカシューをいつも使っています。人工漆と訳されていますが漆とウレタンの中間みたいな感じでしょうか。
適当にうすめ液で薄めてから、初めはたっぷりの(しかもゆるゆるの)カシューを塗ります。このとき、ネット取りつけ穴にもしっかり液が入るように塗っていきます。
手に入る人は、「木固めエース」などというインプリ液を塗るとより木が腐りにくくなります。もちろんなくても、初めにしっかりゆるめのカシュー液で浸透させることで腐りにくくする事はできます。
塗装は1日に一回のみ。あわてずに乾燥してから重ね塗りします。サインを入れる場合は、二回ほど塗ったあとに水生のペンで入れます。そのあと、3回以上の塗り重ねが必要です。
3回から5回、塗り重ねる事で、きれいなつやが出てきます。仕上げの最後に2000番のサンドペーパーで軽く水研ぎしてからもう一度塗り重ねると光沢に深みが出ます。
その次はネットの取りつけ。写真のような手編みネットの場合、網目の減らし目などでネットがよれている部分や、ネット全体のバランスを見て、細くなった部分をグリップの付け根に持っていくように取り付けます。洗濯バサミでイメージをつかむといいですね。
この写真はオプションです。

フレームに取りつけるためのクレモナ糸の頂点部分に取りつけ糸を結びます。結び方はユニノット。
なぜオプションかと言うと、この結び方は、取りつけ糸とネットの糸が同じ色の場合です。こん回は取りつけ糸を丈夫なバッキングラインにしているため、この方法は使いません。
取り付けの初めの孔を大きくしておくと言いましたよね。取りつけ糸のエンド部分に結びコブを作っておいて縫い始めます。そう写真のイメージです。スレッダーを内側から、または外側から通してバッキングラインをネットに縫い合わせていきます。
縫い終わりは、グリップの付け根の孔をふさぐように玉留(固結び)します。フレームを一周する間もしっかりテンションをかけてください。
どうですか。シロウトでも思った以上の出来栄えでしょう(笑)。

いや〜、このページを作るのにえらく時間がかかってしまいました(笑)。普通ならシーズンオフの楽しみに取っておくようなものなんでしょうが、シーズンオフから製作をはじめて終わったのは夏マッスァカリの今になってしまいました(汗)。

ランディングネットを作るっていうのは一見難しそうに思えますが、おもいきってやってみると結構かんたんで、ひょっとしたらはまってしまうかもしれません(笑)。思ったよりもうまく出来たりしてお気に入りの一本になる事はまちがいないですね。

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市販品でしたら、ちょっといい材料を使っていると二万円とか三万円ですよね。もちろん出来栄えもいいのですが、自分で納得いくまで削った一品はお金ではかえません(笑)。納得がいくまで削ると時間もそれなりにかかりますけどね。