第28回 和歌山鉄道冬の時代
  • 和歌山に関係する鉄道について触れたいが、ここのところ暗い話題ばかり続く。
    平日営業の有田鉄道が一日2往復に減らした。電車とバスで併用して運転(運行)している。樽見鉄道のレールバスを譲り受けたので話題になった。この車両は、第3セクター移行時に導入したものである。その前が富士急行の気動車だった。和歌山のミニ鉄道の一つだった野上鉄道も1994年に廃止した経緯があった。
  • 一日2往復つながりで南海和歌山港線の和歌山港−水軒である。9月の県議会で(この区間の)廃止とかいう話題がでた。久保町−水軒は和歌山県所有になっている。和歌山港までは難波から特急・急行が乗り入れている。線内折り返し普通がでている。木材を輸送する為に建設したが、トラック輸送に変わりただ作っただけに等しいのである。近くに観光資源もなくレールがさびない様に走らせているようだとか。和歌山港−徳島港の高速船が来年1月末で廃止すると発表した。明石海峡大橋開業で便を削減。和歌山港−小松島港のカーフェリーが徳島港発着に変更した。和歌山港−水軒廃止時期がこの高速船とあわせるのだろうか?
  • 南海とJRを比較してみよう。大きなダイヤ改正ポイントとして南海は今年3月、JRは1999年5月だった。南海が急行・普通の削減し、特急を尾崎に追加停車をさせた。JRが紀州路快速を設定した。この紀州路快速が厄介である。大阪へ行くのに天王寺乗り換えがなくなったものの日根野で併結作業の時間と特急の通過待ちなどで時間が長くなった。さらに両数が減ったことである。クロスシート移動がうれしいかもしれないが。ダイヤのバランスが崩れてしまった。
  • さらに、県内のJRについて述べると、紀伊半島をぐるっとまわる形で紀勢本線が走っている。くろしお・オーシャンアロー系統の特急がメインである。普通が、御坊まで1時間あたり2本で紀伊田辺まで1時間あたり1本でここまではまだいい。紀伊田辺より先が酷くなった。普通に113系と165系メインだったが、165系の老朽化で105系をこれに充てた。105系は4扉でロングシートでトイレなしと長距離移動には不適な車両である。105系は国鉄末期営団千代田線乗り入れ車両だった103系を改造し、電化した奈良線・桜井線・和歌山線用になった。アイボリーに朱色帯の113系も使われていたが、103系や221系が導入されたので、奈良線から105系の運用が外れた。余剰車両をこの紀勢本線に持ってきたのだ。現在、JR西日本の手法として在来車を更新することを行っている。伯備線などで113系・115系の中間車両を運転台付き先頭車に改造している。このような車両を導入するか、117系を持ってくる方がいいと思う。

<4ch>のトップに戻る