病院選び



 病院選び。すべてはここからスタートします。

病院を渡り歩くことにならないためにも、ここはひとつ慎重に行いたいものです。

まず、不育症の専門医がいる病院をリストアップする必要があります。

首都圏でさえ、専門医がいる病院はそう多くはありません。

本や雑誌そしてインターネットなどから広く情報を収集し、よく検討することが大切です。

病院へは検査、治療、そして妊娠後の検診と頻繁に通うことになります。

無理なく通院ができるか、ということもきちんと確認したいですね。

病院が決まれば、次に気になるのが先生との相性でしょう。

しかし相性よければすべてよし、ということではないと思います。

適切な検査・治療を受けているか、客観的に判断する冷静さも、時に必要だと思います。

また検査や治療に関する疑問は持ち越さず、納得がいくまで尋ねることも大切ですよね。

誠意を持ち診察にあたっている先生なら、患者の質問を無下にすることはないと思います。

質問をしたら先生に怒られた・・・という話を時々耳にしますが

インフォームドコンセントの重要性が叫ばれるなか

「医者の言うことに黙って従え」というのもおかしな話です。

例えば、副作用もよくわからないままに薬を飲んだりするのはとても不安です。

自分の身体のことです。

びくびくしたり、恥ずかしい、などと思わずに疑問に思うことは積極的に尋ねませんか?

もちろん患者としても、要点をまとめて質問することを心がけたいものです。

流産を繰り返した者にとっての妊娠には大きな不安がついてまわります。

無事出産するその瞬間まで、その不安は続くことになるでしょう。

精神的に不安定になることも多いかと思います。

だからこそ、皆さんが信頼できる医師のもと不育症を乗り越えられることを願っています。