第30回 看板選手が毎年去ると
  • オリックスの田口外野手が大リーグのカージナルスへFA移籍をした。また、オリックスの看板選手が一人消えた。前年はイチローがポジティング制度で同マリナーズへ行った。それどころでない、今オフはアリアスを自由契約にし、加藤伸一がFAで近鉄へ移籍。ここ数年で結構放出しているのだ。星野伸之、小川、本西、馬場、ニール・長谷川・中嶋・・・と。チームの屋台骨自体も心配になる。
  • オリックスの前身は阪急ブレーブスだった。お荷物球団で西本幸雄氏が監督就任後初優勝をし、阪急黄金時代を築き上げた。上田監督時代まで引き継がれた。スター選手が多かった。世界の盗塁王福本豊・山田久志・長池徳士・加藤英司・山口高志などの顔ぶれだった。昭和59年の優勝後阪急は一度も優勝することもなく身売りをしたのだ。西武の黄金時代と重なったのも原因あるが。
  • 阪急にまったく無縁の土井氏がオリックスの監督に就任した。兵庫県出身であると理由である。その後、仰木前近鉄監督にチームを任せた。仰木氏は鈴木一朗をイチローに登録名変更させ一躍有名にさせた。前人未到の200本安打に記録を塗り替えた1994年頃からチームは波に乗った矢先1995年の阪神淡路大震災で「がんばろうKOBE」を肩に付け悲願の優勝と地元民に勇気をつけた。翌年は長嶋巨人を倒しての日本一とチームは良かった。仰木氏は若手起用が目立つ。典型的だったのが1997年のシーズン谷・塩崎・佐竹という新人トリオを起用した。球団はニールを解雇したが監督が呼び戻す事態もあった。
  • さっきも書いたが、主力選手が毎年のように去っていき、ついにイチローまでもが去った。チームはBクラスに転落。仰木氏もBクラスという屈辱を味わった。新たなチームの顔が出てきた谷佳知選手である。柔道の田村亮子さんと交際で一躍有名になった。若手ががんばっているがコンスタントにいくか不安である。話題だけを作ってくれるが、「契約金0円の選手」「内野も芝生」はいいのだが、ドラフトで14人を獲得し、チームの約1/4は新人という構成。ドラフトで失敗しているのも事実。自殺者までだしてしまう事態までに発展させたから。
  • 今季は、外部から招聘した石毛宏典氏が指揮を執る。石毛氏はオリックスとまったく無縁である。オリックスのことは未知数に近い。梶本隆夫氏以来阪急・オリックスから生え抜き監督が出ていない。OBが監督になるのはいるのことのやら。

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