第27回 不便になる東海道山陽新幹線
  • 先日のおしゃべり会で「10月のダイヤ改正でのぞみが増えてしまった。博多直通ひかりが減ってしまい、新大阪で乗り継ぐ必要があり不便だ。のぞみにはジパング倶楽部などが適用されない。」などと言った話が出た。新大阪から新幹線を利用する人は、東京方面へ行くのも博多方面へ行くのも不自由はない。
  • 時刻表で見てみると、東京−博多の「直通ひかり(定期)」がたったの3往復だけだった。東京−広島「ひかり」のうち、多客時のみ博多まで延長する列車もあったが、運転日も減った気がする。去年3月のダイヤ改正から新大阪−広島・博多の「ひかり」が「ひかりレールスター」に変更し、先程の毎時1本あった東京−博多の「直通ひかり」がさっきの様な区間になってしまった。西日本区間で、「レールスター」が混雑するほどの人気となり、「ひかり」がガラガラという事態があったそうだ。「レールスター」は、のぞみ700系と同じ車両を使っているので285km/hまで最高速度がでる。グリーン車がなく、指定席はゆったり2&2シート、コンパートメントやサイレンスカーもある。8両編成というのが少し気になるが。山陽区間で16両で走らすほどでない。レールスターの登場で、こだまの一部が新大阪駅の線路容量の関係から姫路発着となってしまった。
  • ジパング倶楽部に入っている方は、高齢者である。あまり移動がないようにしなくてはいけない。こだま停車駅はともかく、のぞみの停車駅で特に不便なのが名古屋と京都である。京都の場合は、新大阪に近く新大阪−京都の移動を在来線ですることも可能である。名古屋駅利用者が気の毒だ。博多(もしくは小倉)へ乗り換えなしで行くには、のぞみか一日数本のひかりである。のぞみにはジパング倶楽部の割引などがきかない。新大阪・新神戸での余儀なく乗り換えをしなければならない。JRの民営化で新大阪を境でわかれた。自社内なら独自のダイヤ改正もできる。直通になれば、両者でしなければならない。
  • JR東海の方針にも少し疑問がつく。周遊きっぷの割引率が東海道新幹線を「ゆき」または「かえり」を利用する場合で、全区間の201km〜600kmまでのゆき券(またはかえり券)は5%引き<他は、20%引き>や、のぞみ増発もある。のぞみは速いが料金が高く、全車指定席である。ダイヤ改正の案内に、うれしいようなことを書いているが、よく見てみると実はうそだった。「静岡停車のひかりが増えました」と書いているが、静岡利用者にとってはうれしいかもしれない。実はのぞみの通過待ちの為に停車させただけのことである。
  • 山陽区間のこだまを新大阪−岡山、岡山−広島、広島−博多というような3分割にするとかいう説もある。効率よく運転したい様だが、利用者のことも少しは考えるべきだ。

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